毒針を持つゴンズイを美味しく食べたい!釣り方&おすすめ料理
ナマズにルックスが似ているゴンズイは、群れで泳いでいるのを夜釣りの最中によく見かけます。
穴釣りをしていると掛かることがあるのですが、そのまま手で持つのは超危険!
なんと毒針を3ヵ所に持っていて、刺さったら激痛が走ります。
今回は、そんなゴンズイを釣り上げて食べる方法について、詳しくご紹介しましょう。
ゴンズイとは
ゴンズイとは、ナマズ目ゴンズイ科の海の生き物です。
わが国では日本海側よりも太平洋側に生息し、その出現がよく確認されます。
砂や泥の底を好む習性があり、通常は多数で移動する傾向がある。
夜行性ながらも、昼釣りの際にもけっこう釣れてしまうので、いたるところにいると感じてしまうかもしれません。
釣り愛好家たちがゴンズイをあまり好ましく思わないのは、その背中と胸に生えている毒針が原因でしょう。
この毒針は背鰭と胸鰭から出ており、通常は3本存在します。
しかし、この毒針に刺されてしまうと、非常に痛みを伴います。
局部の腫れも相当なものになり、時には個人の体調が悪化することもあります。
それに対する最善の対策は、医療機関での治療ではありますが、この毒は実はタンパク質で構成されています。
そして、タンパク質は加熱することで無害化するため、刺された部分を直ぐに温めれば痛みを和らげることができます。
しかし、これは一時的な対処法なので、最終的には医療機関の治療を受けることを強くおすすめします。
釣ったゴンズイを家で食べることを考えているなら、釣りが成功したらすぐに活け締めをし、その毒針3本を切り取るのが良いでしょう。
毒針を切る際はハサミを使って、まず背鰭にスライドさせると、白く太い毒針が見つけられます。
その基部に刃を当ててすっきりと切り取り、それが刺さらないよう注意しながら、即座に廃棄してください。
胸鰭も同様に探りましょう。そんなことを確認すれば、その生き物をクーラーボックスに入れて、安全に自宅まで持ち帰ることができます。
ゴンズイの釣り方!
ゴンズイを食べるには、釣り上げることから始めなければなりません。
砂底や泥底に投げ釣り用仕掛けを投入しておくと、連発で掛かることがあります。
エサは、ゴカイや青イソメでバッチリ。
昼間よりも、活発に動き回る夜間のほうが、釣れる確率は上がるでしょう。
アタリは独特で、ググッと引っ張るような感触が伝わってきます。
何か大物が掛かったかのような期待感が膨らみますが、あがってくるのはゴンズイです。
ランディングはネットを使うようにして、ゴンズイが暴れても毒針が刺さらないように対処しましょう。
よく足で踏んでゴンズイを取り押さえたり、口に掛かったフックを外そうとしている人がいます。
これもとても危険で、薄いソールなら足裏まで毒針が貫通する危険性があります。
無理にフックを外そうとせず、ハリスをカットして活け締めしてから外すようにしてください。
ゴンズイの調理方法やおすすめ料理をチェック!
ゴンズイは、ナマズと同じで体表のヌメリがかなり強めです。
そのままでは調理できないので、塩をまぶしてヌメリを取り除きます。
しっかり揉み込んでから、しごくようにして水洗いを施してください。
この作業が完了したら、身を開いて中骨を取ります。
頭を落として身だけの状態にして、蒲焼き・フライ・唐揚げ・味噌汁などに調理すると、美味しく食べることができます。
特にゴンズイの蒲焼きは絶品で、身を串に刺して蒸してから蒲焼きにすると、うなぎに匹敵する美味しい料理に仕上がります。
ゴンズイの毒針を切断して美味しい蒲焼きを作っている動画はこちら
ゴンズイを釣るのに使ってみたいおすすめのタックルを選んでみた!
それではゴンズイを釣るのに使ってみたくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
投げ釣りができればOKですが、さほど遠投する必要はないので、ちょい投げ釣り用のスピニングロッドを選んでください。
振出式のものでもかまいませんが、アタリを明確にとらえたいなら、感度の高いエギングゲーム用のものがマッチします。
リールは、3000番前後のサイズがあれば、大量のラインをストックできるでしょう。
シマノから2022年に新しくリリースされた、セフィアBBシリーズです。
ちょい投げ釣り用なら、Mパワーブランクス程度の張りがあるほうが、ゴンズイのアタリを明確にとらえやすいでしょう。
全長は2.51mもあるので、軽く振り抜くだけで飛距離を伸ばすことができるはずです。
継数は2本で、仕舞寸法は129cmにまで縮まりますから、防波堤などのさまざまなシチュエーションに持ち込みやすいです。
ウエイトは105gと軽めで、先径は1.8mmに設計されています。
適合するエギサイズが最大4号までなので、10号程度の錘負荷でしょうか。
それに合わせて。天秤などの重さを確定させましょう。
適合するPEラインは、0.5号から1号までです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95.1%になっています。
実際に継いで振ってみると、とてもシャープで張りのあるブランクスに仕上がっています。
ガイドはラインが絡まりにくい並びになっていて、グリップは細身で握りやすい印象です。
シマノ独自のハイパワーXが採用されていますから、ネジレに対しての復元が素早く、魚に主導権を渡さない釣りを展開できるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
エギングゲーム用ロッドに作られていますが、他の釣り方に転用してはいけないルールはありません。
柔軟な思考で釣りと向き合うと、より一層楽しみ方が膨らむでしょう。
ちなみに、シロギス釣りにもエギングゲーム用ロッドの感度は、大活躍してくれます。
汎用性の高いストラディックシリーズの中から、C3000番のハイギアモデルを選んでみました。
ギア比は6.0対1になっているので、ハンドルを1回転させると89cmものラインを巻き取ることができるように作られています。
実用ドラグ力/最大ドラグ力は、3.5/9.0kgです。
ウエイトは225gと軽めなので、長い時間釣りを続けていても、さほど疲れを感じてしまうことはないでしょう。
スプール寸法は、直径が47mmでストロークが17mmになっています。
ラインキャパは、PEラインなら2.0号を200m巻けますし、モノフィラメントラインなら3.0号を150m巻くことができます。
ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは6個搭載しています。
実際に手に取ってみると、ボディの剛性がカチッとしていて、ハンドルは滑らかに回ってくれます。
それに追従してローター回転もスムーズそのもの、糸フケの回収もすぐにおこなえます。
ドラグのレスポンスも良好に設定されていますから、大物が掛かっても慌てることなく対処できるでしょう。
実売価格は2万円前後と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。
細いPEラインを巻いて、先端にショックリーダーラインを結べば、かなり感度の高いセッティングになります。
ゴンズイのアタリなら、手元で確実にとらえられるのではないでしょうか。
ゴンズイを釣り上げて安全に美味しく食べよう!
ゴンズイの特性や毒針の取り扱い方法、釣りの手段や食事の仕方、そして推奨される釣り具について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
とりわけ、危険性の高いゴンズイの毒針の取り扱いには充分注意が必要です。
切り離した毒針も危険ですから、ただちに処分するように心掛けてください。
ゴンズイの肉は蒲焼き風に料理すると、大変美味しく頂けます。
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