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お父さん、お母さんに朗報!初夏にオススメ、管理釣り場の楽しみ方教えます!
春から初夏にかけては天候も安定してきて、ゴールデンウイークなどの連休もあり、家族でお出掛けしたくなるシーズン。
ただ、レジャー施設などはどこも大混雑で、アトラクション1つ乗るのにも長蛇の列…なんてことが多々ある。
そんな時にオススメなレジャーの1つに魚釣りがある。
でも、どこへ行って何を釣る? どうやって釣る? なんて、初心者家族には敷居が高いのも事実。
そんな初夏のレジャースポットのオススメな場所として、渓流の管理釣り場を紹介。
女性マルチアングラーとして知られる、がまかつ・フィッシングキャスターの島田細香さんを先生に、イベントなどでうきまろダンスを披露してくれている「うきまろキッズ」が、初めての渓流管理釣り場でニジマスを釣って食べる楽しいロケに行ってきた。
今回は、その中から初心者にも楽しめる渓流管理釣り場の利用法について紹介してみたい。
このゴールデンウイークの連休や週末にどこへ行こうか悩んでいるお父さん、お母さん、必見ですよ~。
目次
「千早川マス釣り場」でのニジマス釣り
山間の静かな渓流に作られた施設なので、喧騒を逃れて家族で楽しむのに最適!
今回、番組ロケの舞台となったのは、大阪府千早赤阪村にある「千早川マス釣り場」。
ここは千早川の上流部にあたり、山からの湧水を利用して、川にマス状の仕切りを設けて、その中でターゲットであるニジマスを目前放流して釣らせてくれるシステム。
予約さえしておけば、人が多いシーズンでも、1つのマスには1グループが入って釣りをさせてくれるので、誰にも邪魔されることなく、家族やグループで楽しめるのが魅力。
さらには、竿を出す人数に応じて、お腹を空かせたニジマスを目前で放流してくれるので、比較的簡単に釣れる。
自然豊かな山間の施設で、手軽に釣りを楽しめる
放流され、釣りあげたニジマスはすべて持ち帰りOK。
施設内にはバーベキュー場も併設されていて、釣ったニジマスを捌いて食べることもできる。
アウトドア派のご家族にとっては、手軽すぎるほど楽に自然の中で遊ぶことができるのだ。
また、自分たちで釣具を持参しなくても、貸し竿や仕掛け、エサなどは現地でレンタル、もしくは購入できるので、魚を持ち帰るクーラーボックスなどを持参するだけで、夕食用のニジマスもゲットできちゃう。
管理釣り場利用の一般的な流れとしては、
1.予約を入れる
2.当日、現地で受け付け
3.決められたマスで待つ
4.目前放流
5.釣りを楽しむ
6.魚を持ち帰る、またはバーベキューで食べる
といった具合。
マスは小さな規模と団体で利用できるような大きなマスもあるので、予約の際には利用する人数(竿を出す人数と入場者の人数)を伝えておくと、当日入るマスを相談できる。
だいたい、5、6人までのグループなら小マス、それ以上なら団体釣り場…が目安。
当日、受付を済ませて指定されたマスで待っていると、ニジマスを運んできて、目の前でザーッとマスの中にへ放流してくれる。
要はその放流されたニジマスを釣るのだが、ニジマスは放流前にエサを止めて空腹状態にしているので、エサさえ落とせばすぐに食ってくること間違いなし。
ニジマスを車で運んできてマス内に放流してくれる
タックルはレンタルもあるけれど、やはり自前の釣具でやってみたい
渓流の管理釣り場では、ニジマスや場所によってはイワナやアマゴなど、普段あまりお目にかかれないような魚を釣らせてくれる施設も多く、施設ごとに放流されている魚が決まっているので、事前に何が釣れるのかを調べてみよう。
今回、お世話になった「千早川マス釣り場」では、エサ釣り場とルアー・フライエリアの2つに分かれる。
エサ釣り場ではニジマスが狙えるのだが、ルアー・フライエリアは大きなコンクリートのプールに事前放流されているニジマスやブラウントラウト、イワナ、イトウなどの多彩な渓流魚が狙える魅力がある。
さて、釣りに行こうと思えば、まず迷うのが釣り道具だろう。
管理釣り場の場合、安心なのがほとんどの釣り場で、貸し竿がある点だろう。
貸し竿には仕掛けが付いていて、エサさえ釣り場で購入すればすぐに釣りができる。
「最初は貸し竿などを利用してやってみるのも手だと思います。でも、やっぱり自分の竿も欲しくなりますよ~」と島田さんが言うように、続けて釣りをやってみようと思えば、自前の釣具を用意しておくのも釣りの楽しみの1つとなる。
「釣具って高価なんじゃないの?」って思っておられるアナタ。
釣具の価格はピンキリで、非常にコスパに優れたものも多数発売されているし、手軽に扱える釣具も多いんです。
その代表的なのが、今回マス釣りに使用した、リールを付けない「ノベ竿」タイプ。
リールはいわば糸巻きの役目を果たすもので、糸を巻き取ったり放出したりすることで仕掛けを遠くに飛ばすこともできれば、深い場所へ入れることもできる。
その反面、扱いには慣れが必要だ。
逆にリールが付いていない「ノベ竿」は、棒状の竿の先に仕掛けを付けるだけなので、トラブルが少なく扱いが簡単。
デメリットといえば、リールを使わない分、竿先から手元の鈎までの距離内だけでの釣りとなる点か。
多くの渓流管理釣り場もそうだが、川での小物釣りや小さな規模の防波堤での小物釣りなどにも十分対応できるので、家族で1人ワンセット…というのもありだ。
ちなみに今回使用したのは、がまかつのキッズ・ファミリー向けのブランド「うきまろ」シリーズのノベ竿である「うきまろ のべ竿」で、長さは2.4m。
このシリーズには1.5m、1.8m、2.1m、2.4mの4サイズがあり、すべて竿をたたんだ状態なら、長さが29.5㎝と非常にコンパクトでバッグにも入る大きさ。
コンパクトでイエローカラーがおしゃれな「うきまろ のべ竿」
コンパクトなだけじゃなく、軽量化を図るために穂先から3番目まではカーボン素材を採用して持ち重り感をなくしている。
また、特徴的なのが、竿を仕舞った時に中が飛び出さないようにする上栓に「うきまろ」がデザインされているところ。
仕舞った状態で、かわいいうきまろモチーフの釣具となるわけだ。
うきまろがデザインされた上栓がかわいいぞ
この竿に合わせた仕掛けは「うきまろ川釣仕掛」。
道糸、ウキ固定用のゴム管、セル玉ウキ、サルカン(自動ハリス止め)、オモリ、ハリス、鈎まではセットになっていて「うきまろ のべ竿」の長さに合わせて仕掛けをカットして付ければ、すぐに釣りができる。
交換用の鈎も付いた「うきまろ川釣仕掛」
がまかつ(Gamakatsu) うきまろ川釣リ仕掛 UM107 3号-ハリス0.6. 45540-3-0.6-07
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また、飲み込まれてハリスが切れたりした際に交換できるハリス付きの鈎も付いているので心強い。
ハリスの交換時も、サルカンとハリスの接続には「自動ハリス止め」と呼ばれるヘアピンのような隙間にハリスを通して挟み込むように引っ張るだけで接続が完了する便利なシステムが付いているので、糸の結び方が不安な人にも安心だ。
釣りの基本はエサを付けて放り込むだけ。ウキが引き込まれればしっかりアワせる
貸し道具もあれば、自前の道具を持ち込んでの釣りもやりやすいのが管理釣り場である。
では、実際の釣り方を紹介してみよう。
まず、ニジマスを主体とした渓流魚の場合、メインのエサとなるのはサケなどの卵である「イクラ」。
これは本物のイクラであったり、釣り用に開発された人造のイクラもあるが、ほとんどの場合、釣り場で売られているので利用するのが手っ取り早い。
メインのエサとなるのはイクラ。現地で売られているので手っ取り早い
使い方としては「強くつまむと潰れてしまうので、扱いはそっと優しく。イクラをよく見ると色の濃い部分があるんですが、この部分を避けて、薄く鈎を刺しましょう」と島田さん。
あくまでも強くつままずにそっと柔らかくつまむこと。
刺すのは1粒か2粒でOK。
他に、ブドウ虫と呼ばれる蛾の幼虫なども釣りエサ店で売られている。
いわばイモムシのようなエサで、こちらは真っ白な色でアピール力が高い。
紙の隙間に巣を作るような状態でパッケージされているブドウ虫
実物はこんな感じ。苦手な人もいるかもしれないが…
放流直後のニジマスはマスの中を上下左右にウロウロとエサを探して泳ぎ回るので、ウキ下も浅めに設定して適当に放り込めば、ニジマスがエサを見つけて食いに来てくれる。
ウキが水中へスーッと入ったら、ひと呼吸置いて軽くアワせる。
「実はこのアワせる動作が重要なんですよ。アワせるというのはニジマスの口に鈎をがっちりと掛けるということなんです」と島田さん。
アワセが甘いと、鈎が刺さりきらずに外れてしまうことがある。
いわゆるバラシなのだが、これをやってしまうとニジマスが警戒してエサを食わなくなり、結果的にマスの中にニジマスが残っているのに釣れない…つまりは釣果が落ちる…ということになる。
最初は面白いようにニジマスが食ってくる
うきまろキッズもニジマスを釣りあげて笑顔に
鈎に掛かれば、無理せずに竿を立ててそのまま抜きあげて陸へ。
ニジマスは結構体表面のヌルヌルが強く、手で触ると滑ってつかめないことも多いので、タオルやフィッシュグリップなどでつかむのがよい。
最初は怖がって触れなかったキッズも、すぐにニジマスをわしづかみに…
釣れたニジマスは釣り場で貸してもらえるビクに入れて川に浸けておくか、そのまま氷の入ったクーラーボックスへ。
最初はエサを求めて徘徊するニジマスだが、そのうち徐々に動きが落ち着いてきて、どこに放り込んでも釣れる…というわけにはいかなくなってくる。
放流された量は決められているので、釣り続ければマスの中の魚の数が減ってくるので当然といえば当然だが…。
「釣れなくなった時に工夫をするのも釣りの楽しみなんですよ」と島田さんが言う工夫のしどころが、
・ウキ下
・投入するポイント
・エサ
である。
当初は上下に泳ぎ回っているニジマスだが、そのうち底付近をウロウロするようになると、ウキ下が浅いと上までエサを食べに来なくなるので、エサを口元まで運ぶつもりでウキ下を深くしていって、その時々でニジマスが食いやすいタナを探すとよい。
また、警戒心の高いニジマスは徐々にマスの中でも泡の下や障害物の周りなど変化があって身を隠しやすい場所に集まってくる。
そこで、どんな場所に集まっているのかを探るべく、仕掛けを放り込む場所を「流れ込む泡の下を釣ってみよう」と意識しながら釣ることで、1尾釣れれば同じ場所で連発することも。
イクラのエサで釣っていると、どうしてもイクラに慣れてしまって警戒することもある。
そんな際には、前述のブドウ虫を持っていればエサを変えることでニジマスの目先をかえることもでき、さらなる追加につなげることもできる。
釣り続ければ警戒心が高くなる。そんな時にはワンランク上の釣りに挑戦
いろいろと工夫していても、放流されたすべての魚を釣り尽くすことは難しい。
そんな場合には、もうワンランク上の釣りを展開したいもの。
それは仕掛けの変更。
一般的に管理釣り場でのニジマス釣りでは、マス鈎にハリス0.8~1号が付いている。
警戒心の高いニジマスでも、ハリスを細くするとエサを食ってくることが多々ある。
そこで便利なのがハリス付きの鈎。
釣具店に行くと形状や鈎の号数、ハリスの太さなど様々なタイプが売られている。
釣具店のスタッフに相談して、ハリスは細めで、やや鈎が小さいタイプを選んでもらい持参するのも手だ。
管理釣り場用の交換用ハリス付き鈎もある
渓流の釣りとしては、今回のような管理釣り場でのニジマス釣りのほかに、自然渓流でのアマゴやヤマメ、イワナなどを狙った釣り方もあるのだが、自然の魚たちは警戒心も強く太いハリスや大きな鈎では釣りにくい。
要はその警戒心の高い渓流魚たちを釣るための繊細な釣り方を持ち込もうというのだ。
そこで、ハリスの目安としては0.4~0.6号、鈎はマス鈎からアマゴや渓流鈎へと変更することで、より繊細な仕掛けができあがる。
自然渓流での仕掛けを持ち込むと、繊細な釣りができる
ただし、ハリスは細くなれば切れやすいし、鈎も小さくなれば飲み込まれやすいので、扱いは慎重にしたい。
特にハリスが細くなれば、抜きあげ時にプツリと切れてしまうこともあるので、できれば魚をすくうタモ網を使用したい。
そして、飲み込まれた鈎を外すための「鈎外し」や「プライヤー」などの持参をオススメする。
今回の舞台となった「千早川マス釣り場」では、釣り場にバーベキューコーナーが併設されている。
ここはコンロなどの貸し出しもあるが、器材や食材などの持ち込みは自由。
普通にバーベキューもできれば、そこで釣ったニジマスを焼いて食べられるよう調理場もある。
ニジマスを焼いて食べると、魚が苦手なキッズもどんどん食べる
釣りたてのニジマスを自然の中で焼いて食べると、美味いのなんの…ぜひお試しを。
●交通:阪神高速松原線の「三宅」ICまたは阪和自動車道の「美原北(南)」ICで降り、国道309号を南下。外環状線の新家交差点を過ぎて、河南町に入り神山南交差点を右折。1kmほど進み森屋交差点を右折して、金剛山方面進み道なりに15分ほど走ると釣り場がある。
●問い合わせ:千早川マス釣り場(TEL:0721・74・0116)
(文・写真/松村計吾)
「さやか先生&キッズ 千早川で激戦! ニジマス釣り」
※当日の様子は、YouTubeフィッシングDAYS「さやか先生&キッズ 千早川で激戦! ニジマス釣り」https://youtu.be/kJRxjN4mS80 で視聴できる。
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松村計吾
大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。