シロギス釣りの仕掛けってどれがいいの?根掛かりを抑えたスグレモノを使おう
5月の海は水温が急上昇して、シロギスが接岸してくるきっかけを作り出しています。 さっそく堤防やサーフへ出かけたものの、通常の複数枝バリ仕掛けでは、すぐに根掛かりしてしまいました…
FISHING JAPAN 編集部ゴールデンウィークが過ぎると、群れとなって浅場に接岸してくる習性を持っているのが、シロギスです。
そのまま梅雨の時期に突入、産卵をおこないつつ、シロギスの浅場定着は続きます。
この時期どのように釣ればいいのか、分かりやすくご紹介しましょう。
目次
シロギスとは、スズキ目キス科の海水魚のことで、水温の安定した場所を求めて移動する習性を持っています。
そこに産卵行為やエサの捕食が絡むので、時期が移り変わると居場所も変わります。
エサ釣りをおこなう場合、シロギスの時期ごとの居場所を絞り込むことが、釣りためのコツといえるでしょう。
雨の多い梅雨の時期、シロギスは果たしてどこにいるのか、探ってみましょう。
釣れる時間帯には、活発に捕食活動を繰り返しています。
朝夕の少し暗いマズメ時が、活発に動き回る頂点のタイミングだと考えてください。
エサ釣り仕掛けを、捕食する場所に投入するだけで、効率よく食わせることができるはずです。
具体的には、朝夕のマズメ時が梅雨の時期でも有効です。
早朝の4時半前後に釣り場に到着しておけば、捕食のタイミングに遭遇できるでしょう。
釣り場は、サーフ=砂浜の波打ち際から、段差が発生するブレイクラインにかけてがおすすめです。
釣れたシロギスのお腹が膨れていて、抱卵しているようなら、藻の生えている砂地エリアにもエサ釣り仕掛けを投入してみましょう。
この際、仕掛けをズル引きしてボトムを這わせるのは、あまり有効ではありません。
藻のある場所には岩も点在していて、根掛かりトラブルが多発してしまうからです。
仕掛けが着底したら、その場で静止。
ラインを張った状態から少したるませておくと、潮の流れで仕掛け全体が動いたのが判別できるでしょう。
シロギス独特のブルブルッ!というアタリが発生しなければ、ロッドを立ててリールハンドルを回し、いきなり仕掛けを回収してしまってください。
天秤仕掛けなら、素早くボトムから浮き上がってくれるので、根掛かりトラブルを防げるでしょう。
そして回収した仕掛けを、再度キャストして別のポイントを探ります。
手返しが良く、釣れる可能性が一気に高まってくるはずです。
回収した際に、エサが外れていないか確認してください。
フグやベラに噛まれた状態だと、エサそのものが欠損していることかあります。
あまり大きなエサは要りませんが、小さ過ぎるとシロギスが気づかないかもしれません。
欠損し過ぎたな!と感じたら、新たなエサに付け替えることをおすすめします。
生エサなら、ゴカイやイソメが適していますが、疑似餌のワームも効果があります。
まるで生エサのようなソフトさを持った疑似餌ワームが発売されているので、適度な長さにカットして仕掛けのハリに付けてみましょう。
身切れしてしまうことを防ぎながら、シロギスを誘ってくれるでしょう。
シロギスの仕掛けは、天秤仕掛けがおすすめです。
ボトムで立ち上がるタイプの、シンプルな天秤が市販されているので、そこに仕掛けを連ねてください。
実際に使ってみると、仕掛けの部分がボトムから少し離れるので、根掛かりトラブルは驚くほど回避できます。
仕掛けの取り換えも楽におこなえますし、微細なシロギスのアタリもとらえやすいので、好釣果が期待できるでしょう。
天秤の重さは、軽めのものから重いものまで揃っています。
釣り場のシチュエーションに合わせて、使い分けてみましょう。
シロギスの天秤仕掛けは、さまざまな釣り場で活用できます。
朝夕マズメ時を過ぎると、シロギスは浅場の少し沖側にある、ブレイクライン沿いで漂うことが増えます。
遠浅のサーフでは、明確なブレイクラインを探し出すことが難しいかもしれないので、思い切ってポイント移動をおこないましょう。
おすすめは、漁港に存在する船の通り道=ミオ筋です。
ミオ筋は、周囲のボトムより一段深くなっていることが多く、手軽にアプローチできるブレイクラインといえるでしょう。
漁港の防波堤などから、軽くキャストしても届くケースがあるので、サーフから漁港へ移動して釣りを再開してください。
ただし、船が通るのが見えたら、仕掛けはすみやかに回収するようにしましょう。
キャストする前なら、船が通り過ぎるまでロッドを振るのを控えてください。
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シロギス釣りに使ってみたくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
サーフや漁港などからブレイクラインに仕掛けを届けるつもりなら、本格的な投げ釣りタックルは要りません。
エギングゲームやシーバスゲーム用の、感度の高い2ピース仕様スピニングロッドが適しています。
リールは、2500番サイズ以上のスピニングリールなら、飛距離もしっかり稼げるでしょう。
ダイワから発売されているシーバス・ヒラメ・マゴチ釣り用スピニングロッドを取り上げてみました。
MLパワーブランクスなので、あまり硬過ぎる感じはなく、仕掛けをしっかり胴に乗せてキャストできる味付けになっています。
ウエイトは130gと軽めなので、どんどんキャストを重ねられそうです。
全長は2.59mと、ロングキャストに向いている長さに設計されています。
2ピース構造で、仕舞寸法は134cmにまで縮まります。
適合するルアーウエイトは、最大35gまでですから、錘負荷は10号前後までとなります。
天秤のウエイトは、この範囲までにとどめるようにしましょう。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでなので、PEラインなら1.5号前後まで扱えるでしょう。
ブランクスの先径/元径は、1.8/12.4mmです。
実際に手に取ってみると、とても軽くて振り抜きやすい印象を持ちました。
ブランクスには適度な張りがあり、天秤仕掛けをロングキャストするのにマッチします。
微細なアタリもとりやすそうな感度なので、さまざまなシチュエーションで活躍してくれるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。
ダイワからリリースされているスピニングリール・フリームスLTシリーズの中から、2500番サイズのエクストラハイギアモデルを選んでみました。
ギア比は6.2対1ですから、ハンドル1巻きにつき87cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は10.0kgで、ウエイトは200gと軽めの設定です。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら8.0lbを100m、PEラインなら0.8号を200m巻けます。
ハンドルの長さは50mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。
実際にフィールドで使ってみると、とても軽くて巻き心地の良いスピニングリールという印象を持ちました。
ローター回転は極めてスムーズで、ラインスラックの回収もラクラクおこなえます。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
梅雨の時期のシロギスの特徴や釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
朝夕のマズメ時を逃しても、ブレイクラインを探り当てれば、日中にシロギスに出会えるかもしれません。
特に藻の絡む砂地・岩場には、抱卵した大物が残っている可能性があります。
丁寧にアプローチして、根掛かりトラブルをかわしながら貴重な1本を釣り上げてください。
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