レボSPロケットは2023年新発売のハイギアを装備したスピニングリール!
ギア比7.0対1や7.6対1といった設定が組み込まれている、ハイギア特化のスピニングリールが、2023年アブガルシアブランドからリリースされます。 その名は、レボSPロケット。 いったいど…
FISHING JAPAN 編集部リールメーカーのアブ社が、オリジナルのスピニングリール・カーディナルを製作し始めたのが、1966年。
有名なカーディナル33が日本でも人気沸騰したのが、1975年ですから、このリールの歴史はかなり長いといえます。
独特のデザインは、実釣での使いやすさを優先しており、渓流アングラーを中心にヘビーユーザーが広がっていったのです。
ここでは、アブのカーディナルについてご紹介しましょう。
目次
アブのカーディナルとは、インスプールタイプのスピニングリールのことです。
画像を見ての通り、全体的なカタチはスピニングリールなのですが、2点異なる部分があります。
ひとつは、スプールの配置。
ボディの内側に装着されていて、ハンドル回転に合わせて上下運動するようになっています。
現行のスピニングリールは、ほとんどどれもスプールは外側配置。
いわゆるアウトスプールタイプばかりなのですが、登場して最も有名になったカーディナル33は、個性的なインスプールタイプに仕上げられています。
インスプールタイプのメリットは、アングラーの人差し指が届きやすいこと。
ルアーをキャストして狙ったピンポイントへ着水させたいとき、人差し指で放出ラインに触れて、フェザーリングをおこないます。
摩擦抵抗で飛距離が伸びるのを抑え、狙い通りのところへルアーを落とすわけです。
この作業がやりやすく、一気にユーザーが増える要因となりました。
実際に当時のカーディナル33を使ってみると、キャスト後のライン操作はとてもやりやすいと感じます。
人差し指を軽く伸ばすだけで、放出しているラインに確実に振れることかでき、繊細なブレーキをかけることにつながるからです。
当然ルアーの着水音も抑えられるので魚が散らず、逆に寄って来るケースがありました。
渓流のイワナやヤマメ・アマゴをターゲットにする際に、この繊細なブレーキ・ラインコントロールが効果的で、一度カーディナルを使ってしまうと他のリールには持ち替えづらくなってしまいます。
もうひとつの現行スピニングリールと異なる点は、ドラグノブの位置です。
現行ならスプールにフタをするように付いているのですが、アブのカーディナルは、ボディ本体の下部に突き出しています。
アングラーに近い場所にドラグノブが設置されていることで、素早く対応することができ、魚とのやり取りを優位に運べるでしょう。
魚が引っ張ればドラグノブを回して緩め、ラインを送り出します。
魚が弱って引かなくなれば、即座にドラグノブを締めて、ラインの出を止めることが可能です。
アブのカーディナルにも、デメリットはありました。
それはラインローラー部分の性能で、どうしてもラインがひっ掛かって糸ヨレが発生してしまうのです。
現行スピニングリールのような、高性能ボールベアリングを内蔵しているわけではありませんから、当然といえば当然でしょう。
自分なりに現行カスタムパーツで改造してみたり、そのまま使うしかないのです。
トラブルも込みで、オールドタックルの味だと納得できるのなら、アブのカーディナルはまだまだ現役で使えることになります。
現代のアブガルシアブランドからも、カーディナルと命名されたスピニングリールはリリースされています。
残念ながら、インスプールや独特のドラグノブは採用されておらず、まさに名前のみ残っている状態です。
それでも現行のスピニングリールにカーディナルの名前が冠されているのは、とても喜ばしいこと。
いつの日かインスプールタイプが復刻生産される、その可能性を含んでいるようにも感じます。
現行のアブガルシア・カーディナルシリーズは、コストパフォーマンスレベルがたいへん高く、初心者アングラーが手にして使うのにベストマッチなアイテムに作られています。
AbuGarcia (アブガルシア) CARDINAL III STX 3000SH スピニングリール 替えスプール付き
AbuGarcia (アブガルシア) CARDINAL III SX2500SHD スピニングリール 替えスプール付き
アブのカーディナルを装着して使ってみたくなる、おすすめのロッドを2本ご紹介しましょう。
渓流トラウトゲームにおいて、操作性の高いショートレングスなスピニングロッドをピックアップしてみました。
コルクグリップの味わいが、オールドテイストによくマッチします。
ダイワからリリースされている、グラス素材をブランクスにコンポジットしたスピニングロッドです。
カーボンの張りを上手く抑えて、微細な渓流魚のバイトを弾かない調子に仕上がっています。
全長は1.42mと短めなので、取り回しよく扱うことが可能です。
継数は2本で、仕舞寸法は74cmにまで縮まります。
先径/元径は、1.5/8.4mmです。
ウエイトは72gと軽めで、適合するルアーウエイトは2gから10gまで。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら2lbから6lbまでです。
PEラインなら、0.3号から0.8号まで使えます。
ブランクスのカーボン素材含有率は、37%になっています。
実際に手に取ってみると、とてもしなやかに曲がり込むフランクスで、バックスイング軽めでも狙ったピンポイントへルアーを送り込みやすいでしょう。
グリップは握りやすく、安定したキャストを繰り出せるようになっています。
実売価格は3万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
長く手元に置いて使い続けるつもりなら、おすすめの1本といえるでしょう。
アブのカーディナルとの相性はよく、さまざまな渓流エリアへ携行したくなります。
アブガルシア(Abu Garcia) トラウト ロッド スピニング トラウティンマーキスナノ TMNS-522L-KR ネイティブ トラウト イワナ ヤマメ アマゴ
アブガルシアブランドから発売中の、ショートレングスなスピニングロッドです。
やや張りのあるLパワーブランクスなので、流行りのヘビーシンキング・フラットサイドミノーを操るのに向いているでしょう。
急流や淵など、積極的に攻めてみるのにマッチします。
全長は1.58mで、2ピース仕様。
仕舞寸法は、81.6cmにまで縮まりますから、あちこちのポイントへ持ち運ぶのに便利です。
先径/元径は、1.25/7.5mmと細め。
ウエイトは76gと、軽くて扱いやすい仕上がりです。
適合するルアーウエイトは、2gから8gまで。
適合するラインは、4lbから8lbまでとなっています。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95%です。
実際に手に取って振ってみると、とても軽くて操作性の高さが伝わってきます。
アキュラシー精度の高いキャストを繰り出せますし、バイトを感じてからフッキングに至るまでを素早くおこなえます。
ラインスラックがガイドに絡んでしまうトラブルは少なめなので、手返しよく連続キャストを繰り出せるでしょう。
実売価格は1万円台と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。
このスピニングロッドなら、渓流エリアはもちろん、里川周辺まで下ってきてもじゅうぶん使えるでしょう。
アブのカーディナルの特徴や実釣インプレ、マッチしそうなおすすめのロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
インターネットのオールドタックルを扱っているサイトなどで、アブのカーディナルが販売されているのを見かけることがあります。
あまり高額でないもので、程度が良いものなら、購入してみる価値はじゅうぶんにあるでしょう。
復刻バージョンやカスタムパーツなどが入手できるので、自分なりに使いやすいカーディナルに仕上げるのも、楽しいかもしれません。
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