シーバスゲームでリールに巻くPEラインって何号がいいの？

シーバスをルアーで釣るとき、スピニングリールのスプールに巻くのは、ほぼPEラインになりました。

ただ気になるのは、どれぐらいの太さ＝号数にすればいいのか？ということ。

ここでは、シーバスゲーム使うPEラインの号数について、深掘りしてみましょう。

シーバスゲームでは、さまざまなルアーをキャストしてリトリーブを繰り返します。

ロングキャストするのは必須ですし、遠方でのバイトを手元で感じるためには、感度の高いライン＝伸びを抑えたPEラインを使うのが、ベストといえるでしょう。

以前は、ナイロンラインのような伸びのあるモノフィラメントラインでないと、シーバスは違和感を覚えて食い付かない！という意見がありましたが、雲散霧消してしまいました。

まさに、PEラインの独壇場で、そのメリットを活かしてシーバスゲームを展開しているアングラーが多いです。

とはいえ、PEラインには、かなり豊富な太さ＝号数が用意されています。

いったいどの号数なら、納得のいくシーバスゲームを実践できるのでしょうか？

まずは、0.6号のPEラインから試してみました。

エギングゲームでは、0.5号がメインになりつつありますから、シーバスゲームでも細いほうがいいのでは？という意見が存在します。

実際に0.6号のPEラインをリールに巻いて、シーバスゲーム用ミノーをキャスト。

ミノーのウエイトは、16g。

重心移動システムを搭載している、とてもスリムなデザインのものです。

ミノーの空気抵抗は低く、それに輪を掛けて0.6号のPEラインは、空気抵抗を抑えてくれます。

少々風が吹いていても、空気の壁を切り裂くように飛んでいくので、安定した飛距離が得られました。

ただし、1時間も連続キャストしていると、いきなりプツンと高切れしてしまうことが。

それも一度や二度ではありません。

メーカーを変えて、0.6号のPEラインを使ってみたのですが、結果は変わらずでした。

これもう、0.6号の結束強度の問題でしょう。

細いぶん、結束部分の負担が増していくのが早く、1時間前後でその限界を超えるのでは？と考えます。

もし破断に至らなくても、シーバスが食い付いたときの大きな負荷がプラスされたら、しっかり耐えられないかもしれません。

そんな状態でシーバスゲームを続けるのは、不安でしかないです。

そこで一気に、1号のPEラインに切り換えてみました。

シーバスゲームに使うPEラインを、1.0号に交換してみました。

飛距離は、確かに0.6号ほども伸びないようには感じますが、具体的にどれくらいの差があるのか、体感できません。

それほど飛距離が、ほとんど変わらないのです。

加えて、0.6号のときに悩まされた高切れが、1時間を過ぎても皆無になりました。

ときどき切れる状態ではなく、全く高切れしなくなったのです。

この安心感たるや、他のどんな満足感・納得感にも代えがたいものでした。

どんどんキャストを重ねても、どんどんただ巻きを繰り返しても、ラインは問題なし状態なのです。

ちなみに、1.0号のPEラインを、0.8号に細くしてみました。

これでも飛距離は、ほとんど変わりません、

高切れは、ゼロではありませんでしたが、0.6号ほども頻発することはなかったです。

1.0号と0.8号なら、ラインの浮力は、1.0号のほうが上。

となれば、水面直下でミノーを泳がせたいときなどに、1.0号のほうが扱いやすいかもしれません。

沈めたいときは、リトリーブスピードをスローにしたり、PEラインの先端に結ぶショックリーダーラインをフロロカーボン素材にして、比重を高めれば対処できるでしょう。

それでは、シーバスゲームにおすすめのPEラインをピックアップしてみます。

実際にフィールドで使ってみて、じゅうぶんな強度・使用感が得られたものばかりです。

PEラインでシーバスを釣るのに適している、おすすめのロッド&リールをご紹介しましょう。

ロッドは、8ftを超える長さのブランクスを持った、スピニングロッドがマッチします。

リールは、3000番サイズ以上のスピニングリールなら、PEラインの1.0号を豊富に巻くことができます。

シマノからリリースされているシーバスゲーム用スピニングロッド・ディアルーナシリーズのラインナップから、S86MLを選んでみました。

全長は、2.59mと、じゅうぶんな長さが与えられています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は133.3cmにまで縮まります。

ウエイトは、117gと軽め。

ブランクスの先径は、1.7mm。

適合するルアーウエイトは、6gから28gまでです。

適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.5号まで使えます。

ブランクスのカーボン素材含有率は、99.6%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて、さまざまなロッドワークを繰り出しやすいセッティングに仕上がっていると感じました。

グリップはスリムで握りやすく、長時間の釣行にも耐えられるでしょう。

ガイドには、ラインが絡まりにくいので、手返しのいい連続キャストをどんどん撃っていけるはずです。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

河川の河口域や海の防波堤など、あらゆるシチュエーションで活躍してくれそうな、シーバスゲーム用スピニングロッドといえるでしょう。

ミノーやシンペン・スピンテールジグ・バイブレーションルアーなどをラインに結んで、ロングキャストを敢行してみてください。

シマノからリリースされている汎用型スピニングリール・アルテグラシリーズのラインナップから、C3000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は6.0対1なので、ハンドル1巻きにつき89cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

実用ドラグ力/最大ドラグ力は、3.5/9.0kg。

ウエイトは225gと軽めで、スプール寸法は、直径/ストロークが47/17mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3.0号を150m、PEラインなら1.0号を400m巻けます。

ハンドルアームの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて、カチッとした剛性の伴なったスピニングリールだと感じました。

ハンドルの巻き心地は滑らかで、ローター回転もスムーズです。

ドラグのレスポンスも良好なので、シーバスが掛かっても慌てずに対処できるでしょう。

実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に抑えられているのが嬉しいです。

C3000番サイズのスピニングリールがあれば、シーバスゲームはもちろん、チニングゲームやロックフィッシュゲームなどにも転用できるので、とても重宝します。

PEラインの特徴や実釣インプレ、1.0号のメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたか？

もっと太くすれば、もっと強度はアップします。

ただし、空気抵抗や水流の抵抗が増えるので、ルアーのレスポンスに変化が発生します。

それがシーバスに効く場合もあるので、自分なりに他の号数も試してみましょう。