DAILYランキング
釣り人の楽園”隠岐の魅力”キング南康史が楽しみ尽くす
釣りの聖地・楽園といえば、どこを思い浮かべるだろうか。
長崎県の五島列島や男女群島か、対馬海流のど真ん中に位置する対馬か、黒潮の影響を色濃く受け最近注目されている神津島か、デカ尾長の巣窟である高知県沖ノ島、鵜来島海域か、さまざまだろう。
しかし、真っ先に島根県の隠岐の島が楽園だという人は、いったいどのくらいいるだろうか。
大阪から車で4時間弱、関西圏からほど遠くないが見落としがちな穴場、それが隠岐の島。
そんな隠岐の島にキングの愛称で親しまれる、がまかつテクニカルインストラクターの南康史さんが大鯛狙いで渡った。
今回はその様子を紹介しよう。
山陰エリア、隠岐の島とはどういう場所か?
隠岐諸島には西ノ島、中ノ島、知夫里(ちぶり)島からなる島前(どうぜん)エリアと、島後(どうご)島からなる島後エリアがある。
島根半島の七類港から渡船やフェリーで行ける島だ。
「隠岐はチヌもグレもよう釣れてええ場所なんじゃ。今回は真鯛狙いで来てみたけどどうじゃろか」と南さん。
チヌやグレ狙いで来た時も、ちらほらと真鯛が見えることがあるそうで期待を膨らませていた。
この日渡った磯は西ノ島”鯛ノ鼻のハギリ“というポイント。
横目には大神立岩と呼ばれる、これぞ隠岐ともいえる大岩が立ちはだかる一級磯だ。
大神立岩が見えるハギリに渡った
真鯛狙いのタックルは? 強気のタックルセッティング
2023年秋、満を持して発売された「がま磯 アテンダーIII」。
グレやチヌ釣りの竿というイメージが強いが、本来は万能磯竿であり、真鯛や青物も究極の胴調子で浮かせることができる。
今回使うのはそんな「アテンダーIII」の1.75号5.3mだ。
「隠岐の真鯛は大きいから強いタックルでいこう」と話す南さん。
道糸にはナイロン4号、ハリスはフロロの5号を使って、鈎も「伊勢尼(リアルケイムラ)」の12号を選択した。
なんて男気なフカセタックルなんだ!
「エサはボイルだけでいきます。鈎が大きく重たいからサシエはマキエより2回り大きいボイルを付けます」
ボイルを大きくして浮力を出させ、撒きエサを同調させやすくする作戦とアピールの意味もあるのだそう。
付け餌のボイルは大きめがおすすめ
楽園の魚は喰い気が違う!
サシエを付けて、さあ1投目。
流れに乗せて仕掛を入れ込んでいくと、竿1本半ほどのタナでいきなりウキが海中へ消し込んだ。
アワセを入れてすんなり上がってきたのは、30cm半ばの尾長グレ。
幸先が良さそうだと思ったら、ここからゲストの尾長連発。
40cmアップまで飛び出した。
もう一度書くが、ハリス5号、鈎12号の男気タックルだ。
口太グレ釣りで有名な串本や大分ではありえない。
五島列島でも、このタックルで釣れるグレはそうそういないだろう。
隠岐の海の豊かさを肌で感じ取れる。
12号の鈎でも釣れちゃう尾長グレ
潮止まりの昼に衝撃のヒット
朝のグレラッシュも落ち着いた昼頃、餌のボイルを切らさず撒き続けていた南さんが、突然「あれは何じゃ、大鯛か? いやヒラマサだ!」
そう、マキエのボイルにヒラマサが付いたのだ。
人目も気にせず一心不乱にボイルを拾って食べている。
こんな光景は見たことない!
それもでかい…とてつもなくでかい。
1m20cm、15kgはありそうな魚体だ。
ボイルを散らして撒くことでエサ取りをかわす
「怖いけど、アレ狙ってみようか」
そう言って南さんはウキ下を1ヒロに調節した。
サシエとマキエを同調させ。サイトで釣りをする南さん。
「喰え! 喰え! あー惜しい!」と、とても楽しそうだ。
しかし、見える魚は釣れないと言われているが、釣れるものなのかと思った矢先「喰った!」。
その声と同時にすさまじい勢いでラインが出ていく。
ヒットと同時に猛烈な突っ込みを見せたヒラマサ
レバーブレーキを調節し、竿を一定の角度でタメてヒラマサの猛烈な引きを耐える。
瞬殺だろうと思ったが、さすが「アテンダーIII」、ファーストランを止めた。
数回ポンピングして浮かせる…が、一瞬の隙をつかれてセカンドラン。
リールから煙が出そうな勢いでラインが出る。
と、次の瞬間「ふっ」とラインテンションが抜けた…瀬ズレだ。
胴の粘りでファーストランは耐えたが・・・
15kgクラスのヒラマサ、瞬殺だろうと誰もが思ったが、ファーストランを喰い止め、しばらくやり取りができたのも、南さんの腕と「アテンダーIII」の粘り腰があってだろう。
ついに来た本命、隠岐の島の大鯛
夕まずめにさしかかった頃、良い潮が入ってきた。
「これは喰いそうじゃの」と南さん。
潮に乗せてどんどん仕掛を流し込んでいく。
するとバチバチバチッとラインが弾け飛んだ。
「これは真鯛じゃ」
大鯛の力強い引きを竿全体で吸収する
潮に乗っていい引きを見せる真鯛を「アテンダーIII」が受け止める。
綺麗な弧を描き上がってきたのは立派な真鯛だ。
尾長にヒラマサに真鯛と、隠岐の島を堪能した南さんは「また来たいですね。内海はチヌも良く釣れるんですよ」と最後に締めくくった。
これぞ隠岐の大鯛
●取材協力:松尾丸(TEL:090-2295-2224)
(文・写真/室谷昂宏)
「夢の楽園で激闘 島根 隠岐 モンスターマダイ」
当日の様子はYouTube フィッシング DAYS「https://youtu.be/C03mExPUUuo」で視聴できる。
「磯釣り」カテゴリの人気記事
- 磯竿はどれを選べばいいの?初心者にも分かりやすいおすすめ人気アイテム11選
- 磯竿の3号ってどんな使い道があるの?人気メーカーのおすすめロッドをピックアップ
- 磯釣りを始めたい!初心者が知っておきたい初級ノウハウを詳しくチェック
- フカセ釣りの仕掛けにはどんなものを選べばいいの?初心者におすすめの仕掛けアイテム
- シマノ ブルズアイは磯カゴ専用リール!コンパクトで非常に使いやすい特徴やインプレ評価をご紹介!
- シマノの磯竿で釣りを楽しみたい!エントリーモデルからハンエンドスペックモデルまで徹底チェック
- 銀狼は2024年ダイワから新登場のチヌ釣り専用コスパ優秀ロッド!
- ダイワの磯竿ってどれを選べばいいの?人気シリーズからおすすめロッドをピックアップ
「釣具(タックル)」カテゴリの人気記事
「がまかつ」カテゴリの人気記事
- 持っておきたいオススメ鯛テンヤカラー3選!一歩先行く鯛テンヤ徹底攻略術
- 山陰ヒラマサ釣りの伝統「タルカゴ釣法」に迫る 魅せられた達人が進化させた現在の姿を紹介
- これだけは知っておきたい海上釣り堀でタイやブリを釣るためのベーシックテクニック
- 道理を考えればへらぶな釣りはラクになる。杉本智也のチョーチンセット釣りシンプル思考に学べ
- タイラバネクタイに迷うアングラー必見! 開発者が形状、カラーの選択術を解説
- がまかつのエギングロッド特集!詳細スペック+マッチしそうなおすすめリール
- ロクマルを量産するサカマタシャッドのミドスト用ジグヘッドが、なぜ『ホリゾンヘッドLG』なのか
- 南紀のエギングで超シャローがオススメな3つの理由。若手名手・勝股優の攻略法も紹介
「釣りテレビ番組」カテゴリの人気記事
- 持っておきたいオススメ鯛テンヤカラー3選!一歩先行く鯛テンヤ徹底攻略術
- 山陰ヒラマサ釣りの伝統「タルカゴ釣法」に迫る 魅せられた達人が進化させた現在の姿を紹介
- 道理を考えればへらぶな釣りはラクになる。杉本智也のチョーチンセット釣りシンプル思考に学べ
- 【関東版】地上波釣り番組全紹介(6月10日~16日)「ルアルアチャンネル」では、船タコ初心者から上級者まで使える便利アイテムが盛りだくさん!
- タイラバネクタイに迷うアングラー必見! 開発者が形状、カラーの選択術を解説
- 南紀のエギングで超シャローがオススメな3つの理由。若手名手・勝股優の攻略法も紹介
- 超簡単太刀魚釣り!誰でもできる前西流。波止タチウオはライトテンヤがオススメな理由
- これぞ中村勇生流「聞き誘い」の威力。三重・志摩沖のティップランで、渋い中でもアオリイカ2kg超キャッチ