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マエソってどんな魚なの?特徴や釣り方&食べ方を知りたい!

FISHING JAPAN 編集部

美味しいかまぼこの原材料は魚ですが、どんな魚が使われているかご存知ですか?

実は、近海で獲れたマエソやワニエソなどが、すり身にして活用されています。

ここでは、マエソの特徴や釣り方・食べ方についてご紹介しましょう。

マエソとは

マエソとは、ヒメ目エソ科に属している海水魚のことです。

結構浅い水深に生息していて、水深でいえば100mより浅いところなら、ひんぱんに見かけます。

マエソの口は水平に開くようになっていて、小さく鋭い歯が無数に並んでいます。

かなり尖っていますから、噛まれたミノーやメタルジグは、すぐにボロボロに。

着色されていた表面のカラーは、まるでヤスリを当てられたかのように剥がれてしまいます。

マエソのウロコは、大きめサイズで、剝れ落ちやすい特徴を持っています。

その体表には、独特のヌメリがあるので、素手で触った後はタオルなどで拭ったほうがいいでしょう。

マエソの体色は、背中側が茶色で、お腹側が白くなっています。

体側には黒色の斑点が並び、胸ビレは長いです。

ワニエソと見間違いされることがありますが、マエソは尾ビレの下の縁が白いので、そこで判別するといいでしょう。

体長は40cm程度で、細長いフォルムに目玉が大きいのが特徴です。

マエソの生息域は、日本の南エリアに広く分布しています。

魚やイカ類・甲殻類などを捕食していますから、キャストしたメタルジグにすぐに食い付いてくるわけです。

マエソの産卵時期は3月から9月ごろまでと長く、水温の上がる8月から12月まで、最も多く水揚げされて市場で見かけるようになります。

釣れたマエソに包丁を入れてみると、かなりの数の小骨があるのに驚くでしょう。

捌くのはカンタンではなく、調理するのも難しいでしょう。

なので、かまぼこなどの練り製品の原材料として使われます。

小骨ごと粉砕してから、練り込んで料理に仕上げていくわけです。

以前海のそばにあるかまぼこ製造の店舗を訪ねたことがあります。

担当のスタッフさんが、和船に乗って漁港の沖合いに浮かび、走らせながら潜行板の先にタコベイトをつないだ仕掛けで、マエソを次々に釣り上げていました。

同船してその様子を見ましたが、かなりの数のマエソが群れているのが分かります。

イワシの群れの周囲に必ず居るので、潜行板タコベイトを通す場所も絞り込みやすいとのこと。

接岸してイワシを襲っているマエソも多いので、岸釣りでもよく釣れる!と教えてもらいました。

マエソの釣り方をチェック!

マエソの釣り方は、ショアからのキャスティングゲームで対応できます。

歯が鋭くて、噛むチカラが強いので、メタルジグのような硬いルアーがベターでしょう。

防波堤の先端などから、外洋に向けてロングキャストしてください。

あまり深く潜らせる必要はなく、アップテンポで横方向に引っ張ってくると、豪快に食い付いてきます。

スロースピードでリトリーブしてみたのですが、あまりバイト数は伸びませんでした。

マエソ自体が速いスピードで泳いでいるからなのか、それに合わせたリトリーブスピードのほうが良さそうです。

最近流行りのブレード付きメタルジグも好調で、サワラ・サゴシを狙いながらマエソも釣る!というアプローチスタイルでいいのではないでしょうか。

釣れたらすぐにつかもうとするのは、止めてください。

歯が鋭いので、指先などに触れたらケガを負ってしまうかもしれません。

マエソが釣れる時期は、春から夏・秋にかけて。

冬場でも掛かることがありますが、イワシなどの群れが残っている場合に限られる気がします。

小骨対策が必要なマエソの食べ方!

マエソの食べ方には、注意が必要になります。

身は、白身で淡泊な味わいですが、前述のように小骨が多いのです。

中骨が2層に渡って並んでいるのが特徴で、いつも通りに捌いても骨が残りやすくなります。

一般家庭の食卓に並ぶことは少なく、かまぼこなどの練り製品の原材料に加工されるケースがほとんどではないでしょうか。

マエソは、下半身の骨が気持ち少なめなので、ワニエソと比べればまだ食べやすいかもしれません。

三枚におろしたところで、小骨は残ってしまいますから、調理用ミキサーを用いて小骨ごと粉砕してしまうのがいいかもしれません。

ミキサーから取り出して団子に仕上げ、お吸い物などの具に使いましょう。

さつま揚げなどの揚げ物にすると、残っている小骨が気にならなくなります。

マエソをショアから釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!

マエソをショアからのキャスティングゲームで釣るのに向いている、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、張りのあるブランクスを持った、ロングレングスなスピニングロッドがマッチします。

リールは、4000番サイズ以上のスピニングリールなら、飛距離を伸ばすのにちょうどいいでしょう。

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ダイワからリリースされているショアジギングゲーム用スピニングロッド・ショアジギングXシリーズのラインナップから、96Mを選んでみました。

ウエイトは275gで、全長は2.90m。

2ピース仕様で、仕舞寸法は150cmにまで縮まります。

ブランクスの先径/元径は、2.0/14.4mmとやや太め。

適合するメタルジグウエイトは、最大で60gまでです。

適合するラインは、PEラインなら1.0号から2.0号まで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、95.0%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とても硬くて張りのあるブランクスに仕上がっていると感じました。

ガイドにはラインが絡まりにくく、手返しのいい連続キャストをおこなえるでしょう。

グリップは細身で手のひらに包み込みやすく、フルキャストでも安定するはずです。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

防波堤などから外洋に向かってメタルジグをロングキャストする際は、周囲に通行する人がいないか必ず確かめてください。

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ダイワから発売されている汎用型スピニングリール・レガリスシリーズの中から、4000番サイズのエクストラハイギア仕様を選んでみました。

ギア比は6.2対1ですから、ハンドル1回転につき99cmものラインを巻き取ることができるようになっています。

ウエイトは225gで、最大ドラグ力は12.0kg。

ラインキャパは、PEラインなら1.5号を200m巻けます。

モノフィラメントラインなら、10lbを190m巻くことが可能です。

ハンドルアームの長さは60mmで、ボールベアリングは5個搭載されています。

実際に手に取ってみると、ハンドルの巻き心地は軽快そのもので、ローター回転も滑らかです。

実売価格は9千円台と、とても低価格な設定に抑えられているのが嬉しいです。

4000番サイズのスピニングリールがあれば、ショアからのキャスティングゲーム全般で活用できるでしょう。

1.0号以上のラインを大量に巻いて、ロングキャストできるように練習を繰り返してください。

マエソをショアからのキャスティングゲームで釣り上げよう!

マエソの特徴や生態・釣り方・食べ方や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

口の内側がとても硬い魚なので、フッキングが甘いとカンタンにバレてしまいます。

取り込みの際に逃げられてしまうことが多いので、しっかりフッキングして海水面からピックアップするようにしましょう。

歯が鋭くて危険ですから、金属製のフィッシュグリップは必携です。

アゴの部分をきっちり挟んで固定してから、フックを外すようにしたいものです。

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