チヌをペンシルで釣りたい！使い方+おすすめアイテム特集

チヌやキビレを汽水域で狙う際、トップウォータールアーが効果的です。

イメージして浮かんでくるのは、小型のポッパーですが、飛距離を稼ぎにくい！というデメリットを含んでいます。

そこで活用したいのが、ロングキャストに秀でたペンシルです。

ここでは、ペンシルでチヌを釣るアプローチ方法について、詳しくご紹介しましょう。

チヌは、河口エリアの汽水域を好んで、数多く集まってくる習性を持っています。

汽水域には、河川の上流から押し流されてきた砂・泥などの堆積物が多く、とても浅いことで知られています。

その上に藻がびっしりと生えていたりしますから、潜行するルアーを投入すると一瞬で藻ダルマになることも。

そこで使ってみたいのが、水面に浮かぶトップウォータールアーです。

チヌは口が小さめなので、小型のポッパーが積極的に使われるようになりました。

確かによく反応してきて釣れるのですが、あまり飛距離が伸びません。

沖合いに広がっている干潟は手付かずにになりがちで、このままではちょっともったいないのです。

もっと飛距離が伸びて、沖合いのポイントも探れるルアーはないものか？

リップ付きのミノーだと、リップが藻を拾ってしまいますし、シンペンやバイブレーションルアーでは浅過ぎて機能しづらいです。

となれば、ある程度ウエイトがあって、飛距離の出るトップウォータールアーに注目が集まります。

ダイワはいち早く対応し、ウエイト13.5gのチヌ釣り専用ペンシル・シルバーウルフ ラフトリックをリリースしています。

お腹側のフックアイの位置に特徴があり、ひんぱんにダイブさせてもラインとフックが絡まりにくく作られています。

また内部ウエイトが、ラインアイと最後尾フックアイを結んだ線上にきっちり並んでいて、キャストの際の飛行姿勢が安定します。

イメージよりもよく飛んでくれると、使ってみて体感できるのではないでしょうか。

チヌ釣り用ペンシル・ラフトリックを実際に汽水域で使ってみました。

ウエイト13.5gは、思った以上に飛距離を伸ばしてくれます。

着水して水面から突き出るのは、ほんの鼻先だけ。

ボディのほとんどが水没しているので、接近してきたチヌは、このペンシルの姿をすぐに見つけられるでしょう。

ロッドワークでアクションを加えると、鼻先が水面と絡み、ピチュッ！という小さな水飛沫を上げます。

繊細な音も伴なって、誘いの要素としてはじゅうぶんでしょう。

ボディは、ドッグウォークというよりも、ストップ&ダイブの繰り返しになりやすいです。

でもそのほうが、的確にチヌを誘っているのか、バイトはひんぱんに起こります。

すぐにフッキング動作に移ると、すっぽ抜けてしまうので、ペンシルをチヌが持ち去ってラインが張り詰めてからアワセましょう。

ラフトリックは、沖合いに広がる藻場や、牡蠣殻の上でアクションさせます。

チヌがいれば早めに反応してくるので、水面からペンシルが消え去る瞬間を見逃さないでください。

チヌの口に90mmを超える長さのペンシルは、なかなか吸い込まれることはありません。

でもサイズを小さくすると、ウエイトも軽くなり、飛距離を伸ばすにはラインを細くしなければならなくなります。

チヌはバイトの直後、牡蠣殻などにボディを擦り付けることがあるので、細いラインでは持ちません。

やはり太いライン+一定以上の長さ・ウエイトのあるペンシルは、外せない要素となっているのです。

飛距離をロストせずに、バラシを抑えられるペンシルを探してみましょう。

立ち浮き姿勢のもので、ダイブアクションを得意としているタイプなら、チヌ釣りに向いているといえそうです。

チヌ釣りでペンシルをロングキャストして操作するのに向いている、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、ベイトロッドがマッチしますが、あまり硬くないほうがバイトを弾かずに済みます。

リールは、16LB前後のモノフィラメントラインを豊富に巻けるベイトリールがいいでしょう。

ダイワからリリースされているバス釣り用のベイトロッド・ブレイゾンシリーズの中から、C610M-2を選んでみました。

チヌ釣り専用のベイトロッドもリリースされていますが、バス釣り用に作られたものにも扱いやすいアイテムが豊富に揃っています。

価格帯も安いものが多いので、積極的にチヌ釣りに転用してみるのも面白いでしょう。

全長は2.08mなので、しっかりスイングすれば飛距離を伸ばすことができます。

2ピース仕様で、仕舞寸法は107cmにまで縮まります。

ウエイトは110gと軽めで、ブランクスの先径/元径は2.0/10.7mmです。

適合するルアーウエイトは、5gから21gまで。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、88.0%になっています。

実際に手に取って継いでみると、しっかりした張りが備わっていて、ロングクキャストに向いている印象を持ちました。

取り回しのいい長さですから、岸際から草などのカバーが伸びているような場所でも、きっちり扱えるのではないでしょうか。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

ガイドにはラインが絡まりにくくなっているので、手返しのいいアプローチを積極的におこなえるはずです。

キャストする際は、ペンシルのフックが周囲のカバーに引っ掛からないよう、じゅうぶん注意してください。

ダイワから発売中のロープロファイルデザイン系ベイトリール・ジリオンSV TWシリーズの中から、ハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は7.1対1ですから、ハンドル1回転につき76cmのラインを回収することができるようになっています。

最大ドラグ力は5.0kgで、ラインキャパはモノフィラメントラインなら16lbを80m巻けます。

ウエイトは175gで、スプール径は34mmです。

ハンドルの長さは90mmで、ボールベアリングは8個搭載しています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて高い操作性を誇っていると体感できました。

クラッチの切れも良好で、パーミングしやすい低い姿勢も好印象です。

スプールの回転は滑らかそのもので、飛距離の伸びる要因となっています。

TWSによるバックラッシュトラブルの少なさは特筆モノで、安心してロングキャストを続けられるでしょう。

実売価格は3万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。

チヌが食い付いてきたら、素早くラインを巻き取ってテンションを与えてください。

ラインが引っ張られていく方向と真逆にロッドを倒しつつ、リールハンドルは回し続けながらフッキングをおこないましょう。

チヌの口周りは硬いので、フックが曲がってしまうことがあります。

もしランディングしたときに変形していたら、すぐに新しいフックに交換してください。

チヌ釣りにおけるペンシルの効果的な使い方や実釣インプレ、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

立ち浮き姿勢のペンシルは、最後尾にウエイトが集まっているものが多く、着水と同時に結構深く潜ります。

その際に発生する泡は水面に残り、チヌが浮上する目印となるかもしれません。

しっかりと泡を作って、その中でステイさせるイメージでペンシルを操りましょう。