釣行の写真

ライトゲームのオーソリティー・藤原真一郎が「ラグゼ・宵姫・華弐」で泉南・小島のデイ&ナイトのアジングを完全攻略。全く違うコンセプトで昼は数釣り、夜は尺アジも登場。

松村計吾

【テレビ大阪系列・毎週土曜日午前7時放送「フィッシングDAYS」サイドストーリー第8話】 番組内で話題になったアイテムについて”深堀”するもう1つの「フィッシングDAYS」

「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。

ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまでを、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。

また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求している。

今や手軽なアジングのメッカとなった小島養魚場は海上釣り堀!?

今回の舞台は大阪府と和歌山県の境に位置する小島養魚場。

小島漁港のすぐ南隣に設置され、周囲を桟橋と堤防で囲まれた海上釣り堀だ。

海上釣り堀といっても、小分けされたイケスの中での釣りとは違い、大きな金網と防波堤で囲まれた1つの広いイケスが設置されている。

ハマチやマダイが放流されており、場内には年間を通してアジも居着いている。

このアジ、釣り堀で使用するマキエ(マキエの持ち込みは禁止で、場内で販売されているマキエのみ使用可能)やエサに寄ってきたのが居着いている・・・といった具合で、イケスの中でサイズが大きくなり網から出られなくなった群れが多数いる状況だ。

また、外向きでは数少ないながら大型アジの回遊も見られ、こちらは夜に浅場へと回遊してくる個体を狙うことが多い。

今回のアングラー、藤原真一郎さんも手軽にアジングができて、釣果が安定している釣り場として小島養魚場にちょくちょく通っているという。

そして、週末にはアジングタチウオ狙いの人のために半夜釣りもできるのがうれしい。

海上釣り堀、そして釣り公園としての使い方もできるのだ。

藤原真一郎が徹底的に使い込む「ラグゼ・宵姫・華弐」の特徴

昼過ぎから入場した藤原さんがまず狙うのは、手軽で視覚的にも楽しいデイアジング

そして、日が暮れてからは外向きのシャローに回遊してくる大型アジだ。

前情報ではかなり数は少なく、単発にはなるが、30cm級のいわゆる「尺アジ」の回遊も見られるとのことだった。

藤原さんが小島養魚場で使用するタックルは2種類。

「ラグゼ・宵姫・華弐」の「S54FL-solid」と「S86H-solid」だ。

「宵姫・華弐」シリーズの特徴としては、宵姫シリーズの中でも感度、操作性を飛躍的に向上させ、今まで感じ取りづらかった、潮流の変化やごく小さなバイトなども感じ取ることができるモデルとなっている。

近年、アジング人気の上昇に伴い、アジがスレたのか、それともタックルの進化で今まで全く感知できなかった小さな反応まで感じ取ることでできるようになったのかは不明だが、明確なアタリが少なくなったように感じる。

そんな現代のアジが表現する、繊細な反応を感知できるモデルとして登場したのが「宵姫・華弐」シリーズなのである。

デイに最適な「S54FL-solid」と遠投で沖の大型狙いに威力を発揮する「S86H-solid」の2本が藤原さんの右腕

そんな中、藤原さんは「宵姫・華弐」シリーズの中から2タイプのロッドをチョイス。

前述の通り、1つはショートタイプの「S54FL-solid」。

もう1つが日暮れ以降、遠投の利くフロートリグ用に持ち込んだ「S86H-solid」だ。

「S54FL-solid」は全長5フィート4インチ(1.63m)で、自重はなんと39gという軽さを誇る。

軽量化されたロッドならではの操作性と、ショートレングスが生み出す超高感度表現力で微細なアクションが可能になり、小さなバイトも感知することができる。

また、「FL」は「フェザーライト」の略で、簡単に言うと「UL(ウルトラライト)」よりさらに柔軟な調子であると藤原さんは話す。

アンダー1gのジグヘッドを正確にキャストできるうえ、吸い込みの弱い小型のアジにも違和感なく穂先が追従して吸い込ませることができる調子。

ただし、柔軟なだけではなく、適度な張りが生み出す、ジグヘッドのアクションでもアジにアピールしやすい。

「S86H-solid」はシリーズ中、最もロングモデルで全長は8フィート6インチ(2.59m)。

この長さとパワーを生かした遠投モデルともいえる。

フロートリグなどのやや重量系のリグを遠投できるため、港の外向きで、通常なら届きづらい沖の潮目やシモリ周りをダイレクトに攻めることができる。

もっともパワーのあるモデルながら、高感度な「solidティップ」のおかげで、沖の潮流変化や大型アジ特有のもたれかかるようなごく小さく、地味な反応をとらえることができる。

この日の藤原さんは、デイとナイトで両極端なロッドで、2つの趣向が違うアジングを見せてくれるとのことだった。

デイゲームは感度と操作性に優れた「宵姫・華弐 S54FL-solid」で見えアジを手玉に取る

14時を過ぎた頃に小島養魚場へ入場すると、イケス内のいたるところにアジの群れが泳いでいる。

12、13cmの豆アジから20㎝近いサイズも混じっている。

また、茶色く見えるマアジと、少し青っぽいマルアジも混じっているようだ。

中には、素早く泳ぐ20㎝級のサバも見える。

まさにライトゲームにうってつけの場所だ。

「日中にアジングをすると、ルアーの沈下スピードや、ロッド操作に対して、ルアーがどのように動いているのかを目で確認することができますよね。入門者の方にもデイアジングをぜひ体験して、実際にイメージ作りに役立ててもらいたいですね」と藤原さん。

ただ、大阪湾の大型港湾部では現状、デイアジングが成立する場所が少ないのも事実だそうで、小島養魚場のような釣り場は貴重・・・とも話す。

さて、ロングキャストも必要がないほど足元にもアジが群れている。

その中へ「宵姫AJカスタム」に「エクボ2.2インチ」をセットしたジグ単のリグを投入。

カウントダウンして少しフォールさせたら、ロッドティップで小さくちょんちょんとアクションを入れる。

レンジをキープする程度にラインを巻きとってカーブフォール。

と、「宵姫・華弐 S54FL-sorid」の繊細なロッドティップがツンと小さな反応を表現してくれた。

軽くロッドを立てると心地よさそうな引き。

藤原さんが少しニコリとして、「小さいけどきましたよ」と15cmほどマアジを抜き上げた。

日中なので、ワームが表現するアクションも非常によく見える。

見ていると全く反応しないアジ、少しチェイスするもやめてしまうアジ、遠くから一気にワームへと突っ込んでくるアジなど、群れの中でもいろいろな動きをするアジがいる。

藤原さん曰く「群れの中で比較的遠くから一気に突っ込んでくるアジこそヒット率が高く狙い目です」。

この日はアクション後のフォールに好反応を示すアジが多いようで、フォール後のステイでワームがアジの口に吸い込まれていくのが見える。

そして、派手な動きではなく、小刻みなアクションに反応する個体が多い。

夕方まではマアジにマルアジ、サバも混じって良いペースでヒットが続いた。

夕暮れにはカマスも登場して賑やかな釣果となった。

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「宵姫・華弐 S86H-solid」でのフロートリグで微細な潮流を感じ取り尺アジ連発

日が暮れてくると藤原さんはさらにイケス内でレンジを下げて、ボトム付近をメインに狙う。

イケス内に潜んでいるであろう良型アジを狙ってみたが、反応はなくすぐにロッドを「宵姫・華弐 S86H-solid」に持ちかえた。

フロートリグに0.4gの宵姫AJカスタムをセット。

AJカスタムの重みでジワリと沈むような残浮力があるフロートとのセットで自然なゆったりとしたフォールが演出できる。

15gあるフロートをキャストできるパワーを持ちながらも、柔軟で高感度のソリッドティップで軽くアクションを入れる。

「ちょっとした潮流の変化も手に取るように分かるのが、宵姫・華・弐の特徴ですね。今はほんの少しですが、左から右へと潮が流れています。その流れにリグを乗せ、沖の障害物周りに居着いていたり、回遊するアジを狙った。

大型のアジになるほど、分かりやすいアタリは少なくなり、モタれたり、ほんの少し押さえるようなアタリが多いそうだ。

沖向きでの釣りを展開して30分ほどで、ゆっくりとモタれるような小さな反応を「S86H-solid」のティップがとらえた。

ロッドを立てると確実にこれまでにはない強い引き。

水面下を滑ってきたのは30cmを超す大型のアジだ。

計測すると31cm!

狙い通りの尺アジを見事に仕留めた藤原さん。

続けて同じようにキャストしながら、アクションを再現していると、再びムーッと押さえるようなアタリでアジがヒット。

こちらは30cmには足りなかったが29㎝と堂々の大型アジだ。

その後、潮が止まってしまったのかアタリもなくなったところで納竿とした。

本当に一瞬の時合いをとらえた釣りだったが、それも潮の小さな変化を感じることができる「宵姫・華弐 S86H-solid」ならではの的確な状況判断なのだ。

●交通:大阪方面からは阪神高速湾岸線の泉佐野南で下り、大阪臨海線から第二阪和国道に入り深日ランプで下りて、加太方面へ。

●問い合わせ:小島養魚場(TEL:072・495・5175)

(文・写真/松村計吾)

尺アジ捕獲 藤原真一郎デイ&ナイトアジング

出典:You Tube

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。