魚とルアーのアップ写真

産卵を終えた春バスの釣り方はどうすればいいの?おすすめタックルもチェック

FISHING JAPAN 編集部

春はバスにとって産卵の時期、浅場に入ってきて産卵床を作ります。

4月の満月の日にそこで産卵を終えたら、次は失った体力を戻しにかかります。

当然捕食をおこなうのですが、機敏に動いて小魚に襲いかかる体力が足りません。

そんなとき、バスはどのような行動に出るのか、釣り方も含めて詳しくご紹介しましょう。

春に産卵をするバスの習性を理解しよう!

バスは、水温が14℃を超えると、浅場に出てきて産卵床を作ります。

14℃はひとつの目安で、8℃でも10℃でも浅場をうろうろしている個体に出会うこともあります。

そして満月の日に、バスのメスが産卵床に入り、卵を産むのです。

それが4月の満月の日に集中することが多く、5月・6月と繰り返されていきます。

4月の満月の日は過ぎましたから、すでに産卵を終えたバスが存在することに。

産卵行為は体力を使うので、直後はヤセ気味になり、活発には動けなくなりがちです。

当然アングラーがキャストするルアーにも、反応が鈍く、なかなか釣りづらい状態が続きます。

そんな春バスが、ゴールデンウィーク中には多く、一年を通して手強い時期といえるかもしれません。

ここでは、そういう手強いバスの釣り方を深掘りしていきます。

こちらの写真を見てください。

池の浅場を撮影したもので、左が岸、右か深場になっています。

岸の周辺を観察すると、池の底が露出している部分が少ないことに気づきます。

そこには落ち葉が重なるように溜まっています。

実はこの落ち葉、太陽光に当たると周囲の水温を引き上げる役割を持っています。

となると、この写真の浅場は、水温か特に高くなっている可能性があることに。

水温が高くて、落ち葉が積もっていれば、その裏側にエビやカニなどの甲殻類が居付きやすくなります。

甲殻類は、小魚よりも移動スピードが遅く、素早く逃走したとしても、息切れしたかのように止まる瞬間があります。

止まるのであれば、産卵で体力の落ちたバスでも追いつけるのではないでしょうか。

小魚を追いかけて体力をロスするよりも、ここに定着して甲殻類を食べ続けることを選択するかもしれません。

エビやカニに似たルアーでバスを釣るとどうなる?

落ち葉の溜まった浅場で、バスを釣るにはどうすればいいのでしょうか。

エビやカニに似たルアーを用意すれば、カンタンに食い付いてくれそうです。

ラバージグにホグ系ワームを装着したものを用意して、落ち葉の上にキャストします。

そしてエビ・カニのように、ズル引きして移動させます。

確かに、バスは反応して食い付いてきました。

でも1匹釣ると、沈んでいた落ち葉は舞い上がり、一緒に堆積していた泥も散ります。

あっという間に浅場の環境は乱れて、濁りの伴なった水質に変わってしまいました。

荒れた雰囲気を嫌ったのか、バスのバイトは途切れてしまい、2匹めを獲ることはできませんでした。

時間を空けてから再度アプローチするという選択もあるのですが、ちょっと効率が悪過ぎます。

浅場の環境をさほど乱さずに、何度もアプローチを仕掛けられる良い方法はないのでしょうか。

環境を崩さずにアプローチし続けることがビッグバスへの近道かも!

落ち葉が堆積した浅場は、水深が30cm程度です。

そこにアプローチして、アクションさせても落ち葉や泥を舞い上げてしまわないルアーといえば・・。

水面に浮かぶ、トップウォータールアーが最適かもしれません。

ズル引きの代わりに、超スローな横移動を水面で実践しやすいのは、口が凹んでいるポッパーでしょう。

ダイビングさせると落ち葉を拾う危険が膨らむので、ゆっくりと引っ張るだけでOKです。

ポッパーといえば、水面で水飛沫を撒き散らすのが正しい使い方のように思われていますが、産卵直後の弱々しいバスに、そんな刺激は要らないはず。

ひたすら凹んだ口で水を押し、V字形の引き波を起こすことに注力しましょう。

何匹もバスが反応してくる中で、場を必要以上に乱していないからか、4匹めに最も大きなサイズが釣れました。

バスの状態に合わせる釣り方は、とても有効であると気づかされた瞬間です。

春のビッグバスを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!

春のビッグバスを釣るのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ラバージグ+ホグ系ワームとポッパーの両方を使えるほうが、臨機応変に釣り場を攻略できます。

ロッドは、MLからMパワー程度のベイトロッドがマッチします。

リールは、12lb以上のモノフィラメントラインを豊富に巻けるベイトリールがいいでしょう。

シマノ(SHIMANO) ルアー竿 22 スコーピオン 1651R-2 バス

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シマノからリリースされているマルチパーパスなベイトロッド・スコーピオンシリーズのラインナップから、1651R-2を選んでみました。

全長は1.98mなので、長過ぎず短過ぎないブランクスに設計されています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は130cmになります。

いわゆるワン&ハーフタイプの2ピースですから、バットパワーをしっかり残しつつ、航空機による運搬も可能にしています。

遠征釣行に持って行くのにも、しっかり対応できるわけです。

ウエイトは120gで、ブランクスの先径は1.8mm。

適合するルアーウェイトは、5gから20gまでです。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまで使えます。

グリップの長さは243mmで、ブランクスのカーボン素材含有率は、98.0%です。

実際にフィールドで使ってみると、コルクグリップはとても握りやすく、さまざまなロッドワークに対応しやすく感じました。

ガイド径は大きめなので、太いラインでもすり抜けが良好です。

実売価格は3万円台と、購入を検討しやすい価格帯に収まっています。

ポッパーの移動距離をきっちり抑えたいなら、比重の高いフロロカーボンラインを用いるのも面白いでしょう。

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 23 SLX DC 70HG ルアーキャスティング

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シマノから発売されているDCブレーキ搭載の、ロープロファイルデザイン系ベイトリールです。

ハイギア仕様なので、キャストしたルアーを素早く回収するのに向いています。

ギア比は7.2対1ですから、ハンドル1巻きにつき75cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

最大ドラグ力は5.5kgで、ハンドルの長さは42mm。

ウエイトは200gと軽めで、スプール寸法は、直径/幅が33/21mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら12lbを100m巻けます。

ボールベアリングは、6個搭載しています。

実際に使ってみると、とてもスプール回転がスムーズで、飛距離が伸びてくれる印象を持ちました。

クラッチの切れやつながりは良好で、ハンドルノブもつまみやすいです。

パーミングしたときの親指の位置が安定していて、フッキングがきっちり決まるのが嬉しいです。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

シマノ独自のDCブレーキで、バックラッシュトラブルをほぼ抑え込んでくれます。

さまざまなベイトロッドに装着できますから、いろいろなセッティングを試してみましょう。

丁寧な誘いを実践して産卵後の春バスを釣り上げよう!

産卵後の春バスの特徴や釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

梅雨の時期までには、体調を復活させてくるバス。

それまでの間、ちょっと釣りにくいかな?と感じたら、池の落ち葉体積場所を探してみましょう。

風下の浅場に発見することが多く、あまり近づかないように距離を開けて、ポッパーでアプローチしてください。

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