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今年はちょっとテクニカル!?深場マルイカ城ヶ島沖でスタート

隔週刊つり情報編集部

1月中旬、三浦半島~相模湾にかけての船宿がマルイカ乗合をスタートさせた。

エボシ沖、亀城根周り、剣崎沖などにも反応はあるものの、目下の主力ポイントは城ケ島沖。

水深は70~100m前後と初期ならではの深場。

それでいて釣れるマルイカは胴長10~15cmの小型が多いためなかなかテクニカルな展開で、いい日でトップ30杯前後、上級者でも15杯前後と苦戦することがある。

昨年はビギナーでもツ抜けを目指せるほど模様がよかっただけについ期待してしまうが、これがこの時期本来の釣れ具合でもある。

それじゃあもうちょっと浅くなってから……と考えるのも理解できるが、実は浅くなればなるほどよりテクニカルになるのがマルイカ。

まだイカがスレておらず釣果に差の付きにくいシーズン初期の深場こそ入門に最適なのである。

マルイカマスターの一人、中村勇生さんにアドバイスをもらいつつシーズン初期の深場マルイカの攻略を考えてみたい。

中村 勇生 Isao Nakamura

がまかつ・インストラクター、サンライン・船テスター、ヤマシタ・フィールドスタッフ。

現代のマルイカシーンを牽引する一人で、 黄色のスッテがトレードマーク。

ニックネームは「イカ生(いかお)」です。

イカ生的当日の当たりスッテ

深場の時期はスッテのカラーにそれほど顕著な傾向は見られないというのが定説になっているが、それでもその日に限ってみれば乗りが集中するツノも出てくる。

取材日前半の中村さんは緑系のスッテに乗りが集中、後半はケイムラのクリア系が活躍した。

釣行の際の参考にしていただきたい。

近年はマルイカは難しい、というイメージから(実際簡単ではないが)未経験者は手を出しづらいと思っている人も少なくないようだ。

しかし今回取材に同行、アドバイスをいただいたがまかつインストラクターの中村勇生さんは「初期の深場のほうが群れがスレていないので、いれば比較的素直に乗ってきます。上級者と初心者で極端な差も付きにくい」と話す。

実際1~100杯など極端な釣果が出るのは水深30mを切る浅場になってから。

浅くなればなるほどマルイカはよりテクニカルになっていく。

少しでもマルイカをやってみたいと思うのであれば、深場の今から始めてみることをおすすめしたい。

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深場マルイカは難しいからと敬遠せずぜひチャレンジしていただきたい

深場マルイカのタックル&仕掛け

この時期のポイントはおおむね水深70~100m。

この水深になるとほとんどの釣りで電動リールを使うことが常識になっているが、マルイカ釣りにおいてはさにあらず。

船上を見渡すと、9割近くの人が手巻きリールで釣っている。

深いのになんで?と思われるかもしれないが、これは一にも二にもイカの乗りを見逃さないため。

最近の超小型電動はだいぶ自重も軽くなっているとはいえ、手巻きの両軸に比べると200g以上は重くなる。

加えて電源コードなどもある。

この重さが手感度を阻害する。

確かに手巻きでの巻き上げは辛くなるが、イカが釣れないともっと辛い。

もちろん電動リールを全否定するわけではないが、予備で手巻きリールも持参することをすすめたい。

使い分けてみればその差を実感できるはずだ。

ちなみに手巻きの両軸でも製品により巻き上げやすさは異なり、おおよそギア比7:1、ハンドル長100mm以上だと巻き上げの疲労を軽減できる。

リールに巻いておく道糸はPE0.6~0.8号がおすすめ。

1号以上だと落下速度に影響する。

道糸にはフロロカーボン4号のリーダーを1.5mほど結んでおく。

竿は各種ゲームロッドなどでも対応できるが、やはりマルイカ専用がベスト。

マルイカ専用といっても大きくゼロテン特化タイプと宙釣り対応タイプに分けられる。

ゼロテン特化型はオモリを浮かせると竿先にアタリが出づらくなってしまう特性があり、初心者におすすめは宙釣り対応型となるものの、これは一般論。

この先ゼロテンを習得していきたいと考えるなら最初からゼロテン竿を使うのもありだろう。

仕掛けはブランコ、直結、直ブラ、直結ブラと大まかに4タイプあるが、今回はブランコ以外の3タイプの仕掛けに焦点を当てる。

一番アタリが出やすいのは直結仕掛けで、上級者のほとんどがこの仕掛け。

初心者向けとされるのが直ブラ仕掛けで、直結仕掛けに比べると落下が遅く、アタリも出にくいといったデメリットはあるものの、掛けたイカをバラしにくいというメリットが大きい。

両者のいいとこ取りをしたのが直結ブラ仕掛け。

直結仕掛けの下1~2本を直ブラにするというもので、アタリもそこそこ出るうえ、取り込みに手間取る下のほうのツノに乗せてもバラシのリスクを減らせるというわけ。

以上のように様ざまある仕掛けのバリエーションの中で、では具体的にどの仕掛けを選べばいいのか? 

中村さんにアドバイスをもらうと、ズバリ直結2本と直ブラ1~2本の4本ヅノ仕掛け。

ツノ数を少なくすることで仕掛けの落下スピードを上げられるし、感度もアップする。

とくに速潮時にはなるべく仕掛けの抵抗を減らしたいし、アタリに合わせなければほぼ掛からない直結に対し、直ブラはスッテがたなびくためオートマティックに掛かってくれる割合も増えるという。

ゼロテン、宙釣りとも 釣り方の基本は同じ

ほかのイカ釣り同様にマルイカでも一番最初に着底した仕掛けに乗ってくる傾向はある。

なので、船長から合図があったらなるべく遅れないように投入しよう。

仕掛け落下中は道糸と竿がなるべく一直線になるようにして抵抗を減らすと着底を早められる。

かつなるべく糸フケが出ないようにリールのスプールに軽く親指を当てておく。

船長が告げる水深を道糸のマーカーを目安に確認、着底に備える。

周りの人が先に着底したのも目安になり、そろそろ自分もだと身構えられる。

オモリが着底したらリールのクラッチを入れ、素早く糸フケを巻き取る。

ここまではゼロテンでも宙釣りでも同じ。

ちょっと違うのはここから。

ゼロテンの場合はオモリを底へ着けたままタタキを入れる、もしくはそのままピタッと5~10秒止めてアタリを見る。

宙釣りの場合はリールのハンドルを1~2回回すか、海面へ向け下げてある竿先をスッと水平まで持ち上げオモリを浮かせ、同じく5~10秒止めてアタリを見る。

いずれの場合も最初にアタリがなければタタキを入れて止め、の繰り返し。

これを2~3回繰り返したら数m巻き落とす。

注意点としては、ゼロテンの場合はオモリを底へ着けっ放しにするとオマツリしてしまうことがあるので必ず数回に一度は底を切ること。

宙釣りの場合は水深が変わることもあるから数回に一度は底を取り直す。

アタリは竿先がプルプル震えたり、クンッと持ち込まれたり、フワッと跳ね上げたりと様ざま。

いずれの場合も違和感を察知したら即合わせが基本。

アタリが分からなくても止めたあとに空合わせを入れるといい。

釣り方自体は以上のようにゼロテンでも宙釣りでもたたいて止めて、合わせを入れる、この繰り返しになる。

問題は合わせたあとの乗り感の察知。

これが分かるかどうかで釣果は大きく変わってくる。

とくに現在のメインポイントである城ケ島沖で釣れているマルイカは小型も多いので合わせたときの重みを感じづらいこともある。

仕掛けを上げてみたら何もいなかった、足だけ付いていた、なんてことはしょっちゅうある。

こればかりは自分のタックルバランスもあるから慣れるしかない。

周りは釣れているのに自分だけ釣れないと心が折れそうになることもあるが、そこは我慢のしどころ。

イメージどおりに釣れたときにはきっとそれまでの苦労が報われるはずだ。

2025年のマルイカ開幕 今年もきっとイケるはず!?

今回の取材は当初、中村さんとなおちんの二人で釣ってもらおうと考えていたのだが、予定していた日が悪天予報となったため、急きょ予定を繰り上げ中村さん単独で行うこととなった。

三浦半島剣崎間口港の喜平治丸へ釣行したのは1月26日。

日曜日でそれなりに人数はいたのだが、ゆったり釣ってもらおうと2隻に分けてくれたのはうれしい配慮。

我われは鈴木麻毅生船長操船の1号船で午前7時前に出船。

この日は北風が強めに吹いていたためポイントが城ケ島沖に限られた。

水深90m前後でスタートすると、3流し目から船内ポツポツと乗り始める。

朝のうちだから活性がよかったのか、マルイカ釣り初めてという人もダブルで釣り上げる。

中村さんもポツポツと乗せ始め、どうにか取材になりそうで一安心。

その後も水深92~95m前後に反応があり、毎投とはいかないまでも、着実にマルイカが釣れてくる。

ただ、何回もやり変えられる流しは少なく、釣れるマルイカも胴長15cmほどの小型が多いためどちらかといえば地味な展開。

この日は釣り座に余裕があったので撮影の合間に自分も道具を出したが、中村さんの1/3くらいのペースで釣れるから悪い感じでないことは分かる。

ただ風とウネリでゼロテンはしづらいし、ほとんど空合わせと乗り感だけを頼りに釣れていた。

まあ自称中級者としてはこんなもんだろう。

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朝のうちは活性があったのかダブルも何回か見られた

足切れバラシに愕然

最後の流しは岸寄りの水深80mとやや浅め。

ここではいい反応をとらえ、沖揚がりの14時までに6連チャンを決めた人もいた。

自分は1杯も釣れなかったけど……。

結果は終始コンスタントに釣り続けた中村さんと常連さんが28杯で同数竿頭。

次頭26杯、手練れの人は全員20杯以上でスソでも4杯と全員型を見られたことは何より。

去年のような勢いはないけれども、今年のマルもそこそこいけそうな気がした。

自分は6杯だったけど、真面目にやってればツ抜けはできたんじゃね?と手応え十分で数日置いた31日になおちんと再び喜平治丸を訪れる。

この日はナギだったこともあって前半は剣崎沖で反応を探したが、なかなかいい反応はなかった様子。

城ケ島沖に比べれば型はいいとのことだったが、期待の良型も姿を見せず、乗りのほうもポッチラポッチラで前回の勢いはない。

そんな状況でもさすがはなおちん、宙釣りで着実にマルイカを乗せていく。

対して自分はナギだというのに全くアタリが分からず、2本のツノに足だけ付いて上がってきたときは愕然とした。

後半は城ケ島沖の水深75~80m前後へ。

前回より気持ち浅くなって巻き上げは楽になったが、だからといって釣れるとは限らない。

結局この日はトップ15杯、なおちん12杯、自分は2杯と撃沈。

ツンデレマルイカに翻弄された釣行となった。

船長に聞くと反応の出方は前回と変わらなかったというから、イカにやる気がなかったのだろう。

その後もムラはあるが、いい日はトップで30杯前後釣れている。

前年がよかっただけに期待してしまうが、少なくとも昨年同様途切れずに浅場シーズンまで続いてほしいと願うばかりだ。

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トップクラスの常連さんは中村さんと同数28杯で竿頭

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慣れた人はほとんど20杯オーバー

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取材2日目にはなおちんも参戦。この日は一転乗り渋りとなったがどうにか12杯

船宿information

三浦半島剣崎間口港 喜平治丸

046・886・1110 

▼備考=予約乗合、7時出船(5時半ごろまでに集合)。ほかヤリイカ、ティップランと餌木シャクリのアオリイカへもスポット出船

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