ライトショアジギングで初夏を満喫!どんな魚がターゲットになるの?
梅雨が明けた7月は、夏の始まりで水温が高く、高活性な魚たちが接岸を繰り返します。 小型から中型の青物たちは、イワシの群れに襲い掛かっていますから、それを釣るにはライトショアジギ…
FISHING JAPAN 編集部池や湖などのリザーバーへ出向くと、美しい緑色の絨毯が敷かれている景色が、水中に広がるところがあります。
その正体は、ウィード。
ウィードの絡む環境でルアー釣りをおこなう場合、どのようにして魚にたどり着けばいいのでしょうか。
目次
ウィードの意味とは、藻のことです。
外来のものも含めて、数多くのウィードが淡水エリアで見つけることができます。
水中に生える植物ですから、それなりの環境条件が整わないと群生しないはず。
まずは、その点に注目して、ウィードと魚の関わり方を紐解いてみましょう。
その上で、魚の釣り方に踏み込んでみます。
ウィードは、至るところに生える植物ではありません。
その根が張りやすい地質、キレイで穏やかな水、そして日照がバランスよく伴なっていないと、成育は難しいでしょう。
まずは池や湖などのリザーバーに浮かんで、ウィードを探してみてください。
流れか激しく当たるところには、ウィードは根を張れません。
流れが穏やかなところを中心に、水中を眺めてみましょう。
湾状になった入口に、ぽつぽつと緑色を発見できます。
でも絨毯に見えるほど、群生はしていません。
やはりもっと水の穏やかなところのほうが、そしてある程度浅い水深のほうが、しっかりと日照が届いて群生につながるようです。
湾状の奥に、泡が吹き上がっているところがあります。
高い山が隣接しているので、湧き水が吹き上がっているのでしょう。
それを囲むように、ウィードが真っ直ぐ水面に向かって伸び、群生を見つけることができました。
少しウィードから距離を置いて観察していると、小魚が寄って来てはとどまっています。
ウィードの中へ入っていくのではなく、ウィード様子を伺っている感じ。
植物は光合成を実施して、酸素を作り出します。
夏場は酸欠になりやすいので、酸素を常に供給してくれるウィードは、小魚の生きる支えになっているのかもしれません。
小魚だけではなく、エビや水生昆虫も近寄ってきました。
真上にはトンボの飛来があり、時折尾の先端を水に浸けています。
そういう、ちょっとした変化が場に加わると、一気に突っ込んでくるのが、バスです。
トンボを狙っているときもあり、トンボに驚いてバランスを崩したエビや水生昆虫を捕食するときもあり。
でも本命は、もっとボリュームのある小魚や、呑気にウィードにつかまっているカエルではないでしょうか。
つまり、ウィードが存在する場には、独特のバランスが保たれていて、それが崩れる瞬間を虎視眈々と狙っているバスが、少し離れた場所で待機している!という図式が成り立っています。
ウィードの絡む場を、バスはどこから見ているのでしょう。
それが分かれば、ルアーを投入する位置やタイミングが分かってくるはずです。
群生しているウィードの中には、バスの姿はありませんでした。
いや、そもそもそんなところに居たら、他の生き物はウィードに寄り付かないでしょう。
ということは、バスにとってウィードは、捕食対象をおびき寄せる居心地のいいベッドなのかもしれません。
それを見渡せる場所は、ウィードを目線の上に据えることができる、深場のボトムということになりそうです。
バスの目は、頭の上部分に付いていて、飛び出しています。
側面を見渡すより、自分の正面から上方向を見やすい構造・配置になっているのです。
深場のボトムに居れば、ウィードに寄り付いた生き物たちからは見えません。
とても理にかなった、狩りのポジショニングを実行しているわけです。
ウィードに絡むバスの釣り方は、目線がウィードを向いているのですから、そこにルアーを届ければOKです。
ただし、ウィードに引っ掛かってしまうルアーはダメ。
かといって、フックはむき出しにして下にぶら下げておかないと、深場から突き上げて襲ってくるバスを、フッキングに持ち込むのは難しいでしょう。
ウィードは、水面に飛び出している箇所と、水中に先端がとどまっている箇所があります。
とどまっている箇所に、フローティングのペンシルベイトをキャストして、場のバランスを崩してみてください。
ウィードを引っ掛けて抜いてしまうような崩し方は、バスに警戒されてしまいます。
そこに集まった水生の小動物たちを、パッと散らす程度の崩しがおこなえれば、それに気づいたバスが突っ込んでくるかもしれません。
ウィードに絡めてルアーを丁寧に操作するのに向いている、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、MLパワー前後のブランクスを持ったベイトロッドがマッチします。
リールは、14lb前後のモノフィラメントラインを大量に巻けるベイトリールがいいでしょう。
シマノ(SHIMANO) ロッド 21 ゾディアス (パックロッド) C66ML-5
シマノからリリースされているマルチピースタイプのベイトロッド・ゾディアスシリーズの中から、C66ML-5を選んでみました。
全長は1.98mと、操作しやすい長さに設計されています。
継数は5本で、仕舞寸法はなんと43.7cmにまで縮まります。
ウエイトは107gと軽めで、ブランクスの先径は1.6mm。
適合するルアーウェイトは、5gから15gまで。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら7lbから14lbまでです。
グリップの長さは229mmで、ブランクスのカーボン素材含有率は、96.2%になっています。
実際に手に取って継いでみると、とても軽くてしなやかに曲がってくれる印象を持ちました。
負荷が掛かると、スムーズに曲がり込むので、継目によるギクシャクした感じはありません。
グリップはスリムで握りやすく、フッキングもスムーズにおこなえます。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。
さまざまな釣り場へ持ち込みやすいメリットも持っているベイトロッドなので、遠征や旅行先にも持参したくなります。
クルマに常時積んでおいても邪魔になりませんし、すぐに釣りを始められるのも嬉しいです。
シマノから発売されているロープロファイルデザインのベイトリール・メタニウムシリーズの中から、ハイギアモデルを選んでみました。
ギア比は7.1対1なので、ハンドル1回転につき76cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は5.0kgで、ウエイトは175gと軽めの設定です。
スプール寸法は、直径が34mmで幅が19mm。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら14lbを90mです。
ハンドルの長さは42mmで、ボールベアリングは10個採用されています。
実際に釣り場で使ってみると、とてもコンパクトで軽く感じました。
手のひらに包み込みやすく、柔軟にロッドワークを繰り出しやすいです。
実売価格は3万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。
このコンパクトさに慣れてしまうと、他のベイトリールが大きく感じてしまうかもしれません。
ウィードの特徴や観察の仕方・釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
いきなりウィードにルアーをキャストしてしまうと、フックに引っ掛かってブチブチと千切ってしまう展開に。
それでは場が保持し続けていたバランスを台無しにしてしまうので、じっくりと攻略する姿勢で臨みましょう。
キャストして着水させたルアーは、すぐにアクションさせないようにしたいものです。
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