キス釣りって何から始めればいいの？仕掛けや釣り方特集【初心者向き】

白くて美しい魚体で知られるシロギスは、食べても美味しいので、多くのアングラーから釣り対象魚としてターゲットにされています。

その釣り方をいろいろ考えていくと、専用の仕掛けやロッド・リールを吟味したくなります。

ここでは、キス釣りの特徴や釣り方・仕掛け・おすすめのタックルについて、分かりやすくご紹介しましょう。

キス釣りをおこなう場所に出向いてみましょう。

水温が上がると、サーフ＝砂浜に早朝立てば、シロギスに出会える確率は上がります。

でもまだ水温が上がり切らない時期なら、船で沖合いに出て、その真下を釣ることになりそうです。

「えっ、もっと手軽にキス釣りってできないの？」と感じる人は、サーフ以外でシロギスが潜んでいそうな場所へ、足を運ぶことにしましょう。

まず、最初におすすめなのは、岩礁帯です。

岩礁が数多く点在していて、その隙間に砂地が存在しているシチュエーションが、ベストです。

根掛かりが多発しそうですが、先に砂地のある場所を探っておけば、問題は解消されるでしょう。

そのやり方として、フックを外した20g程度のメタルジグを用意します。

これを任意の海面へキャスト、ボトムまで沈めます。

ロッドティップを立てて、リールハンドルをスローに回すと・・・。

メタルジグはその重みで、ボトムをズルズルとトレースしてくれるでしょう。

その際、岩礁に差し掛かったら、ゴツゴツした感触が伝わってきます。

砂地に至ったら、スルリと抜けてくる感触に切り換わります。

このスルリ感が発生した場所を記憶しておいて、メタルジグを回収してから、エサの付いた仕掛けを投入するわけです。

ここで注意したいのが、通常のキス釣り用仕掛けでは、枝バリの数が多過ぎて、あっという間に根掛かりしてしまいます。

1本、もしくは2本までのハリに絞り込んだ仕掛けを用意して、先ほどのメタルジグの端につないでください。

あえてオモリに取り換えないのは、メタルジグだと飛距離をじゅうぶん伸ばせますし、リールハンドルを回すスピードを早めれば、素早くボトムから浮かせることができるからです。

メタルジグが浮き上がれば、そこに連なっている仕掛けの部分も浮き上がって、根掛かりトラブルを上手く回避できるでしょう。

オモリの代わりにメタルジグを使っている人は、まだまだ少ないですが、岩礁帯に潜むシロギスを狙うなら、理にかなった仕掛けだといえるかもしれません。

キス釣り仕掛けには、針金＋オモリで構成された天秤を装着することが知られています。

そのメリットは、シロギスからのアタリを明確にとらえられること。

それから、仕掛けを少しボトムから浮かせて、操りやすいことです。

重ければ遠くまで飛ばせるので、広範囲をくまなく探ることもできます。

おすすめのキス釣り用天秤は、浮力体がオモリの上に付いているタイプのもの。

飛距離は伸ばしやすいですし、ボトムに着いたらなんと！立ってくれます。

天秤がボトムで横倒れしないことで、仕掛けは自由に漂うことになり、誘いの効果が高まります。

また、根掛かりトラブルも効率よく防げるので、シロギスが釣れる可能性が高まるでしょう。

重さは豊富に揃っているので、自分の投げやすいものを選びましょう。

風の強い日には、重めのものを使えば、しっかりと飛距離を伸ばして探ることが可能になります。

キス釣りに使ってみたい、おすすめのタックルもご紹介しましょう。

本格的な投げ釣り用ロッドは、とても長くて他の釣りには使いにくいものになります。

それよりもオールラウンドに使える、エギングゲーム用のスピニングロッドが、キス釣りにとてもマッチしているのをご存知ですか？

エギングゲーム用のスピニングロッドは、軽くて感度が高く、微細なシロギスからのアタリを的確にとらえてくれます。

当然キス釣りの合間に、アオリイカ釣りも楽しめることに。

応用範囲の広い釣り方を楽しめるエギングゲーム用スピニングロッドとして、シマノのセフィアシリーズの中から、を選んでみました。

全長は2.59mもあるので、キス釣り仕掛けを遠くまで飛ばすのに適しています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は133.0cmにまで縮まります。

ウエイトは105gと軽めで、ブランクスの先径は1.6mm。

適合するエギサイズは、最大で4.0号ですから、28g程度までの錘負荷に耐えられるでしょう。

適合するラインは、PEラインなら0.5号から1.0号まで。

キス釣りで感度を上げたいなら、0.6号前後のPEラインを用いるといいでしょう。

その際には、必ずPEラインの先端に、ショックリーダーラインを結ぶようにしてください。

フロロカーボンラインの3号前後にしておけば、海中への沈みがスムーズで、根ズレにも強くなります。

ブランクスのカーボン素材含有率は、98.4%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とても軽くてシャープな感度の備わっているスピニングロッドだと感じました。

グリップは細身で握りやすく、ロッドワークを柔軟におこなうことができます。

仕掛けが根掛かりしそうになったら、ロッドティップを立てて上手くかわしてみましょう。

無理やり引っ張るのではなく、ラインテンションをあえて緩めてみて、天秤などの引っ掛かりを外しにかかってください。

ガイドは小径のものが並んでいるので、ラインが絡まりにくく、手返しのいい連続キャストを実践しやすいでしょう。

実売価格はは1万円程度なので、購入を検討しやすいスピニングロッドといえるのではないでしょうか。

キス釣りに使ってみたくなるおすすめのリールは、3000番サイズ程度のスピニングリールです。

細いPEラインを豊富にスプールに巻いて、ロングキャストを敢行してみましょう。

PEラインの先端には、必ずショックリーダーラインを結ぶことになるので、その結び方を事前に練習しておかなければいけません。

シマノの汎用型スピニングリール・ナスキーシリーズのラインナップから、C3000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は6.2対1なので、ハンドル1回転につき91cmのラインを回収することができるようになっています。

実用ドラグ力は3.5kgで、最大ドラグ力は9.0kg。

ウエイトは240gで、スプール寸法は、直径/ストロークが46.5/14.5mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3.0号を150m、PEラインなら2.0号を200m巻けます。

ハンドルアームの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて巻き心地の滑らかなスピニングリールだと感じました。

ローター回転が安定しているので、巻き取り作業はスムーズにおこなえるでしょう。

ドラグのレスポンスも申し分なく、ラインが負荷で切れてしまう心配は要らないかもしれません。

ラインストック量が多いので、ロングキャストするのに適しています。

さまざまな釣り場で、仕掛けを遠くまで届けてみて、きっちりとボトムを探ってみましょう。

実売価格は9千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

2500番サイズにすれば、0.8号前後のPEラインを操りやすいですから、自分の使いたいラインの太さに合わせて、スピニングリールの番手を決めてみてください。

キス釣りの特徴やおすすめの仕掛け・タックルについてご紹介しましたが、いかがでしたか？

岩礁帯以外なら、河川の河口域もおすすめのポイントになります。

いろいろ巡ってみて、シロギスを釣り上げましょう！