釣行の写真

マダコ釣り激戦区・明石沖で見たタコエギ専用ロッド「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」。2アイテムの使い分けで釣果を伸ばす秘訣

松村計吾

テレビ大阪系列・毎週土曜日午前7時放送 「フィッシングDAYS」サイドストーリー第1話

番組内で話題になった釣具について”深堀”するもう1つの「フィッシングDAYS」。

「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。

ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまでを、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。

また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求している。

※もう1つのフィッシングDAYSは、原則として放送終了後すぐにアップされます。
※この記事の末尾で番組動画をご覧いただけます。

近年、大人気の兵庫・明石海域の船マダコ釣り

この海域で漁獲されるマダコは「明石ダコ」と呼ばれるブランドもの。

明石海峡の影響を受ける急潮エリアに育まれたマダコは、筋肉質で非常に旨味が濃いのが特徴。

市場価格は言うに及ばず、スーパーなどに並ぶことも少ない超の付く高級食材である。

そんなマダコが手軽に狙え、基本の釣り方さえマスターすれば、初心者にも十分釣れる。

人気が高まるのも必然である。

ただし、人気の高まりとともに多くの遊漁船、職漁船が集結しマダコを狙う。

連日のように攻められているマダコたちだけに、ここ数年は釣り方もややテクニカルになってきているのも事実だ。

今回は磯や堤防のグレ、チヌフカセ釣りの名手でありながら、波止・船のマダコ釣りにも精通する、がまかつフィールドテスターの前西喜弘さんに同行して、入門者にも分かりやすい「釣る」ための技術を紹介してもらった。

その1つがロッドの使い分けである。

今回、前西さんが使用したロッドは、船からのエギを使ったマダコ釣り専用に開発された「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」。

ラグゼ・オクトライズFUNETACO

「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」

半日の釣りの中でも、潮の速さや海底の形状、水深などがコロコロと変わるのが明石エリアの船マダコ釣り。

そんな状況に合わせてロッドを変えるだけで釣りそのものが楽になり、釣果につながる・・・そんな効果を目の当たりにした。

「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」2アイテムの特徴とは

2022年の明石海域ではマダコ釣りが5月1日に遊漁が解禁となった。

ただし、マダコには第1種協同漁業権が設定されていて、誰にでも釣れるわけではない。

資源保護のために出資し、ルールを守って漁獲している明石や東二見エリアなどの漁協組合員にのみ漁獲、遊漁が許されている。

6月7日、前西さんが訪れたのは、兵庫・明石の西隣、林崎漁港から出船する小松乗合船。

マダコ釣りでは定評のある遊漁船だ。

この日、前西さんが用意したロッドは「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」。

このロッドには2つのタイプがラインナップされており、1つは極先調子の「170」、もう1つが先調子の「178」である。

近年、人気の高まりとともに船タコ釣り用のロッドに求められる機能もかなり高度になってきている。

以前なら、感度よりもパワー重視といったロッドが主流だったが、現在はメインとなるタコエギをいかにシャープにアクションさせ、さらにマダコの触りまでをも感知できる繊細で高感度なロッドへと進化している。

言うまでもなく、海底にへばりつくことも多いマダコだけに、掛ければ一気に底から浮かせるパワーも必要だ。

今回登場した「ラグゼ・オクトライズFUNETACO」シリーズは、そんな最新の釣法に対応させて開発された。

「極先調子170」は、その名の通り張りがしっかりある先調子のロッド。

ただし「張りはあるといっても、穂先そのものはソフトなのでアタリは非常に分かりやすいのが特徴ですね」とは前西さん。

おすすめの使用状況としてはマダコの活性が高く、シャープなアクションやエギを派手に動かしたり浮かせたり・・・といったスピーディーな釣りに対応している。

「先調子178」は、ほんの少しだがソフトなティップが特徴。

アクションをさせたときに、エギの移動を極力抑えつつ、その場でエギを小刻みにアクションさせることで、しっかりとマダコにアピールさせる釣りに向いている。

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「ノリノリクロ―」を瞬時に脱着、効率的な交換作業で「オクトライズ・スパイクロー」が状況にジャストフィット

当日の朝はまだ潮が速く、浅場での潮待ちという小松船長。

最初のポイントの水深は10m前後と浅い。

潮はかなり速く、マダコの活性が低ければ乗りが渋くなるのは必至だ。

ここで前西さんがチョイスしたのは「ラグゼ・オクトライズ極先調子170」。

「まずは潮の流れや海底の状況を把握するために、感度のよい極先調子170でいってみましょう」と前西さん。

仕掛けを投入すると、ほんの数秒で着底する。

浅いが、その後は極先調子170の高感度穂先が潮の速さ、海底の砂利の大きさなどの情報を的確に伝えてくれる。

使用するロッドの操作性や感度なども重要だが、ここで前西さんが当日使用していた仕掛けにも注目したい。

それが「オクトライズ・スパイクロー」と名付けられた船タコ用エギだ。

近年の船マダコ釣りでは、テンヤからエギやスッテの釣りが主流になり、さらにはエギやスッテにエサを巻く・・・といった釣りが増えてきた。

ところが、漁協組合の決め事で、エギやスッテにエサを巻くことを禁止する方向に向かっているのも事実だ。

そこで登場するのがエギの背中に背負わせるワームなどのアピール素材である。

このスパイクローには背中に突起があり、さらにはピン(ロックシャフト)が付いている。

スパイクローと並行して開発されたのがタコ用のワーム「ノリノリクロ―」である。

このワームには腹の部分に小さな穴が開いているのだが、その穴にスパイクローの突起を合わせることでズレを抑え、さらにはロックシャフトをストッパーにかけるだけでノリノリクロ―を固定できる。

アピール素材であるノリノリクロ―を瞬時に交換できるため、その時々でヒットカラーを探しだすのに効率がよい。

スパイクローのカラーが10色、ノリノリクロ―が6色のラインアップだ。

前西さん曰く「単純にスパイクローとノリノリクロ―の組み合わせだけで60パターンになりますよね。最近はエギの2個付けが多いからパターンは大きく増えます。効率よく交換できるから、自分オリジナルの組み合わせを探すのも最近のタコ釣りの楽しみですよ」。

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まずは活性の高いマダコを求め極先調子170でスピーディーな釣りを展開

釣りスタートから30分ほどしても、まだまだ極先調子170のティップから伝わる状況は「潮が速い」というところ。

その状況に少し変化があったのは、釣りを開始して1時間が経った頃だ。

ほんの少しだが、潮が緩み始めた。

そこで前西さんがとった作戦は「キャスト」だった。

広範囲に投げて探ることで少しでも活性の高いマダコを拾っていこうという。

張りのある極先調子のロッドだけにキャストはお手のもの。

船の斜め前方に投げて、そこから小刻みに誘いを入れながら、少しずつ足元へと寄せてくる。

そして、答えが出た。

小さく小刻みにアクションさせていた極先調子170のティップがスーッと押さえ込まれた。

ここで早アワセは禁物。

アクションを続けながらマダコがエギにしっかりと乗るのを待ち、大きく合わせた。

ズーンと重量感がロッドに伝わり、水面を割ったのは300gほどのマダコだった。

さらに潮が緩むと、船中のそこかしこでマダコが水面を割るのが見え始めた。

「船の中でマダコが釣れだしたら、よく観察したいですね。ほかの人に釣れていて、自分が釣れないのは何かが違っている。まずはエギなどのカラーを合わせてみるのもコツです」と前西さん。

少し釣れなければ、すぐにノリノリクロ―を交換したり、スパイクローのカラーを変え、その時々での当たりパターンを探っていく前西さんの作戦が功を奏したのか、ぽつりぽつりながら拾い釣りを展開している。

潮の緩みを機会にやや深場で先調子178のアクションに当日最大のマダコが乗った!

さらに潮が緩むと、今度は浅場ではピタリと流れなくなった。

そのタイミングで船長は予定通り、徐々に深場へとポイントを移動する。

水深は20~25mといったところ。

ここで前西さんはオクトライズ先調子178へとロッドを変更した。

波が高く、深場では底をキープし辛い状況を鑑みての作戦だったが、それでも張りのあるティップはエギのアクションを怠らない。

やや柔軟なティップがほんの少し曲がり込んだところで、「おっ、触ってきましたよ」と前西さん。

そのままティップがズーンと曲がり込んだところで、ロッドを起こすように大きく合わせた。

心地よい重量感が伝わると「これはちょっといいかも」と言いながら抜き上げたのは、当日最大600g超の良型マダコだった。

ちなみにこの時のパターンはスパイクローが「イエロー/グロー」と「グリーンシュリンプ」の2個付け。

ノリノリクロ―はそれまでよくヒットしてきていた「ナチュラルグリーングロー」と「アピールチャートグロー」の組み合わせ。

結局、この日は波が高かったこともあって、全体に釣果は低め。

それでも前西さんは600g超を頭に9ハイの釣果。

潮の速さ、波の高さなどを考えるとまずまずの釣果だろうか。

ただ、これもタックルの選択や、エギとアピール素材を駆使して当たりパターンを探り続けたからこその結果である。

「結果は結果として、そこに至る経過、工夫が面白いのは、近年の船マダコ釣りの魅力でもありますよね。結果だけにとらわれず、途中の工夫などを楽しむと、マダコ釣りはより面白く、ハマる釣りですよ」と前西さんが締めくくってくれた。

マダコの資源保護への取り組み「タコマイレージ」

明石海域の漁協組合員の遊漁船が中心となって、マダコ資源保護への取り組みとして今年度スタートしたのが「タコマイレージ」と呼ばれるシステム。

これは釣った100g以上のマダコ(100g以下はすでに放流要請がされている)を、その遊漁船ごとに決まっている放流場所へ放流することで、1パイにつき1ポイントが加算される。

マイレージカードにその人が放流した数によってスタンプを押してくれる。

そのスタンプが5つ溜まれば最初のステッカー「タコ愛 恋の予感Level」がもらえ、ステップアップする。

放流を重ね、ポイントを貯めれば最終的には4階級の最上位である「タコ愛MAX!! 恋人Level」のステッカーがもらえるというもの。

この日、前西さんは5ハイのマダコをリリースし、無事「タコ愛 恋の予感Level」のステッカーをゲット。

資源保護をしながら、楽しもうという企画。

皆さんも目指せ「タコ愛MAX!!」。

●交通:第二神明道路の大蔵谷インターで下り直進。
伊川谷町有瀬信号を左折して道なりに進み、国道2号の黒橋下信号を右折。
明石駅前を過ぎて大明石町1を左折し最初の信号を右折。
林神社南信号を過ぎて、点滅信号を斜め左に進み直進。

●問い合わせ:小松乗合船(TEL:078・923・8711)

(文・写真/松村計吾)

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。

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