チニングゲーム春対策!4月のチヌはどうやって釣ればいいの?
春は産卵の季節で、チヌやキビレも例外ではありません。 水温の安定した深場に居る状態から、4月になると浅瀬に向かう傾向が強まります。 そんなタイミングで実践するチニングゲーム、…
FISHING JAPAN 編集部タイラバゲームを船の上でおこなっていると、マダイによく似た魚が釣れることがあります。
その名は、チダイ。
いったいどんな魚なのか、ここではチダイの特徴や習性・釣り方・食べ方について、詳しくご紹介しましょう。
チダイとは、スズキ目タイ科に属している海水魚のことです。
とにかくマダイそっくりなので、見分け方を知らないと、タイラバゲームでマダイが釣れた!と勘違いしてしまうかもしれません。
チダイの体色は、全体的に紅色になっています。
お腹の部分は、淡い紅色で、エラブタの後ろ端部分が、赤く血で滲んだように見える濃い赤色です。
この赤が血のようなので、血鯛=チダイと呼ばれるようになったとのこと。
チダイのほうがマダイよりも体高が高く、目玉の黒目の割合が大きいですから、この2点でマダイと見分けることができます。
体長は、マダイより大型にならませんし、大きいものでも体長45cmで、ウエイト1kgほどでしょうか。
背ビレの3番目のトゲが、長く伸びる特徴を持っています。
また尾ビレの後縁が、マダイのように黒く縁取られていない点にも注目しましょう。
チダイの生息域は、北海道の南部から九州地方まで広く分布しています。
沖縄周辺では、その姿を見ることはできません。
チダイの体色は、マダイより鮮やかに映るので、関東地方ではハナダイと呼ばれています。
それ以外の呼び名は、レンコダイ・チコダイ・ヒメダイ・オオッパナ・アブラッコ・クロコ・チゴなどです。
水深30mから100m程度の砂底に定着する習性があり、産卵の時期は9月から11月にかけて。
捕食対象は、エビ・カニなどの甲殻類や、イカ・タコなどの軟体動物、ゴカイ・イソメなどの多毛類がメインとなります。
マダイより大きな群れを作るので、船から胴付き仕掛けを投入すると、枝バリに鈴なりに小型のチダイが掛かることがあります。
サイズがマダイより小さいものが多く、市場に出ると安値で取引されるケースがほとんどです。
チダイの釣り方は、船釣りがメインになります。
エサ釣りなら胴付き仕掛けで、最下部に40号程度のナス型オモリをぶら下げて、複数の枝バリを連ねて食わせます。
天秤にコマセカゴを付けた仕掛けなら、その下にウイリーを連ねる釣り方もよく使われます。
そして何よりエキサイティングなのは、ひとつテンヤ仕掛けやタイラバでしょう。
積極的にボトムを叩いては浮かせて沈め、誘いをかけて食わせるようにします。
マダイに混じってチダイが釣れるのですが、前述のように大きな群れを構築する習性があるので、チダイが1匹釣れると連発することが多いです。
ひとつテンヤ仕掛けは12号程度のものを、タイラバは100g程度のものが、船上で扱いやすいでしょう。
使用するタックルは、軽量で張りのあるブランクスを採用しているものがベターです。
チダイ以外に、マゴチやホウボウ・カサゴなどもカンタンに釣れるので、初心者アングラーにおすすめの釣りともいえるでしょう。
実際にタイラバで掛けてみると、引きはかなり強めで、やり取りを楽しめる魚でもあります。
特に好んで食い付いてくるネクタイカラーはありませんから、上手くローテーションしながら使ってみましょう。
1色のみを使い続けるより、切り換えていくほうがアタリは出やすく感じました。
チダイは、マダイより味が落ちると言われていますが、塩焼きにするととても美味しい魚です。
その他の食べ方として、酢締めにするのもおすすめ。
小鯛の笹漬けと呼ばれている酢締めは、春が旬になります。
チダイの刺身は、身が水っぽいので塩をふって水分を飛ばしてから食べるのがいいでしょう。
寿司ダネとして関東地方では用いられていて、和・洋・中華などさまざまな調理方法で美味しく仕上げることができます。
チダイのウロコは硬めで、しっかり取り除くようにしましょう。
背ビレのトゲはとても鋭く、調理バサミなどで早めにカットしてしまうほうがいいかもしれません。
チダイを船釣りで釣り上げるのに適している、おすすめのタイラバゲーム用タックルをご紹介しましょう。
ロッドは、しなやかで軽めのベイトロッドが、扱いやすいです。
リールは、細いPEラインを大量にスプールに巻けるベイトリールを選びましょう。
ダイワ(DAIWA) タイラバロッド 紅牙 N69MHB-S・K
ダイワからリリースされているタイラバゲーム用ベイトロッド・紅牙シリーズのラインナップから、N69MHB-Sを選んでみました。
ウエイトは98gと軽めなので、タイラバを操作しやすいでしょう。
全長は2.06mもありますから、曲がった状態でも船べりを叩きにくいはずです。
2ピース仕様で、仕舞寸法は108cmにまで縮まります。
これならクルマに乗せやすいですし、船まで持ち込むのも楽におこなえるでしょう。
適合するタイラバウエイトは、40gから150gまで。
ブランクスの先径/元径は、0.8/8.4mmと細め。
適合するラインは、PEラインなら0.5号から1.2号までです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、91.0%に設計されています。
実際に手に取ってみると、とても軽くて適度な張りのあるブランクスだと感じました。
負荷に対して、全体的にしなやかに曲がり込むテイストに仕上がっています。
ガイドにはラインが絡まりにくいので、手返しのいいアプローチ繰り返せるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
タイラバゲームを始めるアングラーが増えていますから、最初に手にするベイトロッドとして、おすすめの1本といえそうです。
ダイワから発売されているロープロファイルデザイン型ベイトリール・紅牙シリーズの中から、100番サイズのノーマルギア仕様を選んでみました。
ギア比は6.3対1ですから、ハンドル1巻きにつき63cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は5.5kgで、ウエイトは205gと軽め。
ボールベアリングは5個搭載されていて、ラインキャパはPEラインなら0.8号を400m巻けます。
ハンドルの長さは、130mmと長めです。
実際に手に取ってみると、とてもパーミングしやすく、巻き心地は滑らかで安定しています。
クラッチは切りやすくて、軽いチカラでつなぐことができます。
着底から巻き上げの際に、チダイ・マダイのバイトは集中しがちですが、実はフォール中やボトムズル引きの最中にも食い付いてきます。
ラインテンションの変化に注意しながら、バイトを感じたらしっかりフッキングをおこなってください。
実売価格は2万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。
タイラバによるボトムのズル引き、すなわちドテラ釣法をする際には、かなりラインを放出することになります。
細めのPEラインを大量にスプールにストックしておく必要があるので、このベイトリールなら対処しやすいでしょう。
チダイの特徴や習性・釣り方・食べ方や、おすすめのタイラバゲーム用タックルを取り上げましたが、いかがでしたか?
小型のチダイが数多く釣れる可能性が高く、船に積み込むクーラーボックスは、大きめ容量のものがベストです。
神経締め+血抜き作業を丁寧におこなってから、クーラーボックスに保管してよく冷やしておきましょう。
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