タチウオテンヤの釣りを堤防でやってみたい！釣り方+おすすめロッド&リール特集

タチウオテンヤの釣りといえば、船釣りでおこなわれる釣り方のイメージが強いです。

実は、秋のタチウオ接岸に合わせれば、堤防からでもテンヤ仕掛けでタチウオを釣ることができます。

ここでは、堤防でのタチウオテンヤを使った釣り方について、詳しくご紹介しましょう。

タチウオテンヤとは、テンヤ仕掛けに生エサを装着してタチウオを誘う釣り方のことです。

テンヤ仕掛けは、ルアー釣りで用いるジグヘッドによく似ていて、かなり重いものが多いです。

メタルジグと同等レベルの重さですから、ルアーキャスティングゲーム用のスピニングロッドがあれば、堤防からロングキャストしやすいでしょう。

テンヤ仕掛けは、船釣りで使うものとはデザイン・ウエイトが若干異なります。

見た感じではなかなか判別しづらく、パッケージに船と記載されていれば船釣り用、波止や堤防と書いてあれば堤防からのキャスティング用だと考えてください。

テンヤ仕掛けの具体的な重さを知っておきましょう。

市販されているものをチェックすると、堤防用の軽いもので、2号程度です。

実質は7.5g前後になるでしょうか。

堤防用の重いテンヤ仕掛けで、8号ぐらいが上限となります。

8号なら、30g前後になると考えてください。

そのテンヤ仕掛けに、5gから15g程度の生エサを付けることになります。

生エサには、銀色に光るキビナゴやイワシなどを用意してください。

以前は、サンマや淡水に棲むドジョウを用いていた経験がありますが、サンマは不漁続きで高価になりましたし、ドジョウを生エサとして置いている釣具店になかなか出会わなくなりました。

メインの生エサは、やはりキビナゴになりそうです。

キビナゴは、釣具店や釣りエサ屋さん以外でも手に入れることができます。

住まいの近所にある、スーパーや魚屋さんに出向いてみてください。

パック入りで複数のキビナゴが並んだものが、販売されているはずです。

冷凍のものや半生のものがあり、堤防では柔らかい状態になったキビナゴを、テンヤ仕掛けに装着してください。

ただし、キビナゴの身はとても柔らかくて崩れやすいことで有名です。

テンヤ仕掛けに装着したままでは、キャストしたときの衝撃で外れたり千切れたりしてしまうでしょう。

そこで活用したいのが、細くて柔らかいステンレスワイヤーです。

テンヤ仕掛けにキビナゴを装着したら、その上からステンレスワイヤーでぐるぐる巻きにしてください。

こうするだけでエサ持ちが良くなり、とても釣りやすくなるでしょう。

タチウオテンヤを堤防でキャストするとき、立ち位置はどこがいいのでしょうか？

水温の低下やベイトフィッシュの群れの影響で、タチウオは接岸してきますから、外洋に面している場所が有効です。

具体的には、潮通しの良い堤防の先端付近。

そこがアングラーで混んでいるようなら、先端に向かうまでの外向きの場所。

そしてもうひとつ、夕方が過ぎて暗がりになったら、外洋向きとは真逆の、堤防の内側＝湾内にもキャストしてみましょう。

タチウオ釣りでは、ほとんどのアングラーが見向きもしない漁港内・湾内ですが、実は接岸してきたタチウオが、堤防の内側に迷い込んでしまうことが多々あります。

一旦内側に入ってしまうと、グルグルと回遊して外に出る機会を見失う個体もいるようで、意外と釣れてしまいます。

ただし、水深が浅いですから、テンヤ仕掛けはボトムまで沈めずに、早めにリトリーブして引っ張ることをおすすめします。

タチウオテンヤを堤防でキャストするのに適している、おすすめのアイテムを取り上げてみましょう。

さまざまな種類がありますが、やはりロングキャストできて、装着した生エサが外れにくいものがイチバンです。

シマノからリリースされているテンヤ仕掛け・太刀魚ゲッターびりびりなら、ロングキャストはバッチリ決められるでしょう。

生エサの装着箇所にもオリジナルの工夫が凝らされていて、チャターベイトのような金属板が標準装備されています。

ここに正面からの水流を受けて、びりびりとテンヤ仕掛け全体が震える仕組みになっているのです。

追従してきたタチウオは、その艶めかしいアクションを見て、思わず口を使ってしまうはずです。

タチウオテンヤ仕掛けを堤防からロングキャストしてリトリーブを繰り返すのに向いている、おすすめのロッドとリールをご紹介しましょう。

ロッドは、長めブランクスで硬過ぎないスピニングロッドがマッチします。

タチウオのワインド釣法に用いるものや、シーバスゲーム用・エギングゲーム用のものがいいでしょう。

リールは、3000番サイズ以上のスピニングリールなら、ロングキャストしやすくなります。

ダイワからリリースされているシーバスゲーム用スピニングロッド・シーバスフラットXシリーズの中から、86MLを選んでみました。

長さ的には、エギングゲームで活用するものと似ているので、とても扱いやすい印象です。

全長は2.59mで、2ピース仕様。

仕舞寸法は134cmにまで縮まり、ウエイトは130gです。

ブランクスの先径/元径は、1.8/12.4mm。

適合するルアーウエイトは、7gから35gまで。

適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.5号までで、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、88%になっています。

実際に手に取って継いでみると、適度な張りが備わっていて、タチウオテンヤ仕掛けをキャストするのにちょうどいいでしょう。

負荷に対する曲がり方は、とてもスムーズです。

ブランクスの反発を利用して、タチウオテンヤを遠くのポイントまで届けてみましょう。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

ダイワから発売中の汎用型スピニングリール・フリームスシリーズの中から、3000番サイズのエクストラハイギアモデルをピックアップしてみました。

とても軽くて扱いやすい機種なので、3000番サイズの実力も高くなっています。

ギア比は6.2対1ですから、ハンドルを1回回すと93cmものラインを回収することができます。

最大ドラグ力は余裕の10.0kgで、これならドラゴン級のタチウオが掛かっても、対処しやすいのではないでしょうか。

ウエイトは210gと軽めで、ラインキャパはPEラインなら1.0号を200m、モノフィラメントラインなら8lbを150m巻くことが可能です。

ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際に手に取ってみると、とてもコンパクトなボリュームにデザインされていますから、さまざまなキャスティングゲームに使える印象を持ちました。

ローター回転はスムーズそのもので、糸フケの回収にも役立ちます。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

タチウオテンヤを堤防でキャストする釣り方や、おすすめのロッド&リールをご紹介しましたが、いかがでしたか？

タチウオの歯は、とても鋭いので、手や指をケガしてしまう恐れがあります。

フィッシンググローブを装着し、魚バサミを用意して釣れたタチウオをしっかり挟んで固定しましょう。

その場ですぐに活け締めするほうが、危険度は下がりますし、持ち帰って美味しく食べることができます。