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家族でいけばもっと楽しくなる海釣り公園。誰でも釣れるオススメの釣り方3選

松村計吾

11月だというのに、まだ「夏日」なんて日があって、まだまだ陸上は夏を引きずっている感がありますね。

気温に比べて、温度の下がり方が緩やかな水の中ではなおさらです。

本来なら、秋シーズンを経て、徐々に低水温期へと続く季節なんですが、関西圏の和歌山などの太平洋側や大阪湾、瀬戸内方面もまだまだ水温が高めに推移していて、夏の魚たちが元気です。

ただ、水温の低下が顕著ではないにしても、秋から冬に向けて元気な魚たちが、待ちきれずに仕掛けに掛かってくることも多くなり、一気に魚種も多彩な堤防周りになっています。

テレビ大阪系列で毎週土曜日朝6時50分から放送されている釣り番組「フィッシングDAYS」では、兵庫・神戸市にある神戸市立平磯海づり公園で、がまかつフィッシングキャスターでマルチアングラーでもある島田細香さんを先生に迎え、フィッシングショーなどで、がまかつのファミリー向けキャラクターである「うきまろ」のダンスを披露してくれているキッズと、ダンスのNAO先生が堤防の小物釣りを楽しみました。

今回は家族連れにも比較的簡単に、子供たちも大喜び間違いなしの釣り方を紹介してみましょう。

【1】

釣り場でうきまろダンスを披露してくれたキッズ

親しみやすくてかわいいキャラクターの釣具や仕掛けならキッズも大喜び

海釣り公園は、料金こそ多少かかりますが、施設内には便利でうれしい設備が整っている場所が多いのをご存じでしょうか。

たとえば、トイレや食堂、休憩場所などは当たり前で、釣具の売店があったりして、ちょっと仕掛けが足りないとか、エサが欲しい…といった要望に応えてくれます。

今回訪れた、神戸市立平磯海づり公園でも、施設内にエサや仕掛けなどが購入できる売店や、トイレはもちろん、食堂、お弁当の販売などもあります。

また、釣具がなくても楽しめるレンタル釣具なども置かれています。

そんな手軽な釣り公園を楽しむために、自分でも釣具を持っておきたい…。

そんな気持ちになったら、高価でなくてもよいので、釣具を揃えてみましょう。

手軽にちょっと楽しむなら、竿とリールがセットになった釣具があれば便利。

リールにはあらかじめ糸が巻いてあるので、その先に仕掛けを接続すれば、すぐに釣りができます。

たとえば、がまかつから発売されてている「うきまろッど&リールスピニング」は、同メーカーのファミリーキャラクターである「うきまろ」がデザインされた竿&リールのセット。

おもちゃ感覚で子供さんも大喜びで釣りが始められますね。

【2】

うきまろッド&リールスピニング

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ちなみに今回のロケでは、キッズや女性にも扱いやすい全長2.1mタイプの「うきまろッド」がセットされたタイプで、ほかにも1.6m、1.8m、2.4mもあり、使う人の体力に合わせて選ぶとよいですね。

このセットで、今回オススメの3つの釣りを楽しむことができるうえ、他の釣り方にも使えるので1本ずつ持っていくと、ずっと楽しめますよ~。

で、仕掛けも市販品で数多く出ていて、キッズには全長を短くしたタイプなども多く、使う人のレベルなどに合わせてバリエーションも豊富です。

多くの市販仕掛けの場合は仕掛けの上部にサルカンやスナップが付いていて、リールからの道糸を接続するだけで釣りができるようになっています。

あとは、やってみたい釣りに合わせて仕掛けを選んで、釣りに合ったエサを売店などで購入すればOKです。

家族にオススメその1:サビキ釣り

ファミリーフィッシングの代表的な釣り方といえば、サビキ釣りでしょう。

マキエが必要ですが、マキエの中にマキエとそっくりの疑似鈎を入れることで、マキエに集まった魚が間違って喰いつく…というものです。

関西では、オモリと一緒になったマキエを入れるカゴが、仕掛けの下部に付いている「下カゴ」と呼ばれるサビキ仕掛けが主流です。

カゴの上はサビキ仕掛け。

1本の太めに糸(幹糸と呼びます)が通っていて、そこから横へ糸(エダスと呼びます)が出ていて、その先に魚皮やゴムスキンなどがあらかじめ付けられた鈎が付いています。

魚皮やスキンがマキエの中で揺らめいて魚が間違って食べるので、鈎にエサを付ける必要はありません。

で、エサが付いておらず、エサに似せた鈎なので疑似鈎と呼びます。

さて、このサビキ仕掛けも非常に種類が多くて、困ってしまうほど。

それぞれにいろいろなケースが合うように作られているのですが、主流としてはサバやハゲ類の白い小さな魚皮が付いているタイプと、ピンク色などのスキンが付いているタイプがよいでしょう。

慣れた人が使うサビキ仕掛けには、疑似鈎が6本、7本、多い仕掛けでは10本以上の鈎が付いています。

鈎数が多いほど多くの魚が掛かりますが、仕掛けの扱いが難しくなります。

ウエアや身体に鈎が刺さってしまったり、魚を鈎から外すのに手間取ってしまう場面も多くなります。

そこで、慣れないうちは鈎数を少なくした仕掛けがオススメです。

たとえば今回使用したサビキ仕掛けが「うきまろサビキGOGO!」。

キッズでも扱いやすいように鈎の数は3本だけ。

仕掛けの下部に付けるアミカゴもあらかじめセットされていて、糸を結ぶだけで釣りができます。

【3】

「うきまろサビキGOGO!」と「うきまろサビキ3本鈎仕掛」

うきまろサビキ GOGO!

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エサとして必要なのはアミエビで、冷凍されたものやチューブ式で手が汚れないタイプなども販売されています。

これをカゴに入れて海中へ沈めるだけでOK。

釣り方のコツとしては、とにかくマキエをペースよく撒くこと。

反応がなくても、何度もマキエをカゴに入れて撒いているうちに魚が集まってきます。

魚が浅い場所で掛かるならそれでもよし。

釣れなければ少しずつ深い場所へ落としていきます。

【4】

サビキ釣りを楽しむキッズたち

当日は初挑戦のキッズたちも、すぐに慣れて次々に魚をゲットしていました。

釣れる魚は多彩で、アジ、イワシ、サバなど回遊してくる魚に加え、スズメダイ、イサキの子、グレ(メジナ)などマキエに集まってくる魚なら何が釣れるか楽しみでもありますね。

【5】

おいしそうなアジが釣れたよ

【6】

これはスズメダイ。水面付近に群れていることが多いぞ

【7】

ダンスのNAO先生も大活躍

家族にオススメその2:胴突き仕掛けの探り釣り

サビキ仕掛を存分に楽しんだら、もう少しレベルアップしてみましょう。

それが「胴突き仕掛け」と呼ばれるタイプの仕掛けです。

この釣りはサビキ釣りと違ってマキエをしません。

仕掛けを沈めるオモリは、仕掛けの最下部にぶら下がっている状態です。

マキエをしないので、マキエ用のカゴの代わりにオモリが付いています。

【8】

当日使用したのは「うきまろ堤防胴突仕掛GOGO!」

サビキ釣りとの大きな違いは、マキエをしないので魚が勝手には寄ってこないこと。

あちこちに仕掛けを落として、魚がいる場所を探す釣りになります。

そして、疑似鈎を魚が間違って食べてくれないので、鈎にはエサを刺します。

エサは冷凍のオキアミやエビ、ゴカイなどの虫エサが主流です。

エサを鈎に刺したら、そっと仕掛けを海中へ沈めます。

基本的には底まで沈めて、ゆっくりと竿で上下させて「ここにエサがあるよ~」といった感じで魚にアピールします。

エサに気づいた魚たちがエサを食いに来て、鈎ごと食ってしまえばヒット…です。

【9】

うまく鈎掛かりさせると…2本の鈎にベラがダブルでヒット

【10】

秋から初冬の胴突き仕掛けターゲットといえば、カワハギです

ただし、そのままじっとしていると、エサだけをうまく食べられてしまい、エサがなくなさればタダの鈎。

これでは魚は食いません。

そのため、竿先に反応があれば鈎を魚の口に掛ける「アワセ」という動作が必要になります。

釣り人側から魚を掛けていく駆け引きが面白い反面、アタリが分かるまで時間がかかりそうです。

この釣りで釣れる魚は、ベラやメジナ(グレ)、カサゴ(ガシラ)、カワハギなど少しサビキ釣りとは変わってきます。

基本的にじっくりとエサを見て食べるような魚が多くなります。

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家族にオススメその3:ブラクリ仕掛けで穴釣り

前述の2つの釣り方は底から上の、いわゆる中層と呼ばれる場所を釣る方法です。

ただし、この辺りは魚が水中を泳ぎ回っている状況が前提となります。

釣りは自然が相手なので、そんな状況ばかりではありません。

魚が泳ぎ回っていないのに仕掛けを沈めても反応は出ません。

そんな時はどうするか…。

さらに下に潜む魚を狙ってみましょう。

当日の舞台である平磯海づり公園もそうですが、堤防などを作る際には、海底に堤防がズレたりしないように敷石が置かれています。

それが捨て石とか基礎石、敷石と呼ばれるもので、その個々の大きさはさまざまです。

重要なのは、敷かれている石と石の間に隙間があること。

その隙間に潜む魚を狙ってみようという釣り方が「ブラクリ」と呼ばれる仕掛での釣りです。

ブラクリは仕掛けの名前なんですが、石と石の隙間、つまり穴の中を釣るので「穴釣り」と呼ばれます。

なぜ、穴釣りがよいのか。

サビキや胴突き仕掛けで釣れる魚がいなくても、敷石の中にはほとんど年間を通して潜んでいる、つまりは隠れ家にしている魚が豊富にいるからです。

そんな魚はあまりマキエにつられて浮いてきたりはしません。

こちらからエサを口先に運んでやることで釣れるのです。

そして、隠れ家の中にいる分、警戒心が弱く、エサさえ見つければかなりの確率でヒットに持ち込むことができます。

ターゲットしては、敷石などの「根」に潜む魚の代表であるガシラやアイナメ(アブラメ)、メバルなどの「根魚」と呼ばれる魚たち。

穴釣りに使う「ブラクリ」とは、簡単にいうとオモリのすぐ下に鈎が1本付いているだけのシンプルな仕掛けです。

メリットとしては、長い糸(ハリス)が付いていないので、フラフラせず石に引っ掛かることが少ない点、そして引っ掛かった場合にも、オモリを揺らせることで外れやすい点です。

まさに、隙間を釣るための仕掛けです。

【11】

「うきまろブラクリ」はかわいいうきまろデザインのオモリだ

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エサはゴカイなどの虫エサに魚の切り身など比較的身持ちのよいエサが主流となりますが、オキアミやエビなども大好物なので、あれば心強い味方です。

釣り方としては、敷石の上をトントンと叩きながら横へ移動させていると、急にスーッと吸い込まれるようにさらに沈む場所があります。

それが敷石と敷石の隙間、穴です。

その奥に潜む魚を狙うので、どんどん奥へと沈めていきます。

【12】

ブラクリ仕掛けにベラがヒット

基本的にその穴が大きく深いほど大物が潜んでいます。

そして、魚がいる穴では1尾だけではなく、続けて釣れることも多いので1尾釣れれば同じ場所を探ってみるとよいでしょう。

かなり大口な魚が多く、反応があればすぐに鈎掛かりすることが多々あるので、そんな場合は穴から引きずり出すように竿を立てて、まずは浮かせてみることが重要です。

放っておくと、エサを食べて違和感を感じた魚がさらに穴の奥へと逃げ込み、引きずり出せなくなるので注意が必要です。

ここまで3つの釣り方を紹介しましたが、水温がまだまだ高くて水中に魚が泳ぎ回っている季節ならサビキや胴突き仕掛けでの探り釣り、2つの釣りで釣れなければ仕掛けをブラクリにかえて穴釣りへ…という流れもいいですね。

もちろん、穴釣り大好きな人は最初から穴釣りで、なんてことも自由ですよ。

外気温は下がっても海の中はまだまだ温かく、11月、12月でも堤防周りの魚たちは元気いっぱい泳ぎ回っています。

ぜひ家族で魚と遊んでみてください。

●交通=阪神高速神戸線の若宮ICで下り、国道2号を南進。

須磨、塩屋を過ぎて少し進むと、左手に釣り公園への入り口がある。

問い合わせ=神戸市立平磯海づり公園(TEL:078・753・3973)

(文・写真/松村計吾)

☆テレビ大阪のyoutube「フィッシングDAYS」https://youtu.be/zP5JaBqOsKQ

でもご覧いただけます。

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。

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