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穴釣りに使うラインってどれくらいの太さが要るの?

FISHING JAPAN 編集部

冬になると防波堤などの護岸エリアで、ロックフィッシュゲームが盛んにおこなわれるようになります。

中でも昔から人気が高いのが、穴釣り。

エサでもワームでも対応できるので、多くのアングラーが波消しブロックに張り付いて、大型のカサゴやソイ・アイナメなどを狙っています。

でも気になることがひとつあって、波消しブロックや護岸は、硬くてザラついているコンクリートで出来ています。

そんなところに穴釣り仕掛けのラインが触れたら、カンタンに切れて魚を釣るどころではなくなってしまうのでは?

そこでここでは、穴釣りに使うラインについて、深掘りしてみましょう。

穴釣りに使うラインに求められる要素とは?

穴釣りでは、ブラクリ仕掛けを使うことが多いです。

どんな仕掛けかというと、オモリとフックの距離が近く、一体化しているように見える仕掛けです。

オモリの部分は赤く塗られたり、グロー発光するように塗られていて、ロックフィッシュを集めるのに適しています。

そしてオモリから太いハリスが短く伸びていて、その先端にフックが装着されています。

全長でいえば、たったの5cm程度でしょうか。

フックにはエサやワームを付けますから、ひとかたまりに見える仕掛けといえそうです。

そんなブラクリ仕掛けの得意技は、波消しブロックや護岸の隙間へと、スルスルと入り込んでいくこと。

隙間に隠れているロックフィッシュの目の前に飛び出して、食い付かせることを目的に作られているわけです。

その際に気になるのが、ブラクリ仕掛けに連なっているライン。

ラインは当然ロッドとリールにつながっていますが、落とし込んでいくときはもちろん、巻き上げるときも、コンクリートに擦り付けることになります。

生半可な太さでは、ラインはカンタンに切れてしまうでしょう。

擦れたら切れやすいラインは、穴釣りでは使えません。

ということは、どんなに号数があっても、摩擦に弱いPEラインは不向きという結論に達します。

最近のソルトウォーターゲームでは、ほとんどすべての場面で登場してくるPEラインが、穴釣りだけは苦手にしているというのは、驚くべき事態です。

考えなければならないのは、まさにココです。

ソルトウォーターゲームで無双の立場だったPEライン以外から、穴釣りに使うラインを選び出さなければならないのです。

穴釣りにナイロンラインを使ってみた!

穴釣りで使うラインを見つけ出すために、まずはナイロンラインからチェックしてみましょう。

ナイロンラインは、PEラインのような複数の原糸で構成されている撚り糸ではありません。

単一構造=モノフィラメントラインなので、岩やコンクリート壁に擦れても、傷は付くもののすぐに破断には至らない特性を持っています。

しかもよく伸びるのでクッション性が高く、魚が掛かって暴れても柔軟に対応できるメリットを持っています。

アングラーが慌てても、ナイロンラインがフォローしてくれるイメージでしょうか。

でもデメリットもしっかりあって、水をどんどん吸ってしまいます。

吸えば吸うほど劣化は進み、最終的には釣り糸として機能しないほど、カンタンに切れてしまうでしょう。

また浮き上がりやすい特性も、ナイロンラインは持っています。

重いブラクリ仕掛けをぶら下げれば解消するのですが、伸びる・浮くというふたつの特性は、他のラインよりも魚のアタリを伝えにくくするかもしれません。

それでもしなやかに穴の中を通せるナイロンラインは、穴釣りには欠かせないアイテムといえるでしょう。

フロロカーボンラインは穴釣りに向いているの?

穴釣りに使うラインとして、フロロカーボンラインにも注目してみましょう。

フロロカーボンラインは、ナイロンとは真逆で水に沈もうとします。

素材として硬めなので、魚からのアタリも伝わりやすいでしょう。

しかも吸水率はほとんどゼロ、つまり水を吸って早々と劣化が始まってしまう展開にはならないのです。

擦れに対しての強度も上がっているので、穴釣りにバッチリ合うのでは?と考えてしまいがち。

でも当然ながら、デメリットも持っています。

結び目が意外と弱い!ということ、それから硬くてゴワゴワしているので、スプールに巻いておくと糸グセが付きやすいということ。

糸グセは引っ張ればほぼ元通りになりますが、表面が白濁してきたら劣化のサインなので、その箇所はカットして透明な部分で穴釣りをするようにしましょう。

穴釣りにマッチする太さ=号数は、2号から3号程度でしょうか。

それ以上太くすると、硬過ぎてヨレや糸グセが直しにくいかもしれません。

穴釣りに使ってみたいおすすめタックルを選んでみた!

穴釣りに使ってみたくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、短めのベイトロッドなら操作しやすいでしょう。

リールは、糸ヨレを解消したいなら、ベイトリールのほうが適しています。

2号から3号のモノフィラメントラインを使いこなすためにも、ベイトタックルで穴釣りに挑んでみましょう。

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プロマリンブランドからリリースされている、トリガーレスの穴釣り用ロッドです。

ガイド足の低いフレームが並んでいるので、ベイトロッドとみなしてかまわないはずなのですが、スピニングリールもカンタンに装着して使えます。

ただし、スピニングリールの場合は糸ヨレが発生しやすいので、ベイトリールを装着して使うことをおすすめします。

全長は0.9mで、2ピース仕様。

仕舞寸法は、約49cmにまで縮まりますから、釣り場への持ち込みはとても楽でしょう。

ウエイトは約86gと軽めで、先径/元径は約1.0/8.1mmです。

錘負荷は、1号から10号までなので、約30g程度までなら背負えるようになっています。

グラス素材100%でブランクスは構成されていますから、負荷に対してしなやかに曲がり込んでくれるでしょう。

実際に手に取ってみると、ロットティップから柔にしなり、緩やかに復元しようとします。

実売価格は2千円前後と、とても低価格な設定に収まっています。

これなら家族全員のロッドを揃えて、穴釣りへ出向きやすいでしょう。

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ダイワから発売中の両軸リール、つまりベイトリールのコンパクト版です。

ギア比は4.1対1なので、ハンドル1回転につき41cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

実用耐力は3.0kgで、スプール径は32mmです。

ウエイトは110gととても軽く、長い時間穴釣りをしていても、さほど疲れを感じることはないでしょう。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3号を50m巻けます。

これなら穴釣りを楽しむのに、じゅうぶんなライン量を確保できていることになります。

実際にフィールドで使ってみると、スプールの着脱をスムーズにおこなえますし、ダブルハンドルも巻きやすいイメージです。

掛かったロックフィッシュを、強引に穴から引きずり出さなければなりませんから、ベイトリールのガッチリした剛性感が頼りになります。

実売価格は2千円台と、とても安い価格帯に設定されています。

購入しやすいアイテムですから、穴釣りのスタート時にこちらも揃えてしまうのがいいでしょう。

穴釣りに使うラインにこだわって大型ロックフィッシュを釣り上げよう!

穴釣りに用いるラインのバリエーションや特徴、そしておすすめの釣り具について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

それぞれのラインの特性をきちんと把握し、穴釣りで活用してみてください。

早くからラインを交換しておけば、大型のロックフィッシュが釣れた際でも、冷静に対応できるでしょう。

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