リールメンテナンスはどれくらいの頻度でおこなえばいいの?【ベイトリール編】
クラッチを切ってルアーをキャストすれば、スプールが高速回転し続ける仕組みの、ベイトリール。 各箇所が常にフル稼働しているのが、伝わってきます。 釣行から帰宅したらリールメンテ…
FISHING JAPAN 編集部独特な深みのある赤色を、全身に纏(まと)っている丸型形状のベイトリール。
ダイレクトリール時代を経て、1950年代のアブ時代から世に広まっているベイトリール・アンバサダーシリーズです。
アブガルシアと社名を変えてからも、その生産は続けられていて、アンバサダーシリーズのヘビーユーザーは全世界に存在しています。
その特徴や使用感について、詳しくご紹介しましょう。
目次
アブガルシアのアンバサダーシリーズとは、スウェーデンを発祥とする世界的に人気のベイトリールのことです。
前身のアブ社は、時計を作るメーカーでしたが、1941年に初めてリールを製作しました。
ダイレクトリールという、クラッチ機能の無いベイトリールは、ギア比が低く、飛距離も大して伸びません。
何より、バックラッシュトラブルが多く、なかなかに使いづらいリールだったといえるでしょう。
それを大きく進化させたのが、アンバサダーシリーズです。
初期モデルのアンバサダー2000シリーズに、遠心ブレーキが搭載され、目を見張るほどバックラッシュしなくなりました。
加えて5000シリーズには、クラッチボタンを搭載。
このボタンを押し込むことにより、スプールフリー状態を作り出すことに成功したのです。
赤アブと呼ばれた5000シリーズを、全バラシして内部構造をチェックしたことがあります。
とてもシンプルなパーツ構成で、組み立てはカンタンにおこなうことができました。
どのパーツにも剛性感が備わっていて、少々の負荷ではびくともしません。
釣りの現場で壊れない!壊れにくい!という特徴は、多くのアングラーに支持されることになります。
アメリカでアブ社・アンバサダーシリーズの販売を手掛けていたのが、ガルシア社。
その2つの会社が合併して、アブガルシア社となったのです。
1980年代後半から現代に至るまで、リール製作の歴史は脈々と続いています。
ただし、内部構造はどんどん変わっていき、金属製パーツよりもプラスチック樹脂製パーツの比率が増えていきました。
使い込むほどによく飛ぶようになった!といわれていた、過去のアンバサダーシリーズのような味の部分は、どうしてもスポイルされるようになってしまったでしょうか。
なので今でも釣り場で、オールドシリーズのアンバサダーリールを使っているアングラーを見かけます。
バス釣りには5000や5500C、渓流トラウトゲームには2500Cをロッドに装着しているケースが多いです。
アブガルシアのアンバサダーシリーズの2500Cは、5000シリーズよりもコンパクトなデザインです。
ウエイトも軽いので、ライトタックルと組み合わせて使うのに適しています。
最近では、浅溝スプールが外部のメーカーによって作られ、それを既存スプールと交換して極細PEラインを巻いている人が増えました。
ターゲットは、渓流域に棲むイワナ・ヤマメ・アマゴです。
渓流ベイトフィネス用のベイトリールとして、2500Cが再注目されているのです。
タックルを持つ手元にアンバサダーリールがあるだけで、とても趣味性の高い雰囲気を醸し出してくれます。
アブガルシアのアンバサダーシリーズとして、さまざまな番手が製作されています。
4500・4501・4600・4601・5500・5600・6000・6500・6501と、まだまだユーザーが多いことが分かります。
人気の2500Cも、常時販売モデルとして復活して欲しいところです。
2501Cと1が付くと、左巻きハンドル仕様になるので、こちらも渓流ベイトフィネスで人気が出るはず。
柔軟な対応をメーカーに期待したいものです。
Abu Garcia(アブ・ガルシア) リール Ambassadeur S (アンバサダー S) ベイトリール AMBS-5500 5500 [並行輸入品]
アブガルシアのアンバサダーシリーズを装着して使ってみたくなる、おすすめのベイトロッドをご紹介しましょう。
まずは、バス釣り用のトップウォーターゲームロッドから。
シングルハンドグリップが、とてもオールドテイストで雰囲気があります。
テイルウォークブランドからリリースされているベイトロッド・グラッピーシリーズのラインナップから、60Lを選んでみました。
全長は6ftなので取り回ししやすくて、しなやかに曲がるブランクスになっています。
2ピース仕様で、仕舞寸法は96cmです。
ここまで短くなるのなら、手持ちで運ぶのにとても便利です。
ウエイトは125gで、適合するルアーウエイトは、3/16ozから3/4ozまで。
ヘドンなどのトップウォータールアーなら、この範囲にきっちり収まります。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでです。
実際にアブガルシアのアンバサダー5000を装着して、フィールドで使ってみました。
グリップデザインとアンバサダーの丸型がベストマッチで、パーミングするのも無理がありません。
クラッチボタンには指が届きますから、テンポよくキャストを続けられるでしょう。
ガイドには、SiCガイドリングが標準で装備されているので、ラインが傷んでしまう心配はさほど要らないでしょう。
実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に抑えられているのが嬉しいです。
釣り場におけるフィッシングプレッシャーが高まったとはいえ、トップウォータールアーに反応してくるバスは多いです。
オールドタックルテイストのロッドやリールを使って、バス釣りを楽しみたい人におすすめの1本といえるでしょう。
テイルウォーク(Tailwalk) ロッド トラウティア フェリーク C49L/G
テイルウォークブランドから発売されている渓流トラウトゲーム用ベイトロッド・トラウティアフェリークシリーズの中から、C49L/Gを選んでみました。
アンバサダー2500Cを装着して操るのに、ちょうどいいでしょう。
全長は4.9ftなので、とてもショートレングスなブランクスに仕上がっています。
渓流域や源流域で持ち歩くには、これぐらいの長さが扱いやすいかもしれません。
2ピース仕様で、仕舞寸法は76cmにまで縮まります。
ウエイトは83gと軽めで、適合するルアーウエイトは、最大で7gになります。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら最大で6lbです。
実際に手に取ってみると、とても軽くてしなやかに曲がり込む印象を持ちました。
これなら5g前後のシンキングミノーを、軽快にキャストすることができるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
渓流トラウトゲームにベイトフィネスタックルを持ち込むアングラーが、年々増えています。
最初の1本としてトラウティアフェリークシリーズを選べば、ショートレンジのキャストを習得しやすいかもしれません。
渓流域では、先行者が優先です。
追い抜いて上流を釣る行為は、厳に慎みましょう。
アブガルシアのアンバサダーシリーズの特徴や使い方、おすすめのベイトロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
丸型の外観フォルムには、釣り道具としての魅力が詰まっています。
使いこなす喜びを感じられるベイトリールとして、これからもアブガルシアのアンバサダーシリーズは、アングラーの支持を受け続けるでしょう。
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