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攻め方自由自在!海上釣り堀の名手・林賢治が「がまかつ・海上釣堀アルティメイトスペック」で、高級魚をゲット
【テレビ大阪系列・毎週土曜日午前7時放送「フィッシングDAYS」サイドストーリー第10話】番組内で話題になったアイテムについて”深堀”するもう1つの「フィッシングDAYS」
「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。
ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまでを、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。
また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求している。
目次
自社養殖のマダイやワラサなど高級魚目白押しで超人気の海上釣り堀「傳八屋」へ釣行
釣行予定を立てるにも荒天が心配なウインターシーズン。
そんな心配を無用にしてくれる釣りジャンルが海上釣り堀だ。
今回は、海上釣り堀を始め、堤防のファミリーフィッシングから、磯のフカセ釣りまでをマルチにこなす名手・林賢治さんが、三重県迫間浦の海上釣り堀「傳八屋」へ釣行した。
また、番組「フィッシングDAYS」で、おなじみの福谷清志アナウンサーも同行し、林さんのサポートを受けつつ、海上釣り堀に初チャレンジした。
傳八屋は南伊勢町の入り組んだ五カ所湾の西奥に位置し、年間を通じて穏やかなエリア。
冬場も荒れることはなく、いつでも安心して釣行できる場所だ。
また、自社で育てたマダイやブリ、メジロ(ワラサ)などの青物を始め、こだわりの魚を買いつけて放流してくれるため、高級魚が揃い、いずれも味が良い魚が多いと超人気の釣り堀なのだ。
現在は、マダイが40㎝級に加えて大ダイと呼ばれる50cm超、青物ではブリ、メジロ、カンパチが放流され、他にもソイ、クエ、ハタマス、イサギ、グレ、シマアジなど魚種も多彩。
そんな多くの魚種が放流されている人気の海上釣り堀で、林さんがどんな釣りの組み立てをするのかが見どころだ。
海上釣り堀で、通常の釣りと違うのはまずは魚との距離だろう。
イケスの中の魚との駆け引きとなるため当然なのだが、距離が近い分、魚の警戒心も強い。
さらに、目の前に確実に魚はいるのだが、いかに口を使わせるか・・・も考えどころ。
変化としては「釣法」「エサ」「タナ」といったところだろうか。
海上釣り堀では大きく釣法は「ズボ釣り(探り釣り)」と「ウキ釣り」に分けることができる。
つまりはウキを付けてタナを設定して釣るのか、ウキを付けずに竿先に出るアタリから魚を釣っていく方法かだ。
林賢治が愛用する「海上釣堀アルティメイトスペック」の4アイテムの特徴と使い分け
林さんは海上釣り堀では、探り釣りを得意としていて、放流されている魚を探り釣りで自由自在に仕留めていく。
その林さんが得意の探り釣りで、福谷アナは初心者にも簡単にできるウキ釣りで挑戦した。
現在、林さんが愛用しているのが、がまかつの「海上釣堀アルティメイトスペック」シリーズだ。
このシリーズには全部で4機種がラインアップされていて、うち、3機種が探り釣り用、1機種がウキ釣り用となっていて、それぞれ機能性に細部までこだわった設計。
海上釣り堀用の竿としては、ハイスペックすぎるほどにこだわりの強い竿となっている。
「ヘち誘い/3.3m」はイケスの際を中心に探り、マダイやシマアジ、イサギなどをメインターゲットとしたタイプ。
高感度なカーボンソリッドの継穂先を採用することで、足元での超繊細な駆け引きに向いている。
「くわせ/3.5m」は、穂先全体にカーボンソリッドを採用し、エサを違和感なく口にした魚に対して、適度な反発力がさらなる食い込みを誘発する設計。
「ズボ万能/4.0m」は海上釣り堀でのズボ(探)釣りをオールマイティにこなすことができる多用途な竿。
「ズボ釣り」と銘打たれてはいるが、ウキ釣りにも対応できる、まさに万能タイプだ。
「泳がせ/3.3m」はこのシリーズ中、唯一ウキ釣りをメインとして設計された竿で、極太チューブラ穂先に加え、強靭なバットを兼ね備えているため、10kgを超す大型青物の引きも真っ向から受け止めることができる。
当日は、朝イチにマダイをメインとして狙うとのことで、林さんは「くわせ/3.3m」をチョイス。
ゲストの福谷アナは「海上釣堀マリンアローⅡ」でのウキ釣りで初チャレンジ
さて、初挑戦の福谷アナのためにチョイスした竿は、「海上釣堀マリンアローⅡ・真鯛」の3.0m。
柔軟なグラスソリッド穂先でマダイの引きをかわし、初心者でも簡単に魚を浮かせることができる。
「3m」の長さも初心者には扱いやすいとの判断だ。
初心者が始めるには手軽さが一番。
ということで使用した仕掛けが、がまかつの「海上釣堀・棒ウキワンタッチ仕掛」。
ウキ止めからウキ用のシモリペット、オモリ、ハリス付きの鈎(替え鈎も)、棒ウキがセットになっていて、セット仕掛けの端に道糸をくぐらせて、抜くだけでウキ釣り仕掛けができあがる、超簡単、便利な仕掛けセットだ。
セットができたら、重要なタナ取りへ。
蒲克工房「海上釣堀・タナとりオモリⅡ」に鈎を引っ掛けてイケスの中へ。
ウキが少し沈んで止まった。
ここがイケスの網の底だ。
独特の三角形が、網の底から抜けたり網に引っ掛かるのを防いでくれる。
「マダイのタナは網の底からだいたい50cmくらいに設定したところから始めましょう」と林さん。
様子を見るために、練りエサを付けて投入してみると、すぐさまウキに反応が・・・。
ツンツンと小さな反応のあと、スーッとウキが海中へ。
ここで竿を立てると、「マリンアローⅡ」がしなやかに曲がった。
「えっ? 今、入れたところですよ」と福谷アナは驚くが、林さんはニコニコ笑いながら「海上釣り堀ではモーニングサービスがあって、朝がまず一番の狙い目ですよ。この時間に頑張って釣り上げましょう」と発破をかける。
福谷アナに40㎝ほどのマダイが連発したところで、安心した林さんがいよいよ自分の釣りを展開だ。
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タナ探りの妙!反応の出方で判断し適切なタナ設定に加え高感度穂先が海中の状況を伝える
「海上釣堀・くわせ/3.5m」に、オモリなしで練りエサを付けての1投目。
繊細なカーボンソリッド穂先に、練りエサの重みを感じながら徐々に沈めていくと、一瞬ツンと穂先を持ち上げるような反応が明確に現れた。
フォールを止めると、穂先がもたれたような状態で止まっている。
マダイが居食いしているらしい。
そんな状況も、明確に伝えてくれる高感度穂先に感心していると、ほんの少しずつ上への誘いを入れる林さん。
と、ツンと穂先に重量感が伝わったところで大きく合わせた。
キューンと気持ちよいきれいな曲がりを見せる「くわせ/3.5m」で、竿の角度をキープしていると、すぐにマダイが浮いてきた。
40㎝級のきれいなマダイ。
そこからが圧巻だった。
3匹、4匹といとも簡単にアタリをとらえ、マダイをヒットさせていく林さんだが、ことごとく穂先が明確なアタリを表現してくれる。
食い上げ、居食い、押さえ込み・・・どんな反応も手に取るように分かるからこそ、そこからの駆け引きで確実にマダイを掛けていける。
ただ、林さんの考えでは、アタリが明確に出ないのは、魚のタナに比べて、設定しているタナが深いためである・・・とのことで、次の投入では少し上で止める。
すると、やや明確に押さえ込むアタリへと変化する。
この状況に合わせたこまめなタナ設定が釣果を続かせ、結果的に大釣りへとつなげてくれる重要なファクターなのだ。
いきなりの青物襲来にも余裕のやり取り「海上釣堀アルティメイトスペック」は角度を保つだけで魚が浮く
順調に釣れていたマダイが途中でピタリと食わなくなった。
そんな時、イケスの中を元気に泳ぐ、青物の姿がほんの一瞬見られた。
「青物狙いに変えます」と、林さんが竿を「海上釣り堀・泳がせ/3.3m」へと持ち替えた。
生きたアジの尾びれを少しカットして、背掛けにして投入。
この場合もウキは使わず、ズボ釣り状態で泳がせる。
アジが逃げる状況も穂先が伝えてくれるので、アジが上層へ逃げるのか、横へ逃げるのかが分かるため、その後の対処がしやすいのだ。
ただし、この日は生きアジに青物が食いつかない。
そこで、冷凍のイワシを取り出し、少しつぶして鈎に掛け、投入した林さん。
タナまで下ろし、底から上へとイワシがヒラを返すように誘う。
すると、スーッと穂先を持っていくアタリが出た。
ひと呼吸送り込んで大きく合わせると、竿が一気に満月に曲がる。
林さんは落ち着いて、竿を45度の角度で保持。
竿は「これでもか・・・」というくらいに曲がり込むが、そこで魚の引きが止まり、竿の反発力でじわりと浮かせてくれる。
「この竿は角度を保持しているだけで、曲がり込んで自動的に魚を浮かせてくれます。角度を保持している限り、ハリスを切られたりといったトラブルがないのがメリットですよ」と林さん。
その竿の性能を信頼しているからこそ、ラインを出さずに竿で溜めきって浮かせるやり取りができるのだ。
そして、浮かせてきたのは80cmはゆうにあるカンパチだった。
実はその後、納竿までに同様にして林さんは3匹の立派なカンパチをモノにしていた。
観察力を生かした状況判断からのターゲット変更が奏功。次々に新しい魚種を追加!
林さんが突然「イサギが活性上がっているので狙いますよ」と、探り釣り仕掛けにエビエサを付けてイケスの網際へ放り込んだ。
途端に、中層にいたイサギが飛び上がってきて刺しエサをくわえた。
瞬時に、イサギをゲットした林さんが「イサギは見えている分、すべて釣ることができますよ」と次々にヒットさせていく。
エビエサで食わなくなれば練りエサ、アオイソメへと目先を変えることで食いを続かせる。
ひとしきり釣り終われば、今度は「きっとソイが食うはずですよ。中層でソイが網に引っ付いているのが見えます」と・・・。
すごい観察眼だ。
と、福谷さんにアドバイスして、切り身をエサに仕掛け投入を促す。
福谷さんのウキにすぐさま反応が出て、25~30cmのソイが3連発。
福谷さんも、自身で釣りながら「マジックを見せられているようです・・・」と大喜び。
ただ、当日はシマアジの活性が上がりきらず、最後の最後に「ちょっと活性が上がってきたのでもう少しで口を使うと思うんですが・・・」とのことだったが、残念ながら時間切れ。
観察眼からのターゲット変更、そして、最新の機能を備えたこだわりスペックの竿を駆使して、魚種も多彩に大釣りを見せてくれた林さん。
さすがである。
●交通:伊勢自動車道の玉城ICで下り、すぐの信号を右折。
県道169号(サニーロード)を南伊勢方面に向かい途中で大紀方面へ右折。
国道260号で右折して迫間浦方面へ。
●問い合わせ:つり堀・傳八屋(TEL:0599・64・3232)
「フィッシングDAYS」YouTube版はこちら
フィッシングDAYS「年末年始スペシャル 海上釣り堀で高級魚を釣りつくす」
(文・写真/松村計吾)
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ライター紹介
松村計吾
大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。