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トラウツボって釣ったことある?岩礁帯に棲むレアなウツボの釣り方チェック

FISHING JAPAN 編集部

体表の発色がとても鮮やかで美しい、トラウツボを釣った経験はありますか?

日本の沿岸部で岩礁帯が続いているようなロケーションなら、生息している可能性は高いですよ。

よく釣れるウツボとは、細かな点で違いがあります。

トラウツボの特徴や生態・釣り方について、詳しくチェックしてみましょう。

「飼育している人もいるのかな?」

水族館でも見かけるようになりましたし、自宅で飼育している様子を動画にアップしている人も増えてきました。

獰猛なので、水換えなどのメンテナンスの際にはじゅうぶん注意したいですね。

トラウツボとは

トラウツボとは、ウナギ目ウツボ科の海水魚のことです。

体長は、大きくなると1メートルを超えるものがいるので、よく見かけるウツボと同じぐらいのサイズになるようです。

特徴的なのは、口周りのカタチ。

閉じても歯が剥き出しになっていて、完全に密閉されず、やや湾曲した形状です。

威嚇してくるときは、口を大きく開いて猛アピールしてきますよ。

噛まれると当然痛いですし、大きな傷を負いますから、指等を前へ突き出すのは止めましょう。

もうひとつ特徴があるのは、鼻です。

細長く立ち上がっていて、体表から突き出ているように見えます。

一般的なウツボの鼻は、こういう形状をしていないので、判別しやすいかもしれませんね。

あと肛門の穴の位置が、身体のちょうど真ん中辺りにあります。

動くスピードはゆったり、対象にロックオンすると俊敏。

エギングアオリイカを狙っているときに、岩礁帯でエギを躍らせるのですが、その動きに合わせて穴から出てきますよ。

エギがフォールして着底するまでに、ガブリ!

一旦食い付いたら、自らの長い体をエギに巻き付けて、逃げられないようにがんじがらめにしてしまいます。

まるで石がくっ付いたような重みを感じたら、ほぼ間違いなくウツボ系の引き。

なんとかランディングネットに入れて水が引き揚げ、このがんじがらめ状態を丁寧にほどかなければならないのです。

丸いボールのような塊になっているので、ラインを引っ張りつつエギを引き出すようにしましょう。

口が見えたら噛まれる確率が高まるので、慎重に作業しなければなりません。

ゴム手袋や大き目のタオルは必須で、どうしても外せないようなら、締めて持ち帰って食べるようにしましょう。

「え、トラウツボって食べられるの?」

これが意外と美味しいんです。

ウツボ独特の臭みは、暖かい季節に出やすいのですが、釣ってすぐに締めて血抜きをすれば食べやすいですよ。

食べて美味しい旬は、水温の下がる冬場でしょうか。

発色の鮮やかなトラウツボをとらえた動画はこちら

トラウツボの釣り方!

トラウツボの生息地は、本州関東から九州・奄美エリアまで広範囲に渡っています。

食用として用いられているのは、鹿児島県や三重県が有名でしょうか。

実際に狙って釣ってみると、仕掛けにウツボが掛かってしまうケースのほうが多いですね。

たまたまトラウツボが掛かってしまった!みたいな展開の釣りになりがちです。

10本ウツボを釣れば、1本トラウツボが混じる程度のような気がします。

オモリを最下部に配置した、いわゆるダウンショットリグで岩礁帯にアプローチすると、大型のトラウツボが掛かっても捨てオモリ式で対応できるでしょう。

餌には魚の切り身を用いれば、効率よく食い付いてきますよ。

ルアーなら、ワームによるフリーリグかエギがおすすめですね。

トラウツボの食べ方!

トラウツボの食べ方は、味噌で煮込んだり唐揚げにするのがいいでしょう。

特に揚げ物に料理すれば、小骨が気にならなくなります。

あとはハモと同じように湯引きにして、氷でしめて食べるととても美味しいですよ。

きっちりさばくためには、釣った直後の活け締めや血抜き作業を丁寧におこなっておくことが重要です。

水族館で飼育されているトラウツボの様子を収めた動画はこちら

トラウツボを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!

トラウツボを岩礁帯エリアで釣るのに、おすすめのタックルをピックアップしてみましょう。

餌釣りでは前述のような、底物釣り仕掛けでアプローチします。

もっと手軽に釣りたければ、やはりヘビーなエギングタックルがベターかもしれませんね。

スローフォールするシャローセッティングのエギを操作しやすい、ロッドやリールを選びたいものです。

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シマノから発売中の、MHパワーブランクスを持った強くて硬いエギングロッドです。

4.5号エギまでも操作できてしまうパワフルさですので、トラウツボが掛かってもきっちり岩礁から引き離すことができるでしょう。

全長2.59メートルは、一般的なエギングロッドのサイズなので操りやすいですよ。

継数は2本で、仕舞寸法は133.2センチになりますから、釣り場への運搬はラクチンです。

自重は113グラムと、スティフなロッドにしてはずいぶんと軽い設定になっています。

先径は1.6ミリとやや細目で、適合するエギサイズは2.5号から4.5号までです。

適合するPEラインは、0.6号から1.2号までなので、岩礁に擦られることを想定して太いラインやショックリーダーを用いたいですね。

ブランクスのカーボン素材含有率は、95.8パーセントです。

実際に手にしてみると、もっと重くても不思議ではないほど、パワーとトルクに満ちたロッドに仕上がっている印象です。

振り抜けがよくフッキングもよく決まるので、ショートバイトを感じてからの対応を早めに展開できるでしょう。

ガイドバランスも良好で、PEラインがキャスティングの際に絡み付くトラブルは、ほぼありませんでしたよ。

グリップ周りも握りやすく、魚が掛かってからの保持も安定しています。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっていますよ。

硬いエギングロッドを持っていないなら、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

トラウツボ以外にも、岩礁帯に棲むビッグフィッシュ狙いに使えるのがいいですね。

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シマノの汎用型スピニングリールで、ガッチリした剛性感が大きなメリットになっています。

本来エギングで用いるリールではないのですが、軽量化されていて扱いやすい点と剛性・耐久性の高さが、トラウツボに対処しやすいかも?と考え選んでみました。

ギア比は6.2対1で、ハンドル1回転につき91センチのラインを巻き取れるようになっています。

実用ドラグ力/最大ドラグ力は、3.5/9.0キロとじゅうぶん。

自重は235グラムと軽めなので、フォール主体のエギングなら対応できるでしょう。

スプール寸法は、直径が46.5ミリでストロークが14.5ミリ。

ラインキャパは、PEラインなら180メートルまで巻くことができます。

実際に使ってみると、握りやすいT字型ハンドルノブをホールドしながらのゴリ巻きで、魚を水面まで引き上げやすい印象ですね。

大きな負荷が掛かっても、しっかりと支えてくれるボディ剛性を備えています。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格設定ですね。

太いラインを巻いて、3.5号以上のサイズのエギを使いながら、トラウツボを誘ってみましょう。

エギのカンナの下側を曲げておくと、根掛かりの確率が抑えられますよ。

ショックリーダーラインは、極端に太くしておくほうが、破断トラブルを防げるかもしれません。

最低でも10号以上のフロロカーボンラインを使うようにしてください。

トラウツボの習性を把握しながら釣り上げよう!

トラウツボの特徴や習性・釣り方・食べ方や、おすすめの釣りタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

アタリはとにかく重めで、根掛かりと大して変わらない感触です。

ロッドを立ててラインやロッドティップに動きがあれば、ドラグをきっちり締めてゴリ巻き。

ランディングネットを必ずそばに置いて、水面に姿が見えたら素早く取り込むようにしましょう。

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