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アカエイの毒針に要注意!その特徴や生態・釣り方・食べ方をチェック

FISHING JAPAN 編集部

サーフや河口域・防波堤周りに至るまで、さまざまな釣り場でよく見かけるのが、座布団のようなカタチをした魚・アカエイです。

裏返すとちょっぴり可愛いのですが、なんとその最後尾には毒針を持っています。

刺されたら激痛が走り、釣りを続けるのは困難になるでしょう。

そんなアカエイの特徴や習性・釣り方・食べ方について、詳しくご紹介します。

アカエイってどんな魚なの?

アカエイとは、エイ目アカエイ科の海水魚のことです。

平たい座布団のような外観フォルムで、その幅は30cmから60cmほどになります。

背中は褐色で、お腹側は白色です。

目の周辺やヒレ・尾の縁周りには、黄色が走っています。

アカエイの最後尾には、ムチのように長くなっていて、毒線を持つ大きなトゲ=毒針を備えているのが特徴です。

まるでフックのようなカエシが付いているので、人肌に刺さると本当に抜けにくいです。

実際にウェーディングをしているとき、アカエイの背中を上から踏んでしまったことがありますが、一瞬で尾の毒針をこちらに向けて、刺しにきます。

アカエイのほうから攻撃してくるような展開は、経験したことがありません。

刺されたら激痛が走り、症状は重症になると血圧低下を引き起こしたり、呼吸障害・下痢・発熱などにつながる危険性を含んでいます。

アレルギー体質の人なら、ショック状態=アナフィラキシーショックになりかねませんから、刺された場合は速やかに患部の毒を絞り出してください。

水かぬるま湯で洗い流して、早急に病院で治療を受けるようにしましょう。

放置しておくと、重症になるケースがあり、最悪の場合命が危なくなるかもしれません。

アカエイが死んでいる状態でも、尾の先端の毒針には毒が残っていますから、絶対に素手で触らないようにしましょう。

アカエイの生息地は、南シナ海周辺に多く分布しています。

暖かい海の内湾や沿岸部の浅場・河口域などの砂・泥底に居ることがあります。

特に5月から夏にかけて、浅場に現れては牡蠣などの貝類を捕食するようになります。

夜釣りで投げ釣りをしていたり、昼間にショアジギングゲームをしていると、フックに掛かることが多いでしょう。

冬は深場に落ちるといわれていますが、河口域に温排水の絡む場所なら、そのまま居付いている個体もいます。

アカエイのメスは、卵を体内で孵化させて稚魚を出産する、卵胎生なのが特徴です。

産卵の時期は、春から夏にかけて。

体長10cmほどのアカエイの稚魚を、夏ごろに見かけるようになるかもしれません。

稚魚の体色は、淡褐色で、体の形はほとんど成魚と同じです。

アカエイの寿命は、15年程度となっています。

アカエイの体表にはウロコが無く、表面は粘膜で覆われています。

アカエイの釣り方はどうすればいいの?

アカエイの釣り方は、エサ釣りならイワシやサバの切り身を太軸フックに付けて、ぶっこみ釣りで誘うことができます。

ゴカイやイソメなどの多毛類をエサにしても、カンタンに食い付いてくるので、シロギスやカレイの投げ釣りをしていると掛かるかもしれません。

もっと効率よく釣ろうと思えば、メタルジグをロングキャストして広範囲を探れる、ショアジギングゲームがマッチするでしょう。

ただし、牡蠣殻の多いところでは、メタルジグがすぐに引っ掛かってしまいますから、5inch程度のシャッドテール系ワームをノーシンカーリグにして、アプローチすることをおすすめします。

ちょっとウエイトが足りないかな?と感じたら、シャッドテール系ワームのお腹部分にネイネシンカーを突き刺して、ウエイトアップを図ってください。

これなら牡蠣殻に引っ掛かりにくいですし、ボトムをスローにトレースしながら、アカエイを誘うことができます。

アカエイのおすすめの食べ方はこちら!

アカエイの食べ方についてもチェックしてみましょう。

アカエイは、エイ類の中では最も美味しく食べることができます。

以前淡路島へ出かけた際に、地元の料理店でアカエイの煮付けを出してもらいましたが、トロリとした煮こごりと風味がバツグンでした。

アカエイを調理をするとき、ヒレの部分を使うことが多いです。

身は、繊維質のある白身で、あまりクセの無い淡泊な味になります。

アカエイの煮付けは、身のゼラチン質により、煮汁を冷ますと煮こごりに変わりやすいです。

鮮度の落ちた身からは、アンモニア臭が漂うようになりますから、新鮮なうちに食べるか、ニオイを消す処理が必要になります。

アンモニアそのものは水溶性なので、身を水に晒していくと自然にニオイは取れるでしょう。

酢味噌や生姜・酒などを用いても、ニオイを取り除くことができます。

アカエイを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!

アカエイをショアから釣るのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

かなり巨大なサイズ=体長80cmを超えるモンスター級が釣れることがあるので、スピニングロッドなら、本格的なショアジギングゲーム用のものがマッチします。

リールは、5000番サイズ以上のスピニングリールにすれば、太いPEラインで対応することができるでしょう。

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ダイワからリリースされているショアジギングゲーム用スピニングロッド・ショアジギングXシリーズのラインナップから、96MHを選んでみました。

ウエイトは280gで、全長は2.90mですから、とても扱いやすいバランスに仕上がっているといえそうです。

2ピース仕様で、仕舞寸法は150cmにまで縮まります。

ブランクスの先径/元径は、2.2/15.9mmです。

適合するルアーウエイトは、15gから65gまでで、メタルジグなら最大80gまで背負えます。

適合するラインは、PEラインなら1.5号から3.0号まで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、95.0%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とても張りがあって反発力の強いブランクスだと感じました。

メタルジグのウエイトを胴に乗せて、遠くまで飛ばせるパワーとトルクを、じゅうぶんに持っているでしょう。

実売価格は1万円台と、とても低価格な設定になっているのが嬉しいです。

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ダイワから新しく発売されたスピニングリール・セルテートシリーズの中から、5000番サイズのエクストラハイギア仕様を選んでみました。

ギア比は6.2対1なので、ハンドル1回転につき105cmものラインを巻き取ることができるようになっています。

ウエイトは245gで、最大ドラグ力は12.0kg。

ラインキャパは、PEラインなら2.5号を300m、モノフィラメントラインなら25lbを150m巻けます。

ボールベアリングは10個搭載していて、ハンドルアームの長さは60mm。

ラウンドノブが先端に装備されていますから、チカラ強く握って巻き取ることが可能です。

実際に手に取ってみると、とてもカチッとした剛性感が備わっていて、安定した巻き心地を体感できました。

これならアカエイの強烈な引きにも、しっかり耐えてくれるでしょう。

実売価格は4万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。

アカエイを安全に釣り上げて美味しく食べよう!

アカエイの特徴や生態。釣り方・食べ方や、おすすめの釣りタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

尾の先端に付いている毒針が、かなり危険ですので、掛かって寄せた後のランディング作業には、じゅうぶん注意してください。

頭部真ん中辺りにナイフを入れて、活け締めしてから持ち帰るようにしましょう。

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