釣行の写真

平塚のご当地ターゲット、ホウボウエサ、ルアーともに今期も順調

隔週刊つり情報編集部

相模湾平塚港の庄三郎丸が例年12~3月ごろにかけて出すホウボウ乗合が今シーズンも順調にスタートを切っている。

10年ちょっと前のスタート時はほかの船宿でも狙っていたが、現在は庄三郎丸の専売特許。

ライト系の釣り物を売りにする同宿だけに、使用オモリも30~40号とライトタックルで楽しめる点も人気に拍車をかけている。

釣り場は二宮~鎌倉沖の水深15~35m前後。

釣れるホウボウは25~35cm前後を主体にトップで15尾ほどと数はそれほどのびていないが、アタリに合わせて掛けるゲーム性の高さと力強い引き味が魅力。

ジギングでの同船も可能で、ルアーファンにも人気は高い。

例年、底潮の濁りがたまる3月一杯くらいまでは出船する。

釣趣、味覚ともそろったホウボウ釣り、ぜひ一度体験してみてほしい。

釣行の写真

▲ホウボウは食味のよさでも定評がある

ホウボウのエサ釣り仕掛け

仕掛けは片テンビンの1~2本バリと至ってシンプル。

ハリスは4号で全長0.8~1.2mと短くするのが特徴。

2本バリの場合は上バリにアジカブラや魚皮バケを付けておくといい。

サバフグが多い場合は1本バリにするのも手。

オモリは30号を基準に状況で40号も使う。

エサは5mm幅にカットされたサバの切り身だ。

相模湾のホウボウ釣りは始まってまだ10年ちょっとの比較的歴史の新しい釣り物。

当初は仕掛けや釣り方を試行錯誤したり、始まってもすぐに釣れなくなってしまったりと不安定な面もあったが、ここ数年は安定している。

今シーズンも12月上旬から順調にスタートしたとのことで22日に平塚港の庄三郎丸へ出かけてきた。

ホウボウ船担当の中村友紀船長に聞くと、数は今のところトップで15尾いけばまあまあとのこと。

反面、型は30cm前後の良型が多いとか。

釣り場は平塚~江ノ島沖を中心に西は二宮沖、東は鎌倉沖辺りまでで、水深は13~20m、深いと35mくらいまでを攻めるという。

海底は砂地で、ツブ根などもなく基本的には根掛かりしないそうだ。

シーズンは例年12月に始まって3月くらいまで。

春の濁り潮が海底付近に澱よどむようになるとホウボウはどこかへいってしまうらしい。

釣行の写真

▲毎年この時期を楽しみにしている人は多い

ホウボウ狙いのタックル&仕掛け

ホウボウ専用の竿はないから各種ゲームロッドなどを流用する。

常に誘い続ける釣りだから全長は1.8~2m前後と短めのほうが釣りやすい。

当日、自分は全長1.8mで7:3調子のゲームロッドを使ったが、船長に硬めか軟らかめ、どちらがいいか聞いてみるとゲームロッドなら8:2調子くらいの硬めがおすすめとのこと。

ホウボウの口は硬いので、しっかり合わせてハリ掛かりさせなければならないからカワハギ竿などもいいという。

ほかに船中ではテンヤタチウオ竿を使っている人もいた。

リールは水深が浅いから小型の両軸で十分。

道糸にはPE2号前後を巻いておく。

とくに何号じゃなきゃダメという決まりはないものの、リールのサイズを考えればPE1~1.5号辺りが適当か。

細糸の場合はフロロカーボン4~5号のリーダーを1mほど入れておいてもいい。

仕掛けは片テンビンの1~2本バリ。

テンビンは潮受けの少ない腕長20~30cmほどでよく、オモリは30号を基準に潮が速く釣りづらいようなら40号と重くする。

ハリスはフロロカーボン4号0.8~1.2m。

肝は全長を長くしすぎないこと。

全長2mほどのアマダイ仕掛けを流用する人もいるが、長過ぎるとアタリが出づらくなってしまうという。

そしてもう一つ、ポイントになるのが上バリにカブラやバケといった擬餌バリを付けること。

グリーンや白などのアジカブラやバラフグなどの魚皮バケでもいい。

種類はなんでもいいようだが、日によっては擬餌バリばかりに食ってくることがあるそうだ。

また、今シーズンはサバフグも多く、ハリを取られることもしばしば。

そのたびに仕掛けを全交換していては大変なので、替えバリを用意して結び直すといい。

ハリはマダイや丸カイズなど軸が太くて長めがおすすめ。

チヌバリでは伸ばされることがある。

付けエサはサバの切り身で、幅5mm、長さ5cmほどと細めにカットされている。

先端中央に皮側からチョン掛けすればいい。

なおルアー釣りに関してはライトジギングやSLJ用などのスピニングタックルが基本。

ラインはPE1号前後で、メタルジグは30~60gくらいを用意しておく。

ジグのシルエットは小さめのほうがいいようで、タングステン製を使う人もいるとか。

また、ルアーで狙う場合でもカブラバリを1~2本付けておいたほうがいい。

ホウボウの基本的な狙い方

釣り方は、出船前に船長がレクチャーしてくれるので初めての人は必ず聞いておこう。

その要点は、①ホウボウは動く物に反応する魚なので、常に誘い続ける。

②誘うのは底上2mまで。

③アタリがあったらしっかり合わせて硬い口にハリ掛かりさせる。

タナに関しては、ホウボウは底にいる魚だが、上に動く物に反応しやすく、高活性時は2mくらいまでエサを追いかけてくる。

逆にいうとそれ以上は浮き上がらないから、底から2mの範囲を繰り返し、ホウボウにエサを見せつけ焦らすように丹念に探ればいい。

アタリの出方はおおよそ2パターン。

コツッと明確に出る場合と、エサをくわえているだけのような穂先を押さえ込む、いわゆるモタレのアタリ。

いずれの場合もアタリがあったら即合わせ。

硬い口にハリが貫通するようにしっかり竿を振り上げる。

合わせ損なっても諦めず、すぐに仕掛けを下ろして底から誘い直す。

エサが残っていれば2回でも3回でもアタックしてくる。

ホウボウは捕食のヘタな魚らしく、カワハギなどのようにエサだけ抜かれてしまうことはほぼないようだ。

肝心なのは誘い方。

日によるパターンがあるそうで、誘いがマッチしていないと釣れない。

逆にいえば、誘いが合っていればしっかりアタリを出してくれる魚でもある。

船長が教える基本の誘いは次のとおり。

オモリが着底して糸フケを取ったらすぐに誘い始めるが、夏場のタチウオ釣りのように竿先を海面へ向け下げ、竿先を30~50cmシャクリ上げ、リールのハンドルを1/6回転くらいで小さく回しながら竿先を下げ、この繰り返しで上へ誘い上げていく。

前述のようにホウボウは捕食のヘタな魚で、タナも2mと狭いから早過ぎる誘いはホウボウがエサに追い付けないし、すぐにタナを通過してしまうので誘いのスピードはゆっくりめが基本。

あとはシャクリ幅の大小や強弱で変化を付けていく。

これもタチウオ同様、よく釣っている人の誘いを真似てみるのも一手になる。

イメージはタナの狭いタチウオ

当日のホウボウ船は2隻出し。

自分は中村船長操船の25号船に乗り込む。

エサ釣り8名、ルアー釣り6名の14名で6時半に出船。

20分ほど走って江ノ島沖の水深27mでスタート。

ちなみに基本はドテラ流しで、エサ釣りは右舷、ルアーはミヨシの突き出しに入る。

この日はルアーの人が多かったため、2名は左舷で竿を出す。

エサ釣りは道糸が払い出すが、ルアーはキャストして探ってくるので左舷のほうが釣りやすい様子。

最初の流しは胴の間のエサ釣りで25cm前後が1尾しか釣れなかったのですぐに移動。

腰越港を過ぎた七里ケ浜の沖辺りで仕切り直し。

水深はほぼ同じ28m。

江ノ島の風陰を過ぎたためか北風が意外に強いことに気付く。

この日、ほかのエリアに取材に出たメンバーはバッシャンバッシャンだと言っていたが、風向きがほぼ真北だったからか相模湾の海はそれほど悪くない。

風が強い上に潮も1ノットと流れているようで、船長は「1~1.5m、底中心に探ってみて」とアナウンス。

ここでは船中バタバタッと釣れて、中には40cm級の大型も交じっていた。

その後も30m前後の水深を流し変えていくとポツリポツリとアタリがあり、1時間もするとほぼ全員型を見ることができた。

全般にはエサ釣り有利の展開だったが、これは日により、釣り人にもよるらしい。

ルアー組の中にもエサ釣りと同様に数釣っている人もいた。

撮影がひと段落したところで自分も竿を出してみる。

道糸が払い出されるから投入は船下でOK。

オモリ30号で底が取れるかなと心配したが問題なし。

ただ、底を取り直すたびに道糸が3mくらい出ていってしまう。

ドテラ流しだから糸を出し過ぎてオマツリすることはそれほどないが、アタリが分かりづらくなったり巻き上げが大変になるため適度に回収して落とし直す。

なるべく誘い上げ過ぎないよう道糸のマーカーを見て注意しながら基本の誘いを繰り返していると、クッと竿先を押さえ付けられるような感触。

すかさずビシッと合わせるとハリ掛かりした。

この瞬間が気持ちいい。

1尾目は30cm級のまずまずサイズだった。

その後もアタリが出るのはほぼ底から1mくらいの間。

おそらく誘い始めて下バリが底から離れる瞬間くらいで食ってくるのだろう。

そのほとんどがモタレのアタリで、今号の忍塾で三石忍がフグのアタリを穂先の荷重変化で取っていると解説しているが、まさにそれだった。

3連発したところで早くも誘いに疲れてきた。

タチウオの誘いに似ているということはアレもいけるんじゃね?と竿を一定に構えたままリールのハンドルをクリッと回す、いわゆるストップ&ゴーの誘いを試してみる。

するとストップしたときにやっぱり竿先を押さえ込むモタレのアタリで釣れる。

ただ、基本の誘いに比べて若干アタリを取りづらく感じた。

それじゃあ今度はと、竿先をフワフワ数回揺すってからクリッと回す、テンビンタチウオで有効なパターンも試してみると、これでも釣れた。

要するに誘いはタナの狭いタチウオ釣りをイメージすればいいということだろう。

午後1時半に沖揚がり。

結果は26~40cm級をトップはエサ釣り14尾、ルアーは10尾。

自分も撮影の合間にチョコッと竿を出して7尾とホウボウゲームを存分に楽しめた。

迎える1月はトップシーズン。

ぜひ一度お試しを。

釣行の写真

▲ジグはシルエット小さめがいい

釣行の写真

▲モタレのアタリを取れるかどうかで釣果は変わってくる

INFORMATION

相模湾・平塚港

庄三郎丸

0463・21・1012

▼備考=出船6時半。

土日祝は予約を。

ほかライト五目、ライトアマダイ、ライトオニカサゴ、状況でタチウオへも

釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!

【相模湾(神奈川)・ホウボウ船】人気ランキング

【相模湾(神奈川)・ホウボウ船】価格ランキング

隔週刊つり情報(2025年2月1号)※無断複製・転載禁止

隔週刊つり情報」カテゴリの人気記事

MONTHLYランキング