タチウオをショアからのキャスティングゲームで釣りたい！

深場に居るタチウオは、沖合いに船で出てジギングやテンヤ仕掛けなどで釣り上げます。

水深30mほどの浅場に上がり始めるのが毎年夏頃ですから、そろそろショアからのキャスティングゲームでも狙えそうです。

ここでは、夏タチウオのショアからの釣り方について、分かりやすくご紹介しましょう。

いつもは深場に居るタチウオが接岸してくるタイミングで、ショアから誘いをかけると釣ることができます。

夏は、まだまだタチウオが小振りだと言われていますが、実際に釣りをおこなってみると、意外に大きなサイズを掛けるケースも。

数釣りを実践するつもりで釣り場に立ち、その中に大物を含んでいく感じがベターではないでしょうか。

タチウオの接岸のタイミングは、時間帯によって大きく変わります。

夏なら、おすすめは夕マズメ。

一気ににタチウオの活性が上がり、捕食活動がおこなわれる時間帯だからです。

ただし、まだサイズが小さいものが多くなるので、用いるルアーはそれに合わせることが重要になります。

定番は、やはりメタルジグ。

小振りなサイズで、飛距離がしっかり伸びてくれますし、ボトム付近の深場にも届くスグレモノです。

ウエイトは、最大でも30g程度にとどめましょう。

それに合わせて、ボディサイズもコンパクトになります。

時間帯が夕マズメと、ローライトコンデションなので、カラーにはグロー系を混ぜると効果的です。

縞模様になっているゼブラグロー系カラーは、夏のタチウオにもよく効きます。

ボディカラーは、シルバーやピンク・ゴールド・パープルなどに実績があります。

メタルジグには、前と後ろにアイが付いていて、フックを取り付けることができますが、タチウオ釣りの場合、リアにトレブルフックを必ず装着してください。

タチウオは、吸い込みバイトではなく、噛み付きバイトなので、最後尾に複数のフックポイントがあるほうが、すっぽ抜けを防げるからです。

できるだけ幅のあるトレブルフックを使うと、フッキング率が向上するでしょう。

太軸よりも細軸タイプのほうが、刺さりは良いのですが、一瞬で曲がってしまう危険性も出てきます。

釣り当日に揚がってくるタチウオのサイズをチェックして、細軸のトレブルフックでも大丈夫かな？と判断したら、細軸にシフトするようにしましょう。

最近では、バーブレスで刺さりの良いタチウオ用トレブルフックもリリースされていますから、そちらを活用するのもいいかもしれません。

ショアからのキャスティングゲームでタチウオを狙う場合、金属製のワイヤーリーダーを使うことがあります。

タチウオの歯は鋭く、ラインを破断されてしまうのを防ぐのが目的なのですが、どうもこの時期に用いると、アタリか遠退く気がします。

見切られているとまでは言い難いのですが、ショックリーダーラインを太くして対応するほうが、数釣りのペースは落ちないでしょう。

当然タチウオにショックリーダーラインが噛まれることも発生します。

ピックアップしたときに、ショックリーダーラインに触れてみて、ザラザラと表面が傷んでいるのが判明したら、その場で結び換えるようにしてください。

メタルジグ以外にタチウオに効果的なルアーとして、鉄板系バイブレーションルアーやミノーが挙げられます。

鉄板系バイブレーションルアーのほうは、メタルジグと同じような使用感で、ロングキャストを実践できるでしょう。

ミノーのほうは、リップの無いタチウオ専用モデルがリリースされています。

しっかりと飛距離を伸ばせるように設計されているので、防波堤などの足場の良い釣り場からアプローチしてみましょう。

夕マズメの時間帯は、あっという間に過ぎ去って、夜釣りに切り換わります。

ルアーのカラーは、やはりグロー系をメインにしておくほうが、好釣果をキープできるはずです。

タチウオのキャスティングゲームを実践するのに釣り場で使ってみたくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、ロングキャストしやすい長めブランクスのスピニングロッドがマッチします。

リールは、3000番サイズのスピニングリールなら、ラインのストック量が多くて扱いやすいでしょう。

シマノからリリースされているショアキャスティングゲーム用スピニングロッド・ダイナダートシリーズの中から、8.0ftのMパワーブランクスモデルを選んでみました。

全長は2.44mですから、釣り場で扱いやすい長さといえそうです。

2ピース仕様で、仕舞寸法は125.7cmになっています。

ウエイトは119gと軽めで、ブランクスの先径は1.8mmです。

適合するルアーウェイトは、10gから30gまで。

適合するラインは、PEラインなら0.8号から1.5号までです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、97.3%に設計されています。

実際に手に取って振ってみると、とても軽くてシャープなブランクスに仕上がっている印象を受けました。

継目付近も安定していて、負荷に対してスムーズな曲がりを見せてくれます。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

これ1本あれば、タチウオのショアキャスティングゲームはもちろん、サゴシ・サバなどの青物ゲームにも転用できそうです。

エギで広範囲をチェックするエギングゲームや、市街地河川のシーバスゲームにも使ってみてください。

グリップは細身シェイプで握りやすく、さまざまなロッドワークを繰り出しやすいでしょう。

シマノから発売中のエギングゲーム用スピニングリール・セフィアBBシリーズの中から、C3000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は6.0対1なので、ハンドル1巻きにつき89cmのラインを回収することができるようになっています。

実用ドラグ力は3.5kgで、最大ドラグ力は9.0kg。

ウエイトは225gで、スプール寸法は直径が47mm、ストロークが17mmです。

ラインキャパは、PEラインなら0.8号を150m巻けます。

ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは5個採用しています。

実際に手に取ってみると、とても軽量で扱いやすい印象を持ちました。

ハンドルノブはラウンドタイプでつまみやすく、回転フィールも滑らかそのものです。

エギングゲーム用に作られたスピニングリールですが、タチウオのキャスティングゲームにきっちり使えます。

実売価格は1万円台と、とても購入を検討しやすい価格帯になっているのも嬉しいです。

自分なりに他の釣り方用に作られたアイテムを組み合わせてみて、ベストなタックルセッティングを生み出すのも、釣りの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

夏季に適用するタチウオのキャスティングゲームのアプローチ手法や、気に入っていただけるルアー&タックルを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

タチウオの歯は非常に鋭利で、指先などを切ることがあるので注意してください。

魚バサミなどの保持道具は必須で、タチウオの目の後ろの部分をしっかり掴んでください。

わざと暴れようとしてくるため、すぐに活け締めしてから、メタルジグやルアーのフックを取り除くように心掛けてください。