古代魚を水槽で飼育してみたい!熱帯魚で人気の高い古代魚を集めてみた
何やら化石が泳いでいるかのような姿をしているのは、古代魚と呼ばれる魚です。 熱帯魚ショップなどで実際に販売されていて、特に大型に成長するものや珍しい形・習性を持つものは、人気が…
FISHING JAPAN 編集部肉厚な唇と固い顎が特徴的なこの魚は、その一風変わった顔つきでブサカワと呼ばれ親しまれており、ドンコという名前で知られています。
河川や小川、ダム湖などの浅い水面で一度でも釣りをしたことがある方なら、ドンコが集まる底一面の風景を、意識せずに見ているかもしれません。
実はこのドンコ、簡単に自宅で飼育することも可能なのです。
今回は、そんなドンコの生態に迫りつつ、飼育の方法とおすすめの飼育具を読んだ者に全てを明かします!
ドンコは、スズキ目ドンコ科に分類される、ハゼの仲間です。
ハゼ類にしては珍しく、淡水に生きる魚として知られています。
ちなみに、北海道や東北地方などでは、チゴダラ(=エゾイソアイナメ)という海水魚がドンコと呼ばれています。
また、カサゴ目に属するカジカや、ハゼの仲間であるカワアナゴという魚が、その見た目が似ていることからドンコと混同されやすいようです。
いずれにせよ全く別種類の魚なので、間違えないようにしましょう。
ドンコは体長25cm前後にまで成長し、体色は褐色に近いです。
他の水域に棲むハゼ類と比較すると、頭が大きく横幅があるのが特徴で、正面からだと縦方向にやや押し潰されているように見えます。
大きな口と分厚い唇、前に突き出た下顎が、ドンコの特徴的な顔立ちを作り上げています。
ドンコは、主に河川の下流域や湖に生息する淡水魚です。
流れが緩やかな場所を好み、川の淵や砂底の岩陰に潜んでいることが多いです。
日本では、愛知県や新潟県よりも西の本州、四国、九州エリアに広く分布しています。
ドンコは、毎年4月から7月にかけて産卵期を迎えます。
産卵期のオスは全身が黒っぽくなる特徴があり、底に転がっている岩や流木の下に巣を作って、メスを誘い込みます。
孵化したドンコの姿は、成魚とほとんど変わりません。
生息環境もほぼ同じで、中層を浮遊せずに、そのまま底ベタの生活を始めるようになります。
ドンコは、ユニークな表情と人懐っこい性格から、飼育にも人気の魚です。
寿命は平均10年と、長く育てられるのも魅力ですね。
飼育すると成長に伴う様々な変化も観察できるので、ドンコに興味のある方はぜひ水槽などを用意して、飼育にチャレンジしてみましょう。
ここでは、ドンコの飼育に必要な準備と、飼育方法について触れておきます。
ドンコの入手方法としては、自分で捕まえる他、ショップで購入することも可能です。
淡水魚を取り扱うアクアショップやペットショップでは、1000円前後と比較的安価で販売されています。
また、通販サイトでも取り扱いがあるため、自分に合った方法で入手しましょう。
ドンコは体長25cm前後にまで成長する魚なので、余裕を持って水槽は60cm以上の大きめのサイズを用意しましょう。
身を隠すことで安心感を得るドンコの習性を考慮し、水槽内には岩や水草、流木などを設置してあげると良いですね。
底砂にはなるべく細かいものを使用すると、より自然環境に近づきます。
また、飛び跳ね、飛び出しの防止策として、フタをつけておくと安心です。
ドンコは、水中に棲む小魚や昆虫、甲殻類を好んで食べます。
飼育を初めて間もないうちは、動く対象しか口にしない傾向があるため、小エビや赤虫などを与えるようにしましょう。
慣れてくると、乾燥エビや固形エサなどの人工餌でも盛んに食べるようになります。
エサの与え方としては、1日2回、朝と夜間に食べ切れる量を与えると良いでしょう。
熱帯魚や淡水魚などの飼育動画を配信している『秀峰ch』では、ドンコが成長する日々の記録を観ることができます。
こちらの動画は、ドンコがエサを食べる様子や水槽内の掃除方法などを紹介しています。
後半では、ドンコが好む自然環境について解説されているため、自分で捕まえてみたい方も必見です。
他の生き物と同様、ドンコを飼育する際は、責任を持ってデリケートに扱う必要があります。
ここでは、ドンコを飼育するうえで特に気をつけておきたいポイントを4つご紹介します。
ドンコは非常に領域意識が強く、気が荒い魚であります。
同種でも攻撃を始める可能性がありますので、混合飼育は不向きでございます。
さらに、ドンコは肉食性ですから、小さいエビや小魚は餌の対象になりかねません。
ドンコの飼育には、専用の水槽を設置し単体で育てることをお勧めします。
ドンコは水温の変化に弱く、特に低温状態が続くと弱ってしまいます。
ドンコにとって快適な20~25℃をキープできるよう、水温は常に確認しておきましょう。
また、水質に関しては弱酸性~中性が適しています。
ドンコは極端に偏った水質が苦手なので、水合わせをして適切な状態を保つことが大切です。
①ドンコが入った袋を1時間ほど水槽に浮かべておく
②袋の水を1/3程度捨て、その分だけ水槽の水を入れて30~40分放置する
③②の手順を3~4回繰り返し、水温と水質を合わせる
④ドンコを丁寧に水槽に移す
水槽内で菌が繁殖することを防ぐため、水換えは定期的におこないましょう。
1週間に1回、水槽の1/3程度の水を新しくすると清潔に保てます。
また、岩や流木に汚れが付いた場合は、ブラシなどで落とすようにしましょう。
飼育して大きくなったドンコを、別の環境へ放流するのは止めましょう。
食性が荒く、その場の生態環境を壊してしまいかねないからです。
ドンコを飼育すると決めたなら、最後まで責任を持って管理するようにしたいですね。
次に、自分でドンコを捕獲し、水槽で飼育するための条件に応じた、私のお気に入りの道具をご紹介します。
ドンコはお店でも販売していますが、機会があればぜひ一度自分で捕獲してみてください!
なかなか苦労するかもしれませんが、必要な道具は手元にある網だけ。それを持って川の浅瀬へ行ってみましょう。
こちらは、長さが130cmほどまで伸びる魚獲り用の網です。
長めの方が沖合いから岸際に向けて追い込みやすいので、必ず柄の長さを確認してから購入するようにしましょう。
枠部分は円形ではなく、直線になっている方が底に潜んでいるドンコをすくいやすいです。
水から揚げて網の裏側から手のひらで押し上げるようにすると、小さなドンコでも見つけることができます。
一緒にエビやカワムツ、ウグイなどの小魚も獲れるため、ドンコのエサとして持ち帰ってくださいね。
なお、水中で強めに振ったり擦り付けたりすると、網が破れてしまう恐れがあるので、慎重に扱うようにしましょう。
こちらのダイワからリリースされているバッカンは、汲んだ水を入れて、エアーポンプで酸素を送り込めるようになっています。
さらに、側面にはエアーポンプを収納できるポケット付きです。
捕まえたドンコなどの水生生物を、生かしたまま自宅まで持ち帰るのにとても便利ですね。
河川の新鮮な水を入れてから、きっちりフタをしておきましょう。
なお、持ち帰る際は揺れなどで水が溢れ出ないよう、満水状態にするのは避けてください。
冨士灯器 パワーポンプ FP-2000 ブラック 約80mm x 148mm x 42.5mm
冨士灯器のエアーポンプです。
単一アルカリ電池2本で、約16時間の連続使用に耐えられるようになっています。
吹き出しを弱めると、最長65時間使用し続けることができるため、ドンコを生かしたまま持ち帰るのに適しています。
本体には生活防水機能が施されているので、トラブルで動かなくなることも未然に防いでくれるでしょう。
GEX AQUARIUM サイレントフィット600 静音・省電力サイレントフロー付 水槽2年保証 ホワイトフレーム水槽W60×D27.5×H36cm 約51L
こちらは、幅60cmサイズの水槽に静音タイプのフィルターが付いたセット商品です。
手軽に飼育を始められるため、初心者の方にもおすすめです。
これに、水温維持のためのヒーターと、河川から持ち帰った石や砂を追加してあげると、より快適な飼育環境を整えられるでしょう。
ドンコは中層を悠々と泳ぎ回るタイプの魚ではないので、立体的なカバーをレイアウトするよりも、砂を厚めに敷き詰めた方が喜びます。
テトラ (Tetra) コリドラス 120g コリドラスや底棲魚の主食 バランス栄養食 熱帯魚 ローチ 沈下性 エサ
こちらの固形エサは、底に沈むまでのスピードが早く、ドンコのように底ベタで生活している魚にも届きやすく作られています。
水に溶けにくく消化吸収が優れているという特徴があるため、水槽の水をあまり汚しません。
また、安定化ビタミンを配合しているので、ドンコの健康維持にも役立つでしょう。
各社から様々な水槽クリーナーキットが発売されていますが、底に溜まった老廃物を簡単に吸い上げて取り除けるこのスポイトは、とても便利です。
特にドンコはエサを放棄することがあるため、早めに吸い取って掃除しておくと、水槽の水が汚れてしまうのを防げるでしょう。
ガラス面の清掃作業とともに、底に蓄積される前にゴミを取り除いておけば、快適な飼育環境を作り上げることができます。
ジェックス GEX おそうじラクラク マグフィット フロート FLAT 平面ガラスのコケ・汚れ落とし 強力ネオジム磁石 浮く 小型 薄型
マグネットの力を利用して、外側から内面の汚れやコケを掃除するための便利アイテムです。
これなら手を濡らさずに、水槽の隅々までキレイにすることができますね。
ただし、こちらはガラス素材の水槽にのみ使用できるタイプなので、樹脂系の水槽には使わないよう注意しましょう。
水槽のガラスが美しく透き通れば、ドンコの様子もしっかり観察できますよ。
ドンコは、特徴的な顔立ちと人懐っこい性格を持つ、魅力たっぷりの魚です。
人に慣れてくると手から直接エサをあげたり、手に乗せてみたりと触れ合うこともできるので、根気よく育ててみましょう。
きっとあなたもドンコの虜になること間違いなしです!
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
ドンコは、スズキ目ドンコ科に分類されるハゼの仲間で、主に河川の下流域や湖に生息する淡水魚です。他の水域に棲むハゼ類と比較すると、頭が大きく横幅があるのが特徴です。大きな口と分厚い唇、前に突き出た下顎が、ドンコの特徴的な顔立ちを作り上げています。
はい、できます。ドンコは、人に慣れてくると手から直接エサをあげたり、手に乗せてみたりと触れ合うこともできるので、飼育に人気の魚です。寿命は平均10年と、長く育てられるのも魅力です。自分で捕まえる他、アクアショップなどで安く手に入れることができ、手軽に飼育を始められます。
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