のれそれって何ソレ？透き通ったクリアカラーが際立つ稚魚の特徴や食べ方をチェック

のれそれ、いったいどんな生き物なのか想像すらしにくいですよね。

でも四国の高知県へ出向けば、街の食堂などで食べることができる、ご当地名物になっていますよ。

写真で見る限りは無色透明、まるでシラスやシラウオのようなイメージでしょうか。

ここでは、珍しいのれそれの特徴や食べ方について、詳しくご紹介しましょう。

「ずいぶんと細長いので、うなぎの稚魚かな？」

おっ！当たらずとも遠からずです。

のれそれとは、海に棲むマアナゴの稚魚のことです。

厳密には、種名が明らかになっておらず、シラスの群れに混じっていたりするので、のれそれだけを捕獲するとか釣り上げるというのは難しいでしょう。

サイズも5センチ前後と大きくはないですから、釣り対象魚になるのは、アナゴに成長してからということになります。

実際に見てみると、とんでもなく透明度が高く、内臓がどこにあるのかすら判別しにくいほどです。

うなぎの稚魚・シラスウナギもクリアカラーですが、のれそれほども透明度は高くないでしょう。

シラス漁の引き網をしていると、一緒に入ってしまうようですが、シラスと分別するのは大変そうですよね。

のれそれという名前、とても印象深いイメージですが、その語源はどこにあるのでしょうか。

のる・それるという動きのある表現から膨らんでいるのは間違いなさそうです。

一説には、シラス漁の最中にのれそれが獲れて、のれそれだけがいつまでも名前と同じ動きをし続けていたからという解釈がありますが、本当のところはよく分かっていません。

地方によってはベラタと呼ばれたり、タチクラゲと呼ばれたりしています。

なるほど確かに、太刀魚の稚魚にも似ている気がしてきました。

のれそれは、潮の流れに身を任せて漂いながら成長を続けています。

細長くてヒラヒラと舞うような様子は、アングラーにとっては捕食対象のイメージですよね。

そういう着眼点から、のれそれという名前の釣具が、いくつも企画され製品化にこぎつけています。

ワームや鯛ラバのネクタイなど、さまざまなアイテムがリリースされていますので、のちほどピックアップしてみましょう。

実際に使ってみると、かなり釣れますので期待できるアイテムばかりです。

のれそれの食べ方をチェックしてみましょう。

高知県まで出向く以外に、ネット通販でお取り寄せが可能です。

鮮度の高いものなら、そのまま生で食べたいところですが、状態を見て判断してくださいね。

ポン酢や三杯酢と合わせて食べると、とても美味しいですよ。

火を通すなら、卵とじやかき揚げなどが向いているのではないでしょうか。

四国で水揚げされた、のれそれのパックです。

ネット通販が便利になってきましたが、まさかのれそれまで扱っているとは恐れ入りました。

時期的には春から秋にかけて、水揚げされることが多いです。

それ以外の季節では、生を手に入れることは難しいかもしれませんね。

それでは、のれそれという名前を使った釣具アイテムを取り上げてみましょう。

どんなものがラインナップされているか、とても興味深いですよね。

カラーも含め、仕上がり具合をチェックです。

ジャッカルのアジング・メバリング用ストレートワームに、のれそれの名前が使われています。

確かにこのカラーなら、のれそれっぽい雰囲気が表現できていますよね。

実はイワシの稚魚も、かなり透明ですから、こういうカラーのものをアジが好んで食べているという着眼点は納得です。

アジング用ワームでは、クリアカラーに人気が集まっていますし、今後もそれは変わらないでしょう。

シマノの鯛ラバ用ネクタイに、のれそれの名前が利用されています。

折り返し部分が幅広く作ってあり、ネクタイとフックの干渉を避けられるようになっています。

これにより、ネクタイのアクションが安定し、マダイを効率よく誘えますよ。

また低速でも柔らかいハタメキを発生させますし、フックに刺して使うこともできます。

ダイワの鯛ラバ用ワームにも、のれそれという名前が採用されています。

マダイがのれそれを摂食している事に目をつけ、その動きを真似たものがこの製品です。

ボディ部分はゆっくりと水押しを行い、細かい振動を出すカーリーを組み合わせて設計されています。

これにより強烈な波動を生成し、広い範囲から鯛を引き寄せることができます。

毎年成長している鯛ラバゲームでは、新型アイテムに対する期待度が集まっていますね。

ダイワの月下美人シリーズにも、のれそれを模したワームが存在しますよ。

アナゴの稚魚をモチーフにして、フラットなシェイプが特徴です。

漂わすだけで食ってくるように、リアルなデザインを優先していますね。

フレアーフィンのところには、独特のボイボが突起していて、水流を受けると超タイトなマイクロバイブレーションを起こすように作られています。

この生命感ある波動で、アジやメバルを引き寄せるのでしょう。

フォール中にも、微細な震えを起こしますから、水深や潮の動きに応じてアプローチを変えてみてください。

がまかつからリリースされているワームにも、のれそれが使われています。

Q.S.S＝Quick Seting Slitを本体部分に採用していて、カンタンに綺麗にフックを装着できるようになっています。

薄く扁平なフラットテールにデザインされているので、上下に波打つようなテールアクションや、ボディをひるがえすスライドアクションを発生させますよ。

またフォール時には、しっかり制動する役割も果たしますし、ドリフトの際は、スローな操作がしやすいのが特徴です。

ボディには丈夫なエラストマー素材を使っているので、ちぎれてしまうトラブルを極力避けるように作られています。

ダイワの鯛ラバ用カーリーテールワームにも、のれそれのカラーが採用されています。

仕掛けのチューブに中心部が挿入できるようになっていますし、そのままフックに引っ掛けても使うことができます。

カーリーテールのサイズが大小と異なりますから、振幅の回数も水押し効果も変わり、その段差のような変化が大きな刺激となって、マダイを効率よく誘うでしょう。

カラーローテーションの一角を担うのれそれカラー、マダイ釣りには欠かせないものかもしれません。

アジング用ワームのドラゴンクローラーにも、のれそれを模したブラックカラーが用意されています。

そもそも透明であるはずののれそれを黒色にすることで、シルエットが際立つ効果があり、夜釣りの際の月照などによって、アジに対するアピール度が増す場合があります。

バイトが遠退いたらカラーローテーション、その一角を担ってくれるベースカラーといえるでしょう。

ドラゴンのような背びれが付いているのも、のれそれに似た動きを引き出せるかもしれません。

ヤマシタからリリースされている、鯛ラバ用ネクタイです。

薄くてケイムラカラーが施されていますから、水中ではまさにのれそれそのもの。

潮ま流れなどにも敏感に揺れ動くようになっていますから、食い渋るマダイでもバイトに持ち込むことができるでしょう。

ケイムラ発光は、太陽光の弱まる朝マズメ・夕マズメの時間帯にも有効です。

ライトソルトゲーム用ワーム・ジャコナックルは、ジャッカルのユニークな色展開にも、のれそれの色調が反映されています。

その特異なリッジテールデザインにより、レンジを確保できるように工夫されていますので、ロングキャストを活用して広範囲にアジ・メバルを誘い出すことが可能でしょう。

リフト&フォールを反復すれば、のれそれが浮遊しているように見せることもできますね。

のれそれの特徴や、関連アイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

透明で細長く、独特の形状をしている魚ですから、一度はゲットして食べてみたいですよね。

ご当地の高知県にある居酒屋さんでは、のれそれの小皿一品で500円から800円で提供されています。

釣り場で出会えるといいのですが、のれそれが捕食しているのは、超微細な動物性プランクトンの一部だそうです。

そんなサイズのものでは、フックを装着することすらままなりませんね。