ロックフィッシュゲーム用ベイトリールの選び方！おすすめ機種はどれ？

磯場の岩礁帯へルアーをキャストすれば、カサゴやソイ・アイナメ・キジハタなどのロックフィッシュが食い付いてきます。

でも岩礁帯から引き抜くには、強力なパワーがロッド・リール・ラインに求められるでしょう。

ここでは、じゅうぶん耐えられるスペックを持った、ロックフィッシュゲーム用ベイトリールについてご紹介します。

ロックフィッシュゲーム用ベイトリールに必要なスペックについて、ピックアップしてみましょう。

まずは、ラインキャパ。

細いラインでは、岩礁帯などの硬いストラクチャーに擦れた場合、破断してしまう危険性があります。

アタリに対する感度は高くても、カンタンに切れてしまうラインでは、ベイトリールに巻く理由が見当たらないでしょう。

基本的にロックフィッシュのアタリは明確なので、太いラインでもしっかりと手元に伝わってきます。

なので、太いラインを大量に巻けることが、重要なスペックとなります。

具体的には、14lb前後のモノフィラメントラインが、100m前後巻ければOKです。

ちょっと岩礁のゴツゴツが激しいな！と感じたら、16lbや20lbまで太くしていけます。

PEラインを巻く場合は、1.5号以上の太さをキープ。

そしてその先端には、16lb以上のショックリーダーラインを結びたいものです。

ロックフィッシュはルアーに食い付くと、その場でサスペンドしたり、沖に向かって横移動することはほとんどありません。

自分のテリトリーである直近の岩場の隙間へ。最短距離で突入しようとします。

その際、ルアーにつながっているラインが岩と擦れるのは、当然の成り行きでしょう。

もし細いラインだと一瞬で破断してしまい、釣りが成立しません。

太いラインを巻いているベイトリールなら、擦れ・根ズレに強く、しかもラインを出さない釣り方を実践しやすいです。

これがスビニングリールなら、ドラグのレスポンスが良好なので、ラインをすぐに送り出してしまいます。

ロックフィッシュはルアーをくわえたまま、岩の隙間の奥深くへ逃げ込むでしょう。

そうなったら、二度と引きずり出すことは困難に。

全てが一瞬の出来事ですから、ロックフィッシュの逃げ足を止められるベイトリールの存在が、不可欠になってくるのです。

ロックフィッシュゲーム用ベイトリールに必要なスペックとして、次に注目するのは、剛性・耐久性です。

ヤワな造りのベイトリールなら、岩の隙間に隠れたロックフィッシュを引きずり出すことはできません。

また大型サイズのロックフィッシュになると、強烈な引きでベイトリールに高い負荷が掛かります。

カンタンに壊れてしまうようなレベルでは、ロックフィッシュゲームそのものが成り立たないでしょう。

ボディフレームはもちろん、ギアやそれを指示する箇所にも、強さが求められるのです。

ロックフィッシュゲーム用のベイトリールでは、ギア比が高い方がより役立ちます。

岩場から瞬時に引き離したい場合は、ハイギアバージョンのリールを選択するのが最善です。

具体的には、ハンドルを1回転させると約80cmから100cm程度のラインが巻き取れるリールの方が安心感があります。

それにより、リール全体の重さが増加する可能性がありますが、300g前後なら十分に扱うことができると思われます。

リールのサイズが大きくなると、ラインキャパも増加するので、これはより多くのメリットを持つと考えられます。

ロックフィッシュゲームで役立つ、優れたベイトリールを一緒に見ていきましょう。

先ずは、ダイワブランドから始めてみます。

特化型のモデルも発売されていますが、今回はあえて多機能タイプのベイトリールを選んでみました。

その利用範囲の広さから、チニングゲームやシーバスゲームにも使えると思います。

遠投がしやすいルアーの方が、広い範囲からロックフィッシュの反応を引き出すことができるでしょう。

ダイワから発売中の汎用型ベイトリール・タトゥーラTWシリーズの中から、100番サイズのエクストラハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は8.1対1に設計されているので、ハンドル1回転につき86cmものラインを回収することができるようになっています。

これならロックフィッシュがバイトしてきても、リールハンドルを素早く回して岩礁から引き離せるでしょう。

ちなみにカサゴは、岩の隙間へ逃げ込んでから、胸ビレを左右に広げます。

それが岩に引っ掛かって、なかなか抜き出しにくくなるのです。

ウエイトは195gですから、かなり軽くて扱いやすいでしょう。

最大ドラグ力は、5kgです。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら16lbを100m巻けます。

ハンドルの長さは90mmで、ボールベアリングは7個搭載しています。

実際に釣り場で使ってみたところ、クラッチの切れはスムーズそのもので、スプール回転はとても滑らかでした。

ラインに結んだルアーを、低弾道でキャスト。

風の抵抗を受けにくいので、しっかりと飛距離を伸ばすことが可能です。

着水後はボトムまでフォールさせて、その間のラインのたるみを注視しておくと、ロックフィッシュが食い付いてきた瞬間が分かります。

ハンドルノブはつまみやすく、力強く巻き取るのに向いています。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっているのではないでしょうか。

発売されたのが2019年ですが、完成度がかなり高いので、現在でもヘビーユーザーが多いことで知られています。

バス釣り用としてデビューし、さまざま釣りで使うのに広がり続けているといえるでしょう。

シマノから発売中の軽量コンパクトなベイトリール・メタニウムシリーズの中から、エクストラハイギア仕様を選んでみました。

ギア比は8.1対1ですから、ハンドル1巻きにつき86cmのラインを回収することができるようになっています。

最大ドラグ力は5.0kgで、ウエイトはなんと175gしかありません。

スプール寸法は、直径が定番の34mm、幅が19mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら14lbを90m巻けます。

ハンドルの長さは45mmで、ボールベアリングは10個搭載しています。

実際にロックフィッシュゲームで使ってみると、飛距離は逆風でもトラブルなく伸ばせました。

クラッチはスムーズに切れますし、ハンドル回転も滑らかそのもの。

カチッとしたボディ剛性は、大型魚が掛かったときにも有効に働いてくれました。

引き寄せる際のハンドル操作が、とても滑らかで軽かったのです。

実売価格は3万円台と、購入を検討するのにちょうどいい価格帯ではないでしょうか。

レベルワインドの周辺に藻などの切れ端が溜まりやすいので、マメに洗浄メンテナンスを施すようにしましょう。

ロックフィッシュゲーム用ベイトリールの特徴や実釣で求められるスペック、おすすめの機種をご紹介しましたが、いかがでしたか？

スピニングリールを使えば、着水してからのフリーフォールによる誘いを敢行できます。

飛距離も伸ばせるメリットがあるので、岩礁が比較的なだらかなポイントなら使ってみていいのではないでしょうか。

太いラインでアプローチしなければ不安なら、ベイトリール一択で釣り場に向かってください。