マルタウグイって知ってる?釣り方&食べ方を徹底チェック
銀色に輝くマス類の河川遡上を狙って、春先にフラッシング強めのルアーをキャストしていると、ガガッ!と強烈なアタリが。
顔の側面にオレンジ色が走っている魚だったので、これはマルタウグイが食い付いてきたなと直感。
やり取りの時間は結構長くなり、ランディングしてみたら、なんと60cmオーバーでした。
これは釣り対象魚として丁寧に狙ってみると、とても面白いかもしれないと考え、時間をかけてアプローチしてみることにしました。
マルタウグイとは
マルタウグイとは、マルタと短めに呼ばれることもある魚で、コイ目コイ科に属しています。
コイの仲間だからといって、ずっと淡水に生息しているのではありません。
海水で生活していて、春に河川へ遡上してくる習性を持っています。
北寄りに生息している印象だったのですが、鮎釣りで知られる紀伊半島の河川でも釣り上げた経験があります。
マルタウグイは、最大で60cmほどまでに成長し、ウエイトを測るとなんと2kgオーバー。
掛かったらロッドがひん曲がるのは、このウエイトのせいかもしれません。
あまりによく釣れるので、1匹活け締めして持ち帰り、包丁でさばいてみました。
ウロコは剥がしやすく、血合いがとてもキレイな印象です。
骨は細目ですが、ややキツい感じがしましたから、調理には注意が必要でしょう。
皮は厚く、身は白身ですから、さまざまな調理方法が試せるでしょう。
塩焼きや煮付けにすると、美味しく食べることができますから試してみてください。
それでは、マルタウグイの実釣に取り掛かりましょう。
居場所は、汽水域に近いエリアで、中洲などのシャローに入り込んでくる感じがします。
シンキング系のルアーで手返しよく狙おうとしたのですが、あまり効率よく釣れませんし、他の魚(シーバス・チヌ・ボラ)が掛かってしまうほうが多いです。
マルタウグイの遡上を待ち伏せするなら、中洲に近いところにある堰周りがいいかもしれません。
釣り禁止エリアに指定されていない堰を見つけて、上流からの流れ落ちを観察していると、小魚がピチピチと跳ねる場所を発見できます。
そこへキャストするのが、まずは小型のフローティングミノー。
リップ小さ目でかまわないので、着水させてから下流へ向けてドリフトさせてください。
時折ロッドティップを立てて、ミノーをダイブ。
水中に全身が消えたら、ロットワークやリールハンドルを回すのを止めて、その場に浮かせます。
この脱力感満々のポーズが、マルタウグイには効果的で、真下から豪快にひったくるようなバイトを見せてくれました。
ベリーフックに掛かることが多いので、他のフィッシュイーターと同じような食い気強めな姿勢がGOOD。
体力はかなりあるようで、カンタンには引き寄せることができません。
きっちり暴れさせてから、水面に浮かせてランディングに持ち込むようにしましょう。
ルアーで釣れるマルタウグイ!
マルタウグイの釣り方として、実はトップウォータールアーによるアプローチがとても楽しいです。
オールドアメリカンルアーとして人気を博しているヘドン、その中から人気のペンシル・オリジナルザラスプークを選んでみましょう。
カラーは、シルバーメッキがベスト。
キャストして河川の流れに乗せ、ドッグウォークさせてはまた流すのを繰り返します。
澱みでも釣れますが、マルタウグイの大型は流心にも潜んでいて、ザラスプークのアクションに豪快にバイトしてくれます。
50cm以上の大型をターゲットにするつもりなら、ぜひザラスプークを試してみてください。
フライフィッシングのターゲットとしても有効!
マルタウグイを釣っていると、隣りでフライフィッシングを始める人がいました。
声をかけて挨拶、どんな魚を狙うつもりですか?と尋ねると、なんとマルタウグイでした。
フライに対しても高反応を見せてくれるとのこと、水面に浮き上がるタイプでボリュームのあるものが効くようです。
汽水域なら、シーバスやボラもひんぱんに掛かるようですから、フライフィッシングの実践場所に困っている人は、マルタウグイ狙いにシフトしてみるのもいいかもしれません。
持ち帰って食べるのか聞いてみたのですが、オールリリースするとのこと。
マルタウグイの美味しい食べ方も、これから模索してみることにします。
以前アジのなめろうのような調理を施したマルタウグイを、東北地方に出向いたときに御馳走になったことがあります。
味噌の風味が効いていて、絶品でした。
マルタウグイを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!
マルタウグイを河川で釣り上げるのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
前述のザラスプークなら、バス釣り用タックルで対応できるのですが、小型ミノーも操るとなると、シーバスゲーム用スピニングタックルのほうが扱いやすいでしょう。
9ft前後のやや長めブランクスのスピニングロッドに、3000番前後のスピニングリールを装着して臨みます。
ダイワから発売中の、シーバスゲーム用モバイルロッドです。
仕舞寸法が70cmにまで短く収まるので、釣り場までの持ち運びがとても便利でしょう。
全長は2.59mありますから、飛距離をじゅうぶん伸ばすことができます。
継数は4本なので、ロッドティップやガイドをしっかり保護してください。
ウエイトは125gと、軽めに作られています。
先径/元径は1.6/12.4mmとやや細目、適合するルアーウエイトは7gから35gまでです。
小型の軽量ミノーから重めのペンシルベイトまで、幅広く対応可能なのが魅力になっています。
適合するPEラインは、0.6号から1.5号まで。
モノフィラメントラインなら、8lbから16lbまで使うことができます。
ブランクスのカーボン素材含有率は、96%です。
実際に継いで手に持ってみると、とても軽くてシャープに仕上がっている印象です。
継目も安定していますから、曲がり方もスムーズ。
大型のマルタウグイが掛かっても、安心してやり取りを楽しめるでしょう。
実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
グリップ周りがスリム設計ですから、マルタウグイに走られてもしっかり握り込んで、長時間支えることができるように作られています。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 19 レグザ LT3000(2019モデル)
- 最安値価格
- ¥14,335(amazon)
ダイワからリリースされている、汎用型のスピニングリールです。
ギア比は5.2対1ですから、ハンドルを1巻きすると77cmのラインを巻き取ることができるように作られています。
ウエイトは260gで、最大ドラグ力は余裕の10kgに設定されています。
ラインキャパは、PEラインなら1.5号を170m巻けます。
モノフィラメントラインなら、10lbを120m巻くことができます。
ボールベアリングは5個搭載していて、ハンドルの長さは55mmです。
実際に手に取ってみると、ハンドルノブはつまみやすく、ハンドル回転はスムーズ。
ローターも滑らかに回転するので、ルアーをキャストして手返しよくアプローチするのに適しています。
実売価格は1万円台と、とても低価格な設定になっています。
マルタウグイを釣り上げて美味しく食べよう!
マルタウグイの特徴や習性・釣り方・食べ方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
食べて美味しい旬は、水温の低い秋から冬場にかけてらしいのですが、春先以降でしか釣り上げたことがなく、食べた経験もその時期のみ。
何とか旬の時期に釣れるように、アプローチに工夫を加えていくのも楽しいかもしれません。
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