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FISHING JAPAN 編集部最近防波堤や波消しブロックなどで、ロックフィッシュの穴釣りが流行っていますよね。
そこでよく釣れるのが、関西ではガシラと呼ばれるカサゴです。
釣り対象魚として根強い人気を誇るカサゴですが、意外にも毒があることをご存知でしょうか?
今回は、そんなカサゴの毒について詳しく解説し、カサゴを安全に取り扱うための対策や、刺されたときの対処法をご紹介します。
カサゴは海水魚で、スズキ目メバル科の一部なのですが、日本全国に生息しているため多くの地方名を持っています。
例えば、関西地方ではガシラ、瀬戸内地方ではホゴ、九州地方ではアラカブと言われています。
カサゴは最大で水深200mまでの岩礁エリアや海岸線でよく見られます。また、北海道の南から東シナ海にかけてという広範囲で生息しています。
カサゴは成魚でも体長30cmほどで、全体的に赤褐色や黒っぽい色など比較的暗い色合いをしています。
体のわりに頭が大きく、目の周りや額、頭部などにトゲが付いているのが特徴です。
その他、背びれや胸びれ、尾びれなども尖っているため危険です。
カサゴは、様々な場所を転々として棲家にする個体もいるようで、至るところで出会う魚です。
特に根と呼ばれる海草の多いところや、テトラなどの波消しブロックの隙間、波止の壁際などで釣っているときはよく食い付いてきます。
また、カサゴは夜行性の魚で、夜に棲家の穴から出て来て活発に捕食する傾向にあります。
そのため、アジングやメバリングの夜釣りをしているときは、カサゴが釣れやすいタイミングと言えるでしょう。
先に述べた通り、カサゴの体には至るところにトゲがあり、その部分に毒を含んでいます。
基本的には微量なのでさほど心配する必要はありませんが、毒の強さはカサゴの種類によって異なるため注意しましょう。
ここでは、特に気をつけておきたい代表的なカサゴを4種類ご紹介します。
ミノカサゴは、カサゴの中でも長く綺麗なひれを持ち、優雅に泳ぐ姿が印象的な種です。
しかし、その見た目とは裏腹に、綺麗なひれの部分に強い毒があります。
刺されると激痛に襲われ、数時間痛みが続きます。
場合によっては吐き気やめまいを伴い、痛みが数週間長引くこともあるようです。
特に長く鋭い背びれには注意し、ダイビングなどで見かけても絶対に触らないようにしましょう。
穴釣りでよく出会うハオコゼは、カサゴよりも少し小さめの体格で、独特な形をした背びれに毒を持っています。
刺されると麻痺したような感覚に陥りますが、比較的痛みは軽く、数時間で治まるようです。
ただし、刺された部位やその日の体調によってはひどく痛む場合もあるため、長引くようなら病院で見てもらう必要があります。
小さいからと言って侮らず、釣り上げても素手で触ることは避けましょう。
船釣りでは、オニカサゴをターゲットにする釣りが盛んにおこなわれています。
しかし、一般的なカサゴに比べオニカサゴの毒性は非常に強く、特に注意が必要です。
実際に刺されると患部が真っ赤に腫れ上がり、激痛が数時間続きます。
ひどい場合は呼吸困難を引き起こすケースもあるため、むやみに魚体に触らないようにしましょう。
釣りに行く際は応急処置用として、市販されているポイズンリムーバー(=毒を搾り出すキット)などを持参すると安心です。
オニオコゼはカサゴに酷似した外見を有していますが、その毒の効果は計り知れず高度に危険です。
ピンセットで刺されると、部分的に大きく腫れ上がり、長時間にわたり激しい痛みに耐える必要があります。
たまに呼吸困難を引き起こしたり、けいれんが発生することもあり、その際にはすぐに救急車を呼ぶべきです。
オニオコゼは上質な魚介類として一般に知られており、その風味から食の材料としても注目を集めている魚ですが、釣り上げた時には注意深く扱わなければなりません。
カサゴは種類によっては強い毒性があるため、注意しなければならない危険な魚です。
とは言え、釣り人の間ではよく釣れる魚として有名で、人気のターゲットであることに変わりはありません。
カサゴ狙いで釣りに行く場合も、たまたまカサゴが釣れてしまった場合も、刺されないようトゲに注意することが大切です。
ここではカサゴを安全に取り扱うための対策を3つご紹介します。
カサゴは体の至るところにトゲがあり、素手で触ると危険です。
気づかぬうちに触れて刺されることを防ぐために、釣りの最中は軍手やグローブを装着しましょう。
また、グローブは日焼けや防寒対策になる他、ラインが指に食い込むのを防いだり、グリップを握りやすくしたりと様々なメリットがあります。
普段から釣りをするときはグローブを装着しておくと安心ですね。
カサゴに直接触れることで刺されるリスクが上がるため、扱うときにフィッシュグリップやトングを使用すれば安全です。
素手で掴むよりも魚の鮮度を保つことができるため、他の釣りにも重宝します。
カサゴは口が大きい魚なので、開閉式のものが使いやすいでしょう。
カサゴを釣り上げたら、危険なトゲは先に取り除いてしまえば安心です。
背びれや腹びれ、顔周りのトゲなど、特に尖っている部分は根本からハサミでカットしましょう。
万能ハサミであれば、魚を締めるときやラインを切るときにも使えるのでおすすめです。
毒性の強い種類のカサゴに刺されると、基本的には強い痛みに襲われ、刺された部位が腫れ上がります。
他の毒魚に比べカサゴの場合は、数時間経つと患部の痛みや腫れは自然に引いてくることが多いですが、呼吸困難や痙攣を伴う場合はすぐに救急車を読んで病院へ行きましょう。
刺されたときの応急処置としては、まず傷口を水で綺麗に洗い流し、化膿するのを防ぎます。
次に、トゲが残っていれば取り除き、患部の周りを強く押して毒素を絞り出しましょう。
カサゴの毒はタンパク質系で熱に弱い性質を持つため、お湯で患部を温めるのも効果的です。
以上の処置を施しても痛みが続く場合や、腫れが引かない場合は、速やかに病院を受診しましょう。
身近なフィールドで簡単に狙うことができるカサゴ釣りは、本来とても楽しいものです。
毒があるということを心得て事前に対策を講じておけば、さほど心配する必要はありません。
正しい知識を持って、カサゴ釣りを楽しみましょう!
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
カサゴは顔周りや背びれ、胸びれなどにトゲを持ち、その部分に毒を含んでいます。毒性の強さは種類によって異なりますが、強いものだと患部の痛みや腫れに加え、呼吸困難や痙攣などの症状を引き起こすこともあります。ひどい場合は病院を受診する必要があるため、危険な毒魚と言えるでしょう。
カサゴはトゲに毒があるため、むやみに素手で触らないことが大切です。具体的な対策としては、触れるときは軍手やグローブを装着する、掴むときはフィッシュグリップやトングを使用する、釣れたらすぐにハサミでトゲを取り除く、といったことが効果的です。
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