釣りエサとして使われるエビ5種類を徹底解説!「エビで鯛を釣る」っていうけど、そのエビいったい何エビ?
海釣りでは、エビやカニなどの甲殻類のエサがよく使われます。 特に「エビで鯛を釣る」といわれるマダイ釣りでは、エビエサはなくてはならないもののひとつでしょう。 ところがエサに使…
FISHING JAPAN 編集部オキアミって聞いたことがありますか?
サビキ釣りや磯釣りをした経験のある人なら、どういうものか分かるはずです。
エビに似ているプランクトンの一種で、釣り用の刺しエサや撒きエサとして知られていますよ。
「ええっ、エビじゃなかったの?」
そうなんです、似ているんですけど、オキアミはエビの成体ではなくプランクトンに含まれるんですよね。
ピンク色にツヤツヤと輝いていて、独特の臭いを発生します。
ここでは、釣りに活用するオキアミについて、詳しくご紹介します。
目次
釣りに用いる刺しエサは、南極オキアミという名前の大型アミエビのことです。
また撒きエサとして使われているオキアミは、日本の三陸沖で獲られたものが多いですね。
オキアミ自体は、エビの形をした甲殻類に含まれていて、ペンギン・クジラや他の魚にとっては、天然のエサとなるプランクトンの一種です。
南極海エリアを中心に世界中のさまざまな海に生息しているのが確認されていますよ。
魚にとって重要なタンパク源を含んでいますから、エサとしての役割が非常に高い生き物といえるでしょう。
海の表層から深海エリアまで、広範囲の海中でその姿を確認することができます。
オキアミをエサにして釣れる魚は、数多く存在しています。
例えば磯釣りにおいては、グレはもちろん、青物のカンパチなどが挙げられます。
サビキ釣りで狙うなら、アジ・サバ・イワシなどもオキアミを好んでバイトしてきますよ。
その他にはロックフィッシュ全般、すなわちカサゴやメバル・アイナメ・アコウ・ソイなども、オキアミを投入すればこぞって近寄ってきては、激しく奪い合いをしてくれるでしょう。
オキアミとエビを比較してみてください。
これらの間の差異は、何かに気づくほどよく似ていると思いませんか。
オキアミとエビの主要な違いは、卵を自身の腹部に保持するかどうかだと指摘されています。
エビは卵を産むと、それを腹部で保護します。
そして、孵化するまで卵を続けて保護しますが、オキアミは受精した卵を海水中に放出してしまいます。
放出された卵は、そのまま深く沈み、深海エリアで孵化すると考えられています。
確かに、オキアミはエビとは異なる生態系を持つことが理解できます。
同じように釣りエサとして扱われているアキアミは、オキアミよりサイズが小さいのが特徴です。
アキアミ自体は、サクラエビ科ですからエビの一種ですね。
用途は、釣りエサのほかに人の食用として塩辛などに加工されていますよ。
混同してしまいそうですが、全く異なる生き物であることを認識しておきましょう。
オキアミは、集魚力がとても高いので、撒きエサ=コマセとしても使うことができます。
また冷凍して長期保存が可能ですから、自宅の冷凍庫へ入れておいて使いたいとき小出ししてみましょう。
その際、ブロック状に凍らせておくと、使用する分だけカットして持ち出せます。
この冷凍保存ができるおかげで、オキアミの値段は低く抑えられており、釣り人にとっては嬉しいことづくしですね。
オキアミの使い方をピックアップしてみましょう。
まず代表的なのは、サビキ釣りです。
サビキ仕掛けに装着するカゴの中に、しっかりとオキアミを詰め込んで海中に投入します。
サビキ仕掛けを上下に振れば、カゴからオキアミが放出されて、周囲から魚を集めることができますよ。
釣り場に着いたら海水を汲んできてください。
その海水に凍ったオキアミのブロックを3分の1程度浸します。
浸っているところから溶け始めるので、その部分からエサに使うようにしましょう。
岸釣りでもオキアミを餌としてしばしば使用します。
特にメジナ釣りでは、ベイトとコマセの両方に使用する例もありますね。
オキアミ自体は比重が軽いため、フロートを用いたフカセ釣りに最適と言えるでしょう。
餌の付け方やコマセの活用方法など、オキアミの使い方にも各釣り師のテクニックが存在しますね。
チヌ釣りでオキアミを活用する場合では、ベイトとして尾部分を切り離してハリにつけることも広く知られています。
それにより反応が良くなるためで、釣り師の工夫は無限に広がっていると考えられます。
1匹だけでなく2匹をハリにセットすることも、頻繁に見られますね。
オキアミは、常温のまま放置すると、最終的に腐って使えなくなってしまいます。
そこで保管方法を覚えておかなければなりません。
まず釣り場では、オキアミブロックを直射日光に当てないようにしてください。
薄黒く変色し始めたら、エサとしてのハリ持ちも悪くなってしまいますので注意しましょう。
オキアミブロックを直射日光の影響から防ぐには、ブロック丸ごと収納できるバッカンを用意しておくことです。
これに入れてオキアミを保管するだけで、ずいぶんと長持ちしてくれますよ。
オキアミを加工したエサは、釣具店やエサ屋さんなどで幅広く販売されています。
その中からおすすめの人気アイテムをピックアップしてみました。
まずはマルキューからリリースされている、ハイパワーアミエビです。
この商品には、アミオキアミエキスが配合されていて、パッケージの一部をカットすれば中身をカンタンに押し出して取り出すことができますよ。
カゴに入れてサビキ仕掛けに活用できますし、余ったらしっかり閉じて冷凍庫で保存することも可能です。
ただし、臭いがきつめですから、他のものに付着しないように密封することを心がけてください。
自宅の冷凍庫だと、普通に食材も保管されていますから、じゅうぶん注意するようにしましょう。
当店のサットオキアミは、餌として使用可能な配合エサとなっています。
冷凍する必要はないため、常温での保存が可能という点が利点です。
早朝や冬季の釣り、さらに遠出の時の予備のオキアミとして、非常に便利です。
アミノ酸等の有用な成分が配合されているので、魚を大規模に引き寄せる効果があります。
ひとつや二つ、常に持っておきたい商品ですね。
オキアミは、食べてみるとエビによく似ています。
実際にさまざまな料理に加工・調理して食べることができるので、ぜひチャレンジしてください。
高いタンパク質と抗酸化力のあるアスタキサンチンを含んでいますから、食品としての評価も上々です。
ただし、釣具店やエサ屋さんで販売しているオキアミは、食用ではないので絶対に口にしないようにしてください。
食用のオキアミは、最寄りのスーパーなどに足を運べば、販売していることがあります。
ここでは、オキアミの美味しい調理方法を取り上げてみましょう。
オキアミは、ふりかけにして白い御飯に乗せると、美味しく食べることができます。
塩味というか深みのある濃いオキアミの風味が、御飯とバツグンの相性を生み出してくれますよ。
おにぎりを作るときに混ぜても、美味しいので試してみてください。
オキアミを野菜などに絡めて、かき揚げ天ぷらにすると、とても美味しいですよ。
おすすめはタマネギや青じそ・その他季節のキノコ類・イモ類とも合いますね。
あまり高温の油で揚げずに、じっくりと低温で熱を通していくと、ほっこりした食感も味わうことができます。
オキアミと炒め物も合いますよ。
野菜炒めはもちろん、八宝菜やその他野菜を絡めた料理にオキアミの風味を足してみましょう。
調味料で足した辛さとは違う、旨み成分が乗った気がします。
オキアミから染み出る旨みそのものかもしれませんね。
オキアミの使い方や保管方法、美味しい食べ方について特集しました。
エビそっくりのプランクトンであるオキアミには、こんなに多くの活用法があったのです。
単なるエサとして用いるだけでは、ちょっともったいないですよね。
特に美味しく食べられると分かりましたから、ぜひ調理にもチャレンジしてみてください。
オキアミを活用したサビキ釣りは、家族連れに人気の釣りですし、磯釣り未体験の人は、これを機会に磯へ渡って、グレ釣りを満喫してみてはいかがでしょうか。
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