さば折りって知ってる?サバの血抜きとしめ方をご紹介!
5月~10月頃までは、サバがよく釣れる季節です。 小鯖の群れが、堤防などから目視できたり、入れ食いのようにどんどん釣れたりして、初心者の方はすごく楽しいですよね! そんなサバで…
FISHING JAPAN 編集部サバは青魚の代表格としてスーパーや鮮魚店などで見かける機会が多く、食卓でもお馴染みの魚です。
釣りにおいても防波堤からのライトショアジギングやサビキ釣りで簡単に釣れるターゲットとして人気があります。
食い付いた瞬間からよく引き、数釣りを楽しめるのが魅力です。
せっかくよく釣れる魚なので、自分で一からさばいて料理できるようになれば楽しみ方も増えるでしょう。
そこで今回は釣り上げたサバのさばき方と、美味しく食べる料理法をご紹介します。
目次
サバは、暖かい季節になると接岸してくる青物の一種です。
群れで近づいてくるので1匹釣れると続々と複数のサバが掛かり、みるみるうちにクーラーボックスは満杯に!という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなサバは足が速い魚として有名で、非常に傷みやすいことから「鯖の生き腐れ」という慣用句が誕生したほどです。
サバの鮮度を保つためには釣ったその場で活け締めをおこない、正しく血抜き処理を施す必要があります。
サバの締め方にはハサミやナイフなどの道具を使った方法もありますが、最も手軽にできるのが「サバ折り」と呼ばれる締め方です。
エラに指を引っ掛けて頭を折り曲げるだけで簡単に活け締めでき、バケツの中で魚体を振れば血抜きも完了します。
そのままクーラーボックスへ入れ、冷やした状態で持ち帰れば鮮度を保ったまま自宅でも美味しく食べることができます。
サバ折りについては下の記事で詳しく解説しています。
さば折りって知ってる?サバの血抜きとしめ方をご紹介!
5月~10月頃までは、サバがよく釣れる季節です。 小鯖の群れが、堤防などから目視できたり、入れ食いのようにどんどん釣れたりして、初心者の方はすごく楽しいですよね! そんなサバで…
FISHING JAPAN 編集部サバを自宅に持ち帰ったら、まな板や包丁を用意して綺麗にさばいていきましょう。
サバのさばき方には色々と種類がありますが、刺身にして食べたいときは3枚おろしがおすすめです。
2枚おろしであれば中骨を残すことができるため、身の崩れやすい煮魚や焼き魚に向いています。
干物にしたい場合は開きにして調理するのが一般的です。
今回は最もオーソドックスな3枚おろしの方法について、順を追って解説していきます。
水洗いしてヌメリを取ったサバの魚体をまな板に乗せ、包丁でウロコを引いていきます。
刃先でウロコを逆撫でしていくイメージで、尾ヒレから頭へ向かって包丁を走らせましょう。
サバは意外とウロコが多い魚なので、全体をチェックしてしっかり取り除くことが大切です。
エラの上端と胸ビレ、腹ビレの付け根部分を一直線に結んだ線をイメージしてください。
頭からお腹にかけて斜めの直線になるので、その線に沿って包丁を入れます。
そのまま力を入れて中骨を切り、頭を落とします。
腹に切れ込みを入れ、頭と一緒に内臓を取り除きます。
血合いに包丁を入れて水で綺麗に洗い流したら、キッチンペーパーなどで拭き取ってしっかり水気を切りましょう。
腹と背それぞれの方向から中骨に沿って包丁を入れ、片身をはがします。
身についた腹骨を切り落としたら3枚おろしの完成です。
サバのさばき方のコツとしては、焦って早く切り進めないことです。
少しずつ時間をかけて包丁を走らせながら、身をはがしていきましょう。
刃の入れ方は、皮に対しては斜め方向、身に対しては水平方向を意識してください。
サバの骨の位置をよく見ながら包丁を進め、腹骨の周りは身を削りすぎないようにしましょう。
中骨については、身を押さえながらピンセットや骨抜きで1本ずつ抜いておくと食べやすいです。
登録者数20.9万人の人気魚調理チャンネル『さばけるチャンネル』では、日本料理講師を務める西澤辰男氏監修のもと、サバのさばき方を詳しく解説しています。
下処理から順を追って丁寧に説明されており、実際にサバをさばく手元が大きく映し出されているので非常に分かりやすいです。
初心者の方でも簡単に真似ることができるので、ぜひこの動画を参考に自分でサバをさばいてみましょう!
サバをさばくときに使いたいのが出刃包丁です。
一般的な包丁に比べ、出刃包丁は重みと厚みがある分、魚の身を綺麗におろすのに役立ちます。
刃物の老舗メーカーとして有名な貝印の出刃包丁は、切れ味や耐久性において根強い人気を誇っています。
同じく貝印からリリースされている骨抜きです。
専用の骨抜きを使用すれば、手軽にサバの下処理ができます。
こちらの骨抜きは小骨でも掴みやすい先斜めタイプになっているので、身の奥に入り込んだ骨でも簡単に取り除くことができるでしょう。
抗菌処理が施されており、熱湯消毒や塩素漂白も可能な、清潔に使用できるまな板です。
厚さが13mmとしっかりしているので包丁の刃を傷めにくく、大きな魚をさばくときにも安心です。
食洗機に対応しているのも嬉しいポイントです。
サバには寄生虫として有名なアニサキスが潜んでいる可能性があり、アニサキス食中毒の原因として最も報告が多い魚と言われています。
アニサキスが人間の体内に入ると、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などを引き起こします。
全長2~3cmの白く細長い糸のような見た目をしているため、さばく際には注意深く確認し、見つけたら取り除きましょう。
また、アニサキスはサバが生きている間は内臓に棲みつき、サバが死ぬと筋肉に移動する習性があります。
そのため、サバを釣ったその場で内臓を取り除き、綺麗に洗い流した状態でクーラーボックスに入れておくのも一つの手です。
ちなみにアニサキスは60度で1分以上加熱、もしくは-20度で24時間以上冷凍すると死滅すると言われています。
よく「アニサキスは酢で死滅するからしめサバは安全だ」という話を聞くことがありますがこれは迷信で、実際サバによるアニサキス食中毒はほとんどしめサバによって引き起こされています。
アニサキスについてより詳しく知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
アニサキス食中毒にならないために。釣り人はこの対策法を絶対マスターして!
みなさんはアニサキスを知っていますか。 アニサキスはとても小さい寄生虫なのですが、食べてしまうと激しい傷みを伴う食中毒を引き起こすことがある脅威の存在です。 皆さんがよくター…
FISHING JAPAN 編集部サバをさばいたら、早速料理を作っていきましょう。
サバのような青魚にはEPAやDHA、鉄分など体に良い栄養素が豊富に含まれており、血液の流れを良くしたり記憶力を向上させたりといった効果が期待できます。
今回は、そんなサバの身をふんだんに使った料理を3種類ご紹介します。
どれも簡単に美味しくできる料理ばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
サバの味噌煮は和食の定番として、老若男女問わず好まれる料理です。
適当な大きさに切ったサバに熱湯をかけて湯通し、臭みやぬめりを取り除きます。
酒や醤油、砂糖などを合わせた出汁で煮込み、味噌を溶いて煮詰めれば完成です。
食べやすく切ったサバの身に醤油やニンニクで下味をつけ、片栗粉をまぶして油で揚げます。
サクッとした衣の食感と、ギュッと詰まったサバの旨味を堪能できる料理です。
下味に酒とショウガを用いて、梅干しや大葉と一緒に片栗粉をまぶして揚げれば、よりさっぱりした竜田揚げを楽しめます。
塩焼きにしたサバの身をほぐし、ボウルに入れたご飯と混ぜ合わせます。
お好みでショウガや大葉、白ごまを加えるだけで、簡単に混ぜご飯ができ上がります。
脂ののったサバの身はご飯との相性が良く、お茶漬けにしても美味しく食べられます。
今回はサバのさばき方やおすすめ料理をご紹介しましたが、いかがでしたか?
釣りだけでなくスーパーでも簡単に手に入るお馴染みの魚だからこそ正しいさばき方を知っておきたいものです。
サバは様々な調理法や味付けで楽しむことができるため、色々と試してお気に入りの一品を見つけてくださいね。
慣れれば簡単にさばけるようになるので、ぜひ練習してサバ料理を堪能しましょう!
サバ釣りの仕掛けを知りたい!防波堤でのサバの釣り方とおすすめ仕掛けを紹介
サバは、春から秋の間に岸辺に接近する青物魚の一種です。 移動するタイミングは主に、薄明かりの時間帯から昼間で、夜の間は、基本的に釣ることは困難です。 安定した足場が確保できる防波…
FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
サバのさばき方のコツとしては、焦って早く切り進めないことです。少しずつ時間をかけて包丁を走らせながら、身をはがしていきましょう。刃の入れ方は、皮に対しては斜め方向、身に対しては水平方向を意識してください。サバの骨の位置をよく見ながら包丁を進め、腹骨の周りは身を削りすぎないようにしましょう。
サバにはアニサキスという寄生虫が潜んでいる可能性があるため、なるべく生食は控えましょう。さばく際には注意深く確認し見つけたら取り除く、釣ったその場で内臓を取り除いて綺麗に洗い流した状態でクーラーボックスに入れておく、といった対策も効果的です。
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