アブガルシアのバスビートを使ってみた！人気バスロッドのインプレ徹底チェック

バス釣り用リールブランドとして世界中のアングラーから支持されている、アブガルシア。

丸型ベイトリールはもちろん、超軽量なロープロファイル系やスピニングリールも充実しています。

そのアブガルシアが、バス釣り入門用ロッドとしてリリースしているのが、バスビートシリーズです。

2015年にバスビート2シリーズが発売され、2019年3月には、バスビート3シリーズが釣具店に並びました。

価格が安くてコスメがカッコイイこのロッド、実際に使ってみたインプレをここでご紹介しましょう。

アブガルシアのバスビートとは、バス釣り用に開発された、ベイトロッドとスピニングロッドのことです。

2ピース仕様になっているので、オカッパリの際の待ち運びは超ラクチン！

しかも専用の竿袋が付いていて、肩からかけられるようにストラップも装備していますよ。

これなら両手がフリーの状態になりますから、草が茂ったエリアへヤブ漕ぎしながら進入することも可能です。

バス釣りをスタートさせたばかりの初心者アングラーに、とても優しいスペックですよね。

アブガルシア・バスビートのリールシートに注目してください。

既製品ではなく、オリジナルデザインで作られていますよ。

握るグリップ部分のコルクの形状も独特で、しっかりと小指に力を込められるようになっています。

キャストの際は、小指の握りでグリップを支え、それより上の指は軽めに沿える程度のほうが、スナップの利いたシャープな振りを実現できます。

サイドハンドによる低弾道キャストを実践したいのであれば、支える小指の握りにこだわってみましょう。

アブガルシア・バスビートには、FUJIのOリングガイドが装着されています。

ナイロンやフロロカーボンなどの、モノフィラメントラインを通して使うなら、じゅうぶんな強度と扱いやすさを提供してくれますよ。

メーカー希望販売価格は、12,000円です。

実売価格はもっと安くなりますから、かなりコスパ優秀なロッドであることが分かるでしょう。

最新型のアブガルシア・バスビート3には、ベイトロッド4本とスピニングロッド3本がラインナップされています。

ベイトロッドは、6.4フィートから7フィートまでの4種類、スピニングロッドは、6.1フィートから6.4フィートまでの3種類から選ぶことができますよ。

仕舞寸法は、最大でも110センチ。

これなら電車に乗ってオカッパリポイントを移動しようとしても、他の乗客の邪魔にならずに済みそうですね。

それでは、アブガルシア・バスビートのインプレを取り上げましょう。

最新機種であるバスビート3や、既存モデルのバスビート2からも、使ってみた感想その他を掲載してみましす。

ぜひ購入時の参考にしてくださいね。

まず最初にピックアップするのは、全長6.4フィートのベイトロッドです。

ミディアムライトパワーなので、しなやかな曲がりをカンタンに発生させることのできる仕上がりになっていますよ。

例えば、トータルウエイトで5グラムぐらいのジグヘッドワッキーリグやネコリグを、しっかりとキャストし操るのに丁度いいですね。

キャストの弾道が垂れることなく伸びますし、着底させてからの情報を拾う量も豊富。

キンキンに硬い調子ではないのに、フロロカーボンラインとの相性はバッチリといえるでしょう。

おすすめは、12ポンド程度でしょうか。

ベイトフィネスロッドとして活用することも可能ですから、専用のベイトフィネスリールを装着して実釣をおこなってみましょう。

6.8フィートの全長でミディアムパワーを持った、ベイトロッドです。

この長さは、バス釣りのオカッパリシーンではテッパンですよね。

クランクベイトにバイブレーションプラグ・スピナーベイト・チェターベイトなどを、思いっきり遠投して巻き続けるアプローチに適しているでしょう。

最大で3/4オンス＝21グラム前後までを載せることが可能なので、バス釣りで用いるほとんどのルアーを操れる、オールパーパスロッドともいえそうです。

遠投した先でバイトがあっても、ロッドを立てて曲がりをキープしながら引き寄せれば、バレてしまうことはありませんでした。

良い粘りをしているブランクスですね。

あと特筆すべきなのが、トップウォータープラグとの相性です。

例えば軽量のペンシルベイトをキャストし操ってみると、左右への首振りダート幅が大きくなりますよ。

これはロッドティップからぶら下がる垂れラインの長さが、6.8フィートというロッドの長さに引っ張られて増えるからです。

ラインスラックを多めに使った首振りができる！ということでしょうか。

巻物以外にも、ぜひトップウォータープラグを結んで、存分に操ってみてください。

7フィートも長さがあって、ヘビーパワープラスという強さ・張りが与えられていますから、てっきりビッグベイトをびゅんびゅんキャストできるのかと思ったら、そうでもない印象です。

最大で2オンスのルアーを載せられるということですから、60グラム以下のビッグベイトということに。

となると種類は限られますし、実際に40グラム前後のスイムベイトをキャストしてみると、結構ロッドが曲がってしまいます。

だから良くないとは思いませんが、フルキャストするにはパワー不足は否めないでしょう。

アンダーハンドやサイドハンドで、スロースイングしながら前方へ押し出すようなキャストを心がけてください。

6.5フィートと扱いやすい長さに、ミディアムヘビーパワーが与えられているベイトロッドです。

これくらいの長さなら、縦方向にリフトしても、頭上から伸びている枝葉にすぐには当たらないんですよね。

細やかなロッドアクションを縦横に加えたいアングラーに、おすすめしたい1本です。

ティップがカンタンにへし曲がることはなく、ボトム感知能力も及第点。

草などにリグが引っ掛かっても、ロッドパワーで外せるのが便利ですよ。

高比重ワームのノーシンカーリグによる、バックスライドアプローチなどに使ってみてはいかがでしょうか。

こちらは、6.3フィートのスピニングロッドです。

小刻みなシェイキングが決まるライトパワーのブランクスで、7グラムまでのリグをキャストするのに向いていますよ。

ダウンショットリグやネコリグ、どちらも軽めのシンカーでアプローチしたいなら、このロッドがベストマッチでしょう。

自重は103グラムしかありませんから、アジングやメバリングにも余裕で使えてしまいそうですね。

こちらの6.1フィートレングスのスピニングロッドのほうが、アジング転用には向いているでしょうか。

ウルトラライトパワーで、ロッドティップが軽い力で微細に揺れます。

それがラインを伝わり、極小・超軽量リグを震わせて、独特の生命感を溢れさせることができるでしょう。

30センチ程度のバスが掛かっても、かなり曲がってしまう印象です。

もう少しバットパワーを持たせたほうが、オカッパリなどで抜き上げを試みるのに安心できるかもしれません。

アブガルシアの既存モデル・バスビート2からも1本インプレをご紹介しましょう。

こちらは6.5フィートの長さでミディアムライトな味付けをおこなっているベイトロッドです。

とてもしなやかでよく曲がるので、軽量なルアーでもスムーズにキャストすることができますよ。

その放出時の初速は、さほど早くないので、バックラッシュトラブルにつながるケースはほとんどありませんでした。

緩やかに放物線を描きながら、狙いすましたピンポイントへ静かに着水させることができます。

アプローチが安定し、しかも着水音が静かなので、釣れるバスの数は一気に膨れ上がります。

もし6.5フィートレングスのロッドを1本も持っていないのであれば、こちらを試してみることをおすすめします。

アブガルシア・バスビートの各機種の特徴や、使ってみたインプレを特集しましたが、いかがでしたか？

実釣で2キロを軽く超えるバスを何度も取り込みましたが、2ピースの継ぎ目が破損したり、ガイドスレッドが緩むようなトラブルは皆無でした。

丁寧に作られているロッドですから、丁寧に扱えば何ら問題はありません。

このスペックをこの低価格で実現できていることで、バス釣りを始めようとする初心者の人を、しっかりと支えられるでしょう。

ハイスペック至上主義みたいなところが釣具業界にはありがちですが、本当に必要なスペックを適切な価格で提供し続けることも、とても大切だと感じさせられました。