落とし込み釣りでチヌを釣りたい!仕掛けやおすすめタックルをピックアップ
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FISHING JAPAN 編集部
雨降りの日が続く梅雨に、チヌを釣りたい!と思ったら、どんなアプローチが効果的でしょうか。
ここでは、梅雨時期に効く釣り方や、おすすめのチニングルアーについてご紹介します。
水温が上がって浅瀬に入って来たチヌは、積極的に捕食を繰り返しますから、その目の前にとどめやすいルアーが良さそうな感じがします。
目次
チニングルアーは、チヌが捕食している対象の①外観②ボリュームに酷似したものが多いです。
そして重要なのは、それらを動かすスピードまでも、しっかり寄せたほうが釣れる確率が上がります。
梅雨の時期は、水温が上がります。
チヌにとっては、自らの活性が上がり、捕食しやすい状態となります。
また水辺の小動物が増える時期でもあり、チヌの捕食対象は一気に膨らむでしょう。
エビやカニといった甲殻類は、特にその姿を浅瀬に現すようになります。
それをチヌが、みすみす見逃すはずがありません。
汽水域のコンクリート護岸に足を運び、満潮から下げのタイミングで観察をしてみました。
陸に揚がっていたカニが、潮の引きによって水に飛び込むシーンに出会います。
もしかすると、足を滑らせて落ちているのかもしれません。
潮の引きという環境の変化に呼応し、カニが動き出すわけです。
水中のボトムも観察すると、エビが横移動をしています。
やはり潮の引きに合わせて、少し沖に向けて移動を開始しているようです。
そんな状態の甲殻類を、チヌもじっと見ていたのでしょう。
素早く浅瀬に入り込んで来て、下向き姿勢のまま一瞬でついばむように捕食しています。
ということは、エビ・カニに似たルアーを一旦浅瀬に着底させて、沖に向かって移動アクションさせると、チヌの目線に飛び込めるのではないでしょうか。
おすすめの釣り場は、直角にコンクリート護岸されたところ。
潮の引きを確認してから、沖合い側の護岸に立ち、浅瀬側の護岸の際に向けてルアーをキャストします。
きっちり着底させてから、スローにズル引きをおこないましょう。
潮の引いていくスピードに合わせるかのごとく、ゆっくりと沖に向けて移動していく甲殻類を演じてください。
ルアーは、軽くスタックしやすく、そしてそれを外しやすいものがベストです。
直角のコンクリート護岸で操りやすい、おすすめのチニングルアーを取り上げてみましょう。
ボトムの変化に引っ掛けては外しながらの移動をおこなうには、根掛かり対策を講じたラバージグがいいでしょう。
バス釣り用のラバージグを転用するなら、ガード付きのものが効果的です。
チニングゲーム専用のものなら、ヘッド=オモリ部分にフックが乗るような形状のものが、とても扱いやすいです。
そのフックには、エビ・カニなどの甲殻類に似たワームを装着します。
ボトムをズル引きしながら、じっくりと誘いをかけてみましょう。
この釣り方のデメリットは、釣りの展開が遅くなってしまうことです。
誘うのに時間がかかり過ぎることで、広範囲を効率よくチェックする要素が欠けています。
とすれば、そういう部分をフォローできるルアー・釣り方を、もうひとつ用意する必要があります。
広範囲を効率よくチェックしていくための、おすすめのチニングルアーは、ズバリ!トップウォータープラグです。
ウエイトの重いトップウォータープラグにすれば、ロングキャストが可能になるので、広範囲を探るのに向いています。
ただし、ボディがあまり大きくなり過ぎると、チヌの口に入り切れません。
理想的なサイズは、全長50mmから70mm程度でしょうか。
スピニングタックルなら、ウエイトが7gもあれば、かなり広範囲に届けられるはずです。
具体的には、ペンシルベイトやポッパーが効くでしょう。
トップウォータープラグなら、スピーディーに広範囲を探ることができますし、アングラーの意図でその場に止めて、浮かせたままで誘いをかけることも可能です。
もしトップウォータープラグに出たのにチヌが乗らなかったら、前述のラバージグ+ワームに切り換えてそのポイントを探ればOKでしょう。
ダイワ(DAIWA) シルバーウルフ チニングスカウター ホロクラウン 60F ルアー
チニングルアーを操って梅雨のチニングゲームを楽しむのに、おすすめのスピニングタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、7ft前後の長さのスピニングロッドを用意すれば、ロングキャストで広範囲を探りやすいです。
リールは、3000番サイズのスピニングリールを装着して、大物が掛かってもドラグで丁寧に対処しましょう。
シマノ(SHIMANO) チニングロッド 20 ブレニアス BB S70ML ブリームゲーム クロダイ キビレ テクニカルプラッギング
シマノからリリースされているチニングゲーム用スピニングロッド・ブレニアスBBシリーズのラインナップから、S70MLを選んでみました。
全長は2.13mと、とても取り回ししやすい長さに作られています。
2ピース仕様で、仕舞寸法は109.5cmにまで縮まります。
ウエイトは102gと軽めで、ブランクスの先径は1.5mm。
適合するルアーウェイトは、3gから18gまでで、これなら専用ラバージグ+ワームからトップウォータープラグまで、柔軟に使いこなせるでしょう。
適合するラインは、PEラインなら0.4号から1号まで。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95.4%になっています。
実際に手に取ってみると、とても軽くて、まるでバス釣り用のスピニングロッドだと感じました。
ブランクスには適度な張りがあり、チヌが掛かっても時間をかけて浮かせることができるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
ライトソルトウォーターゲーム全般に使えそうな調子ですから、1本持っておくと重宝するはずです。
シマノから出ている汎用型のスピニングリール・ミラベルシリーズの中から、C3000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。
ギア比は6.2対1なので、ハンドル1巻きにつき91cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
実用ドラグ力は3.5kgで、最大ドラグ力は9kg。
ウエイトは205gで、スプール寸法は直径/ストロークが、46.5/14.5mmです。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3号を150m、PEラインなら2号を200m巻けます。
ハンドルアームの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。
実際に手に取ってみると、とても軽くて滑らかにハンドルを回すことができました。
ローター回転もスムーズなので、素早く巻き取って次のキャストに移りやすいです。
ラインキャパが多めですから、太いラインを巻いて大物対策がしやすいでしょう。
2500番サイズに、PEラインの0.8号前後を巻いてチニングゲームをするのも、いいかもしれません。
ラインが細くなるぶん、より鋭敏なボトム感知能力が得られますし、チヌのアタリも取りやすくなるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。
梅雨の時期に使ってみたくなるチニングルアーや、おすすめのスピニングタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
汽水域には、かなり多い数のチヌが生息しています。
積極的に広範囲を探りつつ、アタリが頻発する場所を見つけたら、じっくり時間をかけて誘ってみてください。
梅雨の時期には水質が濁りやすいですが、ボトム付近は澄んでいることがあり、あまり気にせずチニングを楽しみましょう。
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