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超簡単太刀魚釣り!誰でもできる前西流。波止タチウオはライトテンヤがオススメな理由

松村計吾

波止からも船からも、大阪湾ではタチウオが好調に釣れている2023年の秋。

元々、人気が高い波止のタチウオ釣りだけに、各地に群れが入り盛況となると、釣り人が押し寄せ半夜釣りの波止は大賑わい。

ライバルたちより少しでも多く釣って、羨望のまなざしで見られたい人も多いだろう。

波止のタチウオ釣りといえば、電気ウキを使ったウキ釣りや、小型のテンヤを使った引き釣り、ルアー釣りなど、同じ波止の上でもそれぞれお好みの釣りを楽しむ姿が見られる。

そんな中、がまかつインストラクターでいろんな釣りをこなす前西喜弘さんがどっぷりとハマっているのが、テンヤを使った引き釣り。

テレビ大阪で毎週土曜日の朝6時50分から放送されている釣り番組「フィッシングDAYS」では、大阪府南部の小島養漁場で前西流のテンヤタチウオ釣りを放送。

今回は、前西さんがハマり、進化を続ける堤防タチウオテンヤで、釣果を大幅に上げる方法を紹介してみたい。

【写真1】

銀鱗輝くタチウオを狙いに行こう

釣りの基本はレンジをキープしたストップ&ゴー

タチウオの釣り方の中で、テンヤを使った、いわゆる「引き釣り」と呼ばれる釣り方は、堤防用の小型テンヤにドジョウやキビナゴ、サンマの切り身などのエサをワイヤーで固定してキャストし、リールでゆっくりと巻き取りながらテンヤを引いてくる。

アタリがあってもそのまま「しらんぷり」で巻き続けていると、ガツーンと竿を持っていくような「掛かりアタリ」が出るので、そこでしっかりと掛ける意味で大きくフッキングする…というのが一般的。

ただ、「最近のタチウオは賢くなってきていて、普通に巻いているだけでは、フッキングまで持っていく前にエサを放してしまうことも多い」と前西さんが言うように、時として一筋縄ではいかない状況に出くわすことが多くなっている。

そんな時に有効なのが、エサに付いたタチウオが違和感を覚えず、掛かるまで駆け引きを行える軽量テンヤの釣りだ。

具体的には5gから10g程度の軽いオモリをヘッドにしたテンヤを使い、食い方やレンジなどの状況に合わせて重さを変える釣り方。

さらに、前西さんの釣り方の基本はストップ&ゴー。

【写真2】

ストップ&ゴーでスローに攻める前西さん

前西さん曰く「キャストしたらまずは探ってくるレンジを決めるためにカウントダウンします。そこから竿で引いて、引いた竿を戻る分だけリールでラインを巻き取ります。引いては巻き取るのを繰り返すことでストップ&ゴーの動きになります。アタリとしては、引いて止めた瞬間にガツッと出ます」。

アタリが出た時に、テンヤが重たいとタチウオが違和感を持ってしっかりと食い込む前にエサを離したり、ちょんと突いただけでエサを離してしまうこともある。

そこで10g以下の軽いテンヤで違和感をなくすと、ガツガツと食いつくアタリが続き、鈎に掛かって大きなアタリへと変化するまでやり取りを続けることができる。

【写真3】

タチウオテンヤは軽量化の時代

軽量テンヤを使用する最大のメリットは、アタリがあってからタチウオがしっかりと鈎掛かりするまで、駆け引きを続けることができる点にあると言う。

活性の低いタチウオに、じっくりとエサを見せることができるスローな釣りが可能に

軽量テンヤを使うメリットは駆け引きだけではない。

「軽いテンヤを使うと、速い釣りではテンヤが浮いてしまいます。逆にゆっくりと同じレンジを探ることができるので、タチウオとエサが出会う確率を上げることができるんです」と前西さん。

つまり、活性が低く、よりスローにじっくりと攻めたい場合には、より軽いテンヤを、逆に活性が高く少し速い釣りを展開したければ、少し重めのテンヤを使うことでタチウオの活性に合わせることができる。

【写真4】

軽量テンヤならではのヒット率の高さが釣果につながる

そして、一度エサとタチウオが出会えば前述のようにじっくりと駆け引きに入ることができる。

ちなみに、風の強さや潮の流れ、攻めたいレンジによっても適度な重量がある。

横風が強く、どうしてもテンヤが流される場合には少し重くしてみる…といった具合だ。

ちなみに風がある日の対策としては「風に向かってまっすぐ正面になるようにキャストすると、糸フケで横へラインが流されることがないので釣りやすくなりますよ」と話してくれた。

【写真9】

風向きに合わせたポイント選びも重要だ

アシストフックで掛かるのを待つ釣りからアクティブに掛ける釣りへ

軽量なテンヤのメリットとしては前述の通りだが、いずれにしてもタチウオがしっかりとテンヤの鈎に掛かって、フッキングに至るのが通常だ。

実はもう1つ、前西さんが愛用するアイテムがある。

それが専用のアシストフックである。

「このアシストフックのおかげで、攻撃的な即アワセが可能になり、ヒット率もかなり上げることによって釣果を大きく伸ばせるようになったと言えます」と言う前西さんが愛用するのが、がまかつ「ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ ワイヤーアシスト」だ。

【写真5】

ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ ワイヤーアシスト

がまかつ(Gamakatsu) ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ ワイヤーアシスト 42676#6

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テンヤのエサに食いに来たタチウオが、本来なら親鈎に掛かるまで食わせるのだが、アワせた際に親鈎に掛かっていなくても、スライドしてアシストテンヤにフッキングすることでヒットにつながる。

実際、ロケ当日も実釣2時間ほどで20尾近いタチウオを釣った前西さんだが、アシストへのヒット率でいえば6~7割あった。

【写真6】

アシストフックにがっちりと掛かった

「厳密ではないですが、アシストを付けてなければ6、7尾の釣果で終わったかもしれませんよね(笑)」とは前西さんの振り返りだった。

1パックで仕掛けすべてが揃う優れものが、がまかつから発売されているぞ

テンヤでの波止タチウオ釣りに必要な道具類は比較的少なく、荷物もコンパクトにできるのが魅力の1つでもある。

必要な道具といえば、竿、リール(PE0.8~1号を巻いたもの)、化学発光体、リーダー、テンヤ、エサを巻くワイヤーに前述のアシストフックくらいで、あとはエサとなるドジョウですべて揃うお手軽釣法である。

ドジョウはひと昔前には、エサ店で売られている生きたドジョウをパックに入れて現地へ持っていき、タオルでしっかりと握ってテンヤに括りつけるのだが、生きたドジョウを扱うことに抵抗がある人もいて、エサ持ちは悪いけれど、サンマやサバの切り身などを使用する人もいる。

ただ、今では冷凍されたドジョウが売られていて、テンヤにも付けやすいことから重宝されている。

【写真7】

ドジョウは皮も硬く取られにくいエサだ

そして、前西さんも愛用しているアイテムがある。

それが「ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ コンプリ―ト」だ。

そして、テンヤに関しては、テンヤやエサ巻きワイヤーはもちろん、ナイロンリーダーやアシストフックまでがセットになった便利な仕掛けで、これ1つであとは竿にリールだけで釣りが可能になる。

【写真8】

ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ コンプリート

がまかつ(Gamakatsu) G ドラゴンR堤防タチウオテンヤ コンプリート 3S 6/0 10g

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ドラゴンライズシリーズは堤防タチウオのテンヤをシンプルに手軽に行えるようにしてくれるアイテムで、実はテンヤでの釣り専用に特化したロッド「ドラゴンライズ S96M」も登場している。

サイズは軽量なタイプとして、5S(6.5g)、4S(8g)、3S(10g)の3号数がある。

さらに重量が必要な場合に備えて2S(15g)、S(20g)までがラインアップされている。

お手軽なのはリーダーにはスリーブで環が作られていて、PEラインをダブルで8の字にしてチチワを作り、連結するだけでOK。

波止へタチウオ釣りに出掛ける際には、バッグに忍ばせておき、いざというときに使ってみるのも手だ。

●交通=大阪方面から阪神高速湾岸線の泉佐野南ICで下り、大阪臨海線を南下。

網代北新郷を右折して国道26号バイパスに入り、深日ランプを出て左折。

加太方面へ進む。

問い合わせ=小島養漁場(TEL:072・495・5175)

がまかつ ドラゴンライズ S96M

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※当日の様子は、youtubeフィッシングDAYS「前西喜弘直伝 大阪湾陸っぱりライトテンヤ」https://youtu.be/58_aFo5eEqEで視聴できる。

(文・写真/松村計吾)

前西喜弘直伝 大阪湾陸っぱりライトテンヤ

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。

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