ラインのテンションを利用したテクニックをマスターしたい!
ルアーをキャストしてリトリーブをおこないながら、魚を誘い食わせる釣り方を実践しています。 一連の流れの中で、ラインそのものに注目するケースは、あまりないのではないでしょうか。 …
FISHING JAPAN 編集部投げ釣りやショアジギングゲームなどで、圧倒的な飛距離を手に入れたいと考えたら、リールに巻くのはPEライン一択になるでしょう。
そもそもPEラインとは、どのような特性を持ったラインなのでしょうか?
ここでは、PEラインの活用方法について、じっくり深掘りしてみます。
目次
PEラインとは、釣りに使われているラインの一種です。
PEとは何の略かというと、ポリエチレンです。
この原糸を使って、撚り糸に組み上げたのが、PEラインと呼ばれる釣り糸です。
その特性は、伸びにくくて、細くしなやかなこと。
それを水中に投入すれば、高い感度が得られます。
ナイロンラインやフロロカーボンラインでは難しかった、水中の地形変化や魚のアタリをとらえられるでしょう。
何だかよく分からない状態では、フッキング動作へ移ることも、リールハンドルを回し始めることもできません。
それらの判断基準を、PEラインの高い感度に委ねることができるわけです。
これは、釣りのアプローチそのものが、大きく変わることになります。
今まで感じ取れなかったものが、感じられるのですから。
そしてもうひとつの効能は、飛距離が圧倒的に伸びること。
同じウエイトの仕掛けやルアーなら、ナイロンラインやフロロカーボンラインよりも飛んでくれます。
当然これまで叩いたことのない遠方のポイントを、きっちり探れることに。
これまた釣りのアプローチが、根底から変わってしまう要因となるでしょう。
実際にスピニングリールにPEラインを巻いて、フィールドで使ってみました。
細いので、大量にスプールにストックできます。
そのぶんラインを引き出せるので、飛距離を伸ばすことも、ドリフト釣法でラインを流すことも可能です。
遠方で魚が食い付いてきても、伸びのほとんどない高感度ラインですから、アタリを見逃さずに済みます。
積極的にフッキング動作をおこなって、どんどん魚を掛けていきましょう。
ユニチカ(UNITIKA) PEライン ショアゲームPE X8 200m 0.7号 15kg スーパーホワイト 6221
PEラインは、直線強度の高いラインです。
太さは号数で表示され、小さい号数ほど細いです。
でも強度は優れているので、0.5号程度の太さのPEラインでも、2kgクラスのアオリイカと対等にやり取りできます。
急に走られてもドラグでラインを出しながら、時間をかけて取り込むことが可能です。
シーバスゲームなら、1号前後のPEラインを使いましょう。
アジングやメバリングなら、0.3号前後の極細PEラインがマッチするでしょう。
カバーやストラクチャーに突っ込まれないように、ロッドを上手く操りながら、掛かった魚を浮かせてみてください。
ラインそのものが細いので、ランディングネットやギャフの準備は怠らないようにしましょう。
常に足元に置いておくと、いざというときすぐに手に取って対象できるでしょう。
そんなPEラインにも、デメリットは存在します。
直線強度は高いものの、根ズレ・擦れにとても弱いのです。
例えば、岩やコンクリート護岸に一瞬擦れただけで、プツン!と切れてしまうことがあります。
何とか切れずに持ったとしても、PEラインを回収して確認してみたら、仕掛けやルアーに接続している周辺がボロボロに毛羽立ってしまっていることが。
そこでPEラインの先端部分に、ナイロンライン・フロロカーボンラインといったモノフィラメントライン=ショックリーダーラインを結び、根ズレ・擦れ対策を講じなければなりません。
擦れやすいところを、PEライン以外のモノフィラメントラインにカバーさせるわけです。
この組み合わせを実践すると、飛距離が伸びて感度が高く、根ズレにも強いラインシステムが出来上がるのです。
PEラインとショックリーダーラインの結び方は、釣行日までに自宅で練習しておきましょう。
おすすめのPEラインと、ショックリーダーラインはこちらです。
シマノ(SHIMANO) PEライン ハードブル 8+ 100m LD-M48X 0.6号(13.8lb) フレッシュグリーン
シマノ(SHIMANO) フロロライン セフィア マスターフロロリーダー 30m 2号 クリア エギング フロロカーボン
PEラインを使ってシーバスゲームを楽しむのに、おすすめのスピニングロッドとスピニングリールをご紹介しましょう。
ロッドは、9ft前後のしなやかなスピニングロッドが合います。
リールは、3000番サイズ以上のスピニングリールなら、PEラインを操作しやすいでしょう。
シマノ(SHIMANO) モバイルロッド 20 ルアーマチック MB S90ML-4 シーバス タチウオ ロックフィッシュ ライトショアジギング
シマノからリリースされているモバイル系ルアーキャスティングゲーム用スピニングロッド・ルアーマチックMBシリーズのラインナップから、S90ML-4を選んでみました。
全長は2.74mもあるので、ロングキャストしやすいでしょう。
継数は4本ですから、仕舞寸法は73.7cmにまで縮まります。
ウエイトは152gで、ブランクスの先径は1.6mm。
適合するルアーウェイトは、6gから32g。
適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.5号までで、モノフィラメントラインなら4lbから10lbまでです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、94.0%になっています。
実際に手に取ってみると、とても軽くて、張りのあるブランクスに仕上がっていると感じました。
継ぎ目は安定していて、素直に曲がってくれます。
突っ張った感じがないですから、シーバスからの負荷にもしっかり耐えてくれるでしょう。
実売価格は6千円台と、とても低価格な設定に抑えられているのが嬉しいです。
クルマの中に保管しておけば、偶然遭遇した釣り場でも、すぐにシーバスゲームを始められるでしょう。
シーバス以外でも、ちょい投げ釣りなどのエサ釣りアプローチに転用できるので、1本持っておくととても重宝するはずです。
エギングゲームやロックフィッシュゲーム、タチウオのワインド釣法などにも使えるでしょう。
シマノから発売されている汎用型スピニングリール・ミラベルシリーズのラインナップから、C3000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。
ギア比は6.2対1なので、ハンドル1巻きにつき91cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
実用ドラグ力は3.5kgで、最大ドラグ力は9.0kg。
ウエイトは205gで、スプール寸法は直径/ストロークが、46.5/14.5mm。
ラインキャパは、PEラインなら2.0号を200m、モノフィラメントラインなら3.0号を150m巻けます。
ハンドルアームの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。
実際に手に取ってみると、とてもコンパクトで、ハンドルの巻き心地は滑らかに感じました。
ローター回転もスムーズで、ドラグのレスポンスも良好です。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
この設定価格の安さが、購入しやすさにつながり、ソルトウォーターゲームを始めたい人を後押ししてくれるでしょう。
PEラインとの相性もバッチリで、スプールにたっぷりPEラインを巻いて、ロングキャストアプローチを仕掛けてください。
PEラインの先端には、ショックリーダーラインを結ぶのが必須です。
そのままPEラインだけでキャストし続けると、不意に破断してしまう危険性が高まります。
PEラインの特徴やメリット・デメリット、おすすめのロッド&リールをご紹介しましたが、いかがでしたか?
積極的にPEラインを使いこなして、さまざまなターゲットにアプローチしてみましょう。
あまり細い号数にすると、直線強度の高いPEラインでもトラブルが発生するかもしれません。
釣り場でいろいろ試しながら、ターゲットに合った太さのPEラインを見つけ出してみてください。
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