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アジングロングワーム時代到来!?あえて3インチなラグゼ『宵姫ノレソレ3インチ』に注目
デカい、長いワーム=大アジ専用ではない。
いつでもどこでもどのサイズ狙いでも活躍する3インチを提唱するのは、アジングマスター・藤原真一郎。
藤原の理論を形にし、満を持してリリースするのが、宵姫ノレソレ3インチだ。
果たして、どんな釣れる秘密が盛り込まれているのだろう。
目次
あの宵姫ノレソレが3インチになって新登場
「のれそれ」とは、アナゴの幼生を指す高知県の方言で、2~4月に姿を見せる春を告げる風物詩。
日本各地の沿岸にも生息していて、アジも夢中になって捕食している極上のベイトだ。
しかし、ラグゼの「宵姫ノレソレ3インチ」は、それを模した単なるリアル系ワームの域にとどまらない。
このモデルこそ、アジングマスター藤原真一郎の求めるものを形にした野心作なのである。
「デカい、長いと思うでしょう。その上でコイツは薄い(笑)。この形状だからできることが実はたくさんあるんですよ。これは私にとって、今まで攻めきれなかったアジを獲るために絶対に欲しかったワームなんですよ」
デカい、長いとくれば、尺を超える大アジ専用というのが相場だった。
その要素も十二分にあるが、実は藤原の求めるものはその先にある。
「2インチ未満のワームでは、出せない動きをしっかり出せるケースはものすごく多いんですよ。3インチのノレソレに関しては、長いと同時に薄いことがキーポイントなんですよね」
ここでは、そんな新戦力の「存在理由」を藤原に解説してもらおう。
3インチに秘められた魅力と威力
「2インチの短いワームというのは、基本的にはレスポンスがいいので、入力に対してキビキビ動きます。これは逆にいえばワームが動いてほしくないときにも安定してくれないことにもなります。ワームを長く大きくしてやることで、短いワームでは作れなかった安定した挙動を実現できるんです。大きいワームだからといって、単純に大アジ専用というわけではありませんよ」
ワームが大きく長くなることで、浮力が上がり水をつかむ面積が増えるから、潮に乗せながら流しつつ「ジワ~」と動かすことが可能となる。
短いワームではテンションコントロールに気を使う「水平フォール」を使いたい時にも安定感が別物になるそうだ。
つまりこのサイズを投入することで、戦略の幅が大きく広がる。
アジングでこれだけは持っておきたい3カラー
さっそくノレソレ3インチを使ってみたいという人に、これだけは持っておきたいカラーを聞いてみた。
「入門者なら迷わずアソートの4色セット(ひな祭りUV、サンセットライオンUV、シラスラムネ弱グロー、チャートグロー)がおススメ」
では、中上級者は?
「1番がクィーンオブブルースグロー。最も信頼するカラーで通称「淡谷さん」(笑)。クリアパールベース+絶妙のパープルがイカ類を連想させるオールラウンダーです」
次が、チャートグロー。
ナイトゲームにおける黒白の中間色で活躍の幅が広い。
あとひとつがひな祭りUV。
「こだわりの3色ラメが光量に関係なくアジを引っ張ってくれるカラーローテーションの切り札です」
目がいいといわれるアジはカラーの違いがアタリの数に影響するケースが珍しくない。
特に日中~夕マズメにかけての時間帯は、光量が目まぐるしく変化し、カラーローテーションが必須。
「日中のアジは、想像以上にカラーを認識していますよ。サイトでスレてきたらカラーを変えてやると急に興味を示す個体が増えますからね」
ロングorショート ノレソレ1.8インチと3インチの使い分け方
宵姫ノレソレには1.8インチと3インチがある。
ともに設計思想は共通。
とはいえ+1.2インチのサイズアップで、3インチと1.8インチでは、一見すると倍ぐらい大きく見える。
これによる動きの質の大きな違いと、じっくり見せられるスローなフォールを有効に使いたい。
長さが違うため同じロッドワークを行ったとしても、1.8インチはクイックに、3インチはよりスローな挙動になる。
また、沈下速度は3インチのほうが大幅に遅くなるから大きさの違いだけではなく、アクションや沈下速度の違いでも使い分けよう。
素材は、1.8インチが丈夫なエラストマーだが、3インチは、「シークレットフレーバー」が添加された「ソフトタイプP.V.C」で超柔軟。
3インチという長さながら、マテリアルの変更によって1.8インチと同じレベルのフッキング率を実現している。
ノレソレ3インチとトレモロAJ2.6インチの違いと特徴
ノレソレは同じ形状で長さの違うワームだったが、宵姫ワームシリーズにはノレソレのほかに、トレモロもある。
「リブが水をつかむ構造のトレモロAJは、リブによってボディが波動を発して常に細いテールが動いているワームです。アクションの大きな変化を特徴とするノレソレ3インチとは対照的です」
つまりノレソレはロッドワークによるリアクション寄りの性格で、究極のノーアクションから、ロッドの操作でボディを翻す強烈なアピールを発揮。
リアクション的なワームだ。
一方、トレモロAJ2.6インチは、リブが水を捉え、その振動が細身のテールを動かし続けるゆえ、じっくりスローに巻く、または、流すといったスローな局面に強い。
組み合わせるジグヘッドとの相性でいえば、1gを基本に軽めがノレソレ、重めを使うならトレモロAJというのが、誰でもバイトを出しやすい選択だ。
なお、トレモロAJ2.6インチは、2インチと同じ特徴がしっかり出るようにリブの深さやボディの太さ、テールの形状などが変更されている。
ノレソレ3インチを最大限に活用する操作法
長く大きなノレソレ3インチのボディは、その大半が扁平で薄いテールになる。
この形状が持つ特性を最大限に活用するのが、このワームの真骨頂だ。
「リブがなく薄く長いボディは、超スローに巻く、あるいは、漂わせるといった時に、まさしくアナゴの稚魚のような超弱波動の究極ナチュラルスイムを実現します。これが、ラインのテンションを張る、逆に一気に抜くといった局面では、ボディが大きく曲がり、そして戻ることで強いアピールを発揮します。この大きな「姿形」の変動が最大の強みです」
薄く長い形ゆえに、強く引けば下に、テンションを抜けば上にテールがしなり、それが戻ろうとする動きが発生する。
だから、細かくロッドでシェイクすれば痙攣する瀕死の小魚、フォールとソフトなリフトを繰り返せばイソメ類や小さなイカ&タコに化ける。
誰もがまっすぐ装着できる!Q.S.S.(クイック・セッティング・スリット)の使い方
宵姫ワームシリーズには、ワームを簡単にまっすぐ刺せるQ.S.S.(クイック・セッティング・スリット)という構造がある。
通常、アジングのワームをちょうどいい長さにまっすぐ刺すのは結構な慣れを要するのだが、宵姫ワームシリーズにはそれがない。
ノレソレの刺し方は、まずワームを左手でソフトに保持し、頭部ブロックの中心にフックを刺しフックを貫通させる。
次にフックを完全に貫通させたら、フックを180度反転させてボディのスリットに目標を定める。
ボディの長さも計算して、スリットの中心から反対側にフックのポイントを貫通させ、姿勢を整えて完成。
なお、慣れた人なら、よりズレにくい「通し刺し」で使うことも可能だ。
ロッドアクションでヒラを打つ、究極のアジング専用ジグヘッド「宵姫AJカスタム」とのマッチングも最高で、ワームの頭部とジグヘッドのヘッドの間に絶対隙間を作らないようにしたい。