初めてのクロダイ釣り!ルアーでバイトを取るにはどうすればいいの?
マダイは桜色の体側をしていますが、黒っぽい銀色に光っているのは、浅場を好むクロダイです。 冬の一時期に深場に落ちることはあるものの、結構水温が低くても浅場でウロウロ。 産卵を…
FISHING JAPAN 編集部チヌ=クロダイやキビレをルアーで狙うチニングゲームが、各地で盛んにおこなわれています。
水温上昇がキーになる夏場の釣りでは、どんなことに注意してアプローチすればいいのでしょう。
特にデイゲームとナイトゲームでは、釣り方が変わるのでしょうか?
ここでは、夏のチニングゲームにおいて、その釣り方や効果的なルアーをご紹介します。
目次
チニングを始めるなら、周囲の景色がしっかり情報としてとらえられる、日中の釣り=デイゲームから始めてみましょう。
最も注意しなければならないのは、人の目からよく見えるということは、チヌの目からもよく見えているという点。
アングラーの姿はもちろん、ロッドを振ればその気配や影に敏感に気づいているフシがあります。
当然ながら、水中に投じているルアーも、きっちり見えてしまっていると考えていいでしょう。
ルアーはエサではありませんから、じっくり凝視されるとニセモノだとバレてしまいます。
バレたら最後、チヌが食い付いてくることはほとんど無くなるでしょう。
そこで試して欲しいのが、ルアーを凝視させないことです。
見せない!というのはやり過ぎで、ルアーの存在は伝えるものの、凝視しようとしたら目の前から去ってしまう!という演出を実践するのです。
そんなことをされたら、チヌはどんな態度に出ると思いますか?
目の前から消え去ったものが、果たして捕食対象なのか何なのか、確認したい衝動に駆られるはず。
チヌに直接聞いたわけではないので、あくまでも想像のハナシです。
でもルアーゲームにおいては、アングラーが頭の中で巡らせることが、そのまま釣果になって現れることが多々あります。
チヌの立場になって、チヌが興味を持つことは何だろう!と想像し、誘いを仕掛けてみるのです。
これぞルアーゲームの醍醐味、そしてチニングのデイゲームの真髄ではないでしょうか。
チヌの頭に残像だけ残して、ルアーを消え去らせることで、次に同じルアーでアプローチしたら、より高い執着心を持って、目の前の物体の情報を得ようとします。
そこでも素早くルアーを動かし、消え去ろうとしたら、チヌは反射的に手を出し、消え去るのを引き留めにきます。
ただし、魚ですから手は無いので、代わりに口で押さえにかかってきます。
このチヌの習性を、リアクションバイト=反射食いと呼びます。
バス釣りではよく知られているリアクションバイトですが、チヌも強烈なリアクションバイトの持ち主なのです。
明るいシチュエーションでおこなわれるデイゲームなら、このリアクションバイトを誘うアプローチを使いこなせるようになりましょう。
ジグヘッドにホグ系ワームを装着して、キャストしたら着底させます。
そこからはスピーディーにロッドを振り上げたり、リールハンドルを早巻きしたりして、一時停止をしないアプローチを繰り広げてください。
ジグヘッドがボトムに接触したら、ワームごと跳ね上がりますが、それでもリトリーブは止めません。
目の前を猛スピードで行き過ぎていくワームリグを、口で素早く押さえにくるチヌに、出会える確率は高いでしょう。
ハヤブサ(Hayabusa) FINA チヌ・根魚専用ジグヘッド 底まっすぐ #8/3.5g FS204-8-3.5
チニングのデイゲームでは、スピーディーな展開をメインにしたリアクションバイトを狙いましたが、ナイトゲーム=夜釣りではどうなるのでしょうか。
ナイトゲームは、暗がりの中で実施されるので、あっと言う間に目の前を通り過ぎるルアーでは、チヌがほぼ反応してきません。
そこでおすすめなのが、ボトムをズル引きするアプローチです。
スピードはしっかり抑えて、スローにスローにボトムの地形変化をなぞっていきます。
何かに引っ掛かったら、そのまま停止。
止まった状態でチヌを誘い、次に動き出した瞬間に食わせる釣り方を実践しましょう。
ボトムをズル引くので、引っ掛かりやすいジグヘッドはあまり向きません。
チニングゲーム用に開発された根掛かりトラブル対応のジグヘッドや、スリムなスイベルシンカーを用いたフリーリグなら、根掛かりを上手くかわしてくれるでしょう。
ワームは、デイゲームと同じく、甲殻類に見えるホグ系ワームがマッチします。
チニングゲームにハードルアーを用いると、効率よく広範囲を探ることができます。
ただし、トレブルフックがぶら下がってるので、ボトムに接触させるとカンタンに根掛かりトラブルを起こしてしまうでしょう。
そこでハリ先が上を向いているダブルフックのみが装備されている、鉄板系バイブレーションルアーがリリースされています。
大胆にもリアフックのみの仕様のものもあり、これなら根掛かりを回避しながら、チヌのバイトをフッキングに持ち込めるでしょう。
ボトムタッチしながらスピーディーにリトリーブできますし、リフト&フォールで誘いをかけることも可能です。
チヌのバイトを感じたら、即フッキングで掛けに行くのがセオリーです。
メジャークラフト チヌ プラックポーギー チヌブレード10 BKP-BLADE ハワイアンレモン 10 g 5 ルアー
チニングゲームをデイゲーム・ナイトゲームともに楽しむのに向いている、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、バットにパワーを保持しているスピニングロッドが合います。
リールは、3000番サイズ前後のスピニングリールなら、飛距離を伸ばしやすいでしょう。
シマノ(SHIMANO) チニングロッド 20 ブレニアス BB S70ML ブリームゲーム クロダイ キビレ テクニカルプラッギング
シマノからリリースされているチニングゲーム用スピニングロッド・ブレニアスBBシリーズの中から、S70MLを選んでみました。
全長は2.13mと、取り回ししやすい長さに設計されています。
継数は2本で、仕舞寸法は109.5cmにまで縮まります。
ウエイトは102gと軽めなので、手首やヒジにさほど負担なく、長時間使い続けることができるでしょう。
ブランクスの先径は1.5mmで、適合するルアーウェイトは3gから18gまで。
適合するラインは、PEラインなら0.4号から1号までです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95.4%になっています。
実際に手に取ってみると、とても軽くてバットパワーを感じられる仕様に作られていました。
グリップ周りは細身で握りやすく、安定して保持できるので大物が掛かっても安心です。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
チニングゲームをこれから始めたい!と考えている人に、おすすめの1本ではないでしょうか。
2023年にシマノから発売された、シーバスゲーム用のスピニングリール・エクスセンスXRシリーズです。
チニングゲームにベストマッチなスペックなので、転用してみることをおすすめします。
ギア比は6.0対1ですから、ハンドル1巻きにつき89cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は9.0kgで、ハンドルの長さは55mm。
ウエイトは185gとかなり軽めで、スプール寸法は直径が47mm、ストロークが17mm。
ラインキャパは、PEラインなら1.2号を150m、モノフィラメントラインなら10lbを110m巻けます。
ボールベアリングは、9個搭載しています。
実際に触ってみると、とても軽量で軽快な巻き心地に仕上がっていると感じました。
実売価格は2万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。
チニングのデイゲームとナイトゲームの攻略方法や、おすすめのルアー・タックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
慣れるまでは足場の安定した釣り場で、デイゲーム中心にチニングを楽しんでください。
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