クリオネのイラスト

クリオネって知ってる?カワイイ姿から一瞬で変身する海の生き物を飼育してみよう

FISHING JAPAN 編集部

クリオネという名前を聞いたことはありますか?

海に棲む生き物で、3センチ前後にまで育ちますよ。

形だけ見ると、まるでファンタジーに出てくるような妖精そっくりなのですが、ひとたび捕食対象を見つければ、一瞬で変身してしまうとのこと。

いったいどんな豹変ぶりなのか、生態も含めてチェックしてみましょう。

クリオネとは

クリオネとは、ハダカカメガイ=Clione limacinaに属している生き物のことで、日本海や北極海などの寒流の水域に棲息しています。

具体的には、オホーツク海や太平洋の北部エリアでその姿を見ることができ、寒流に乗って日本の近海にやってくるようですね。

クリオネの体長

クリオネの体長は、0.5センチから3センチ程度にまで成長するようです。

でも北極近くの海では、なんと10センチ前後にまで大きく育つとのこと。

食べ物が違うのか環境のせいなのか、詳しく判明していませんが、10センチもあれば手のひらの上でウネウネされると、ちょっとグロテスクかもしれません。

クリオネの変身姿=バッカルコーンにびっくり!

クリオネは、捕食する際にその外観を変えることで知られています。

まずこちらのイラストを見てください。

あんなにカワイイ天使のような形をしていたのに、触手のようなものが複数本突き出していて、これで獲物をとらえるようです。

なんとも不気味で食欲旺盛なイメージですよね。

このクリオネの捕食時に突き出す触手のことを、バッカルコーンと呼びます。

あまりにも食欲剥き出しで、とらえた獲物は逃がさない!という意思が溢れ出ていますね。

外観を変える魚はいますが、ここまで変形してしまう例は珍しいのではないでしょうか。

クリオネのバッカルコーン変身動画をチェック!

クリオネがバッカルコーンを突き出して、捕食対象に抱き付いている動画を見つけましたよ。

変身の瞬間をうまくとらえているので、ぜひ参考にご覧ください。

クリオネが複数の触手のようなものを突き出してバッカルコーン状態に変形している動画はこちら

捕食対象が水中に入って来た途端に、バッカルコーンを突き出しているクリオネ。

しっかりと見えているのか、他に捕食対象の存在を知る感覚器官が発達しているのか。

クリオネが10センチよりも大きく成長するようなことがあれば、ちょっと怖いですよね。

クリオネを飼育するにはどうすればいいの?

クリオネを飼育できないものか、いろいろと調べてみました。

そうすると意外とカンタンに飼育できることが分かりましたよ。

まずはクリオネを販売しているところを探します。

「レアな生き物なんだから見つからないんじゃないの?」という印象を持ってしまいがちですが、そうではありません。

ペットショップはもちろん、魚屋さんで取り扱っているところもあるようですよ。

1匹につき1,000円前後が相場でしょうか。

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こちらのアイテムは、クリオネを含んでいない飼育用水槽です。

こういった小瓶タイプの水槽に入れて、冷蔵庫に保管しておくと飼育することは可能です。

北の海に棲む生き物ですから、冷蔵庫で冷やされたくらいの水温が適しているということでしょう。

ただし、中に入れる水は、真水ではなく塩分を含んだ海水にしてください。

ということは、定期的に海水を入れ替えてあげることが、飼育中のメイン作業になります。

餌を与える必要があるように感じますが、ひんぱんに捕食はしないとのこと。

とすれば、あのバッカルコーンな姿も、飼育中には見られない可能性が高いということでしょう。

クリオネを飼育するための餌って何?

クリオネを飼育するためには、餌のことが気になります。

「市販されている亀の餌みたいなものでいいのかな?」

クリオネは亀ではないので、食べませんよ。

というか、生きている餌を与えなければ、捕食しようとはしないでしょう。

体長3センチ程度のクリオネが食べるとすれば、当然それよりも小さな生き物ということになります。

クリオネの餌=リマキナ

クリオネが自然界で捕食しているのは、リマキナです。

これはミジンウキマイマイという巻貝のことで、クリオネと同じような羽根付きの外観をしていますよ。

パタパタと動く様子はとても愛らしいもので、近くの海へ出かけたとしても、そうやすやすと発見・採取できるものではありません。

ペットショップに問い合わせてみると、そんな名前の生き物は扱っていないし、餌としても取り扱っていないとの返事。

いったいどうすればいいのでしょう、このままではクリオネは飼育途中で餓死してしまいます。

クリオネの餌となるリマキナ=ミジンウキマイマイの動画はこちら

リマキナもクリオネに負けず劣らずカワイイですよね。

実は、このリマキナだけを採取しようとしても、海水に含まれているかどうか判別が難しく、含まれていないケースのほうが多いとのこと。

ということは、クリオネに餌を与えることができません。

もうあきらめるしかないのでしょうか?

餌を与えずに飼育する理由

実はクリオネの飼育方法とは、餌を与えずに鑑賞するだけの保管飼育がメインになっているようなのです。

「ええっ、食べさせないってこと?」

いえいえ、クリオネは餌を食べる行為自体が稀なので、全く捕食しなくても1年前後から2年は生き長らえてくれるのです。

クリオネの寿命は2年ほどといわれていますから、ほぼ寿命と飼育期間が重なるぐらい。

ということは、クリオネの飼育スタイルは、餓死するまで鑑賞する!ことだといえるのではないでしょうか。

可哀そうな気もしますが、海水を入れ替えしてあげることにチカラを注いであげるようにしましょう。

クリオネの産卵

クリオネは、ナメクジやカタツムリによく似ています。

雌雄同体であることも同じで、もしかすると冷蔵庫で鑑賞飼育している間に、産卵行為が見れるかもしれませんよ。

とりあえずクリオネを2匹用意して、同じ水槽に入れておけば、お互いに気を使ってオスとメスに変わる可能性があります。

産卵の瞬間を観察したり撮影できたら、とてもラッキーでしょう。

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冷蔵庫は必需品

具体的なクリオネの飼育方法は、容器にクリオネと海水を入れて密封します。

密封しておけば、雑菌の繁殖が抑えられますから、クリオネは元気に生きていけるでしょう。

その状態で冷蔵庫に入れます。

水温が0℃になるくらいが適温で、それより高いと弱りやすくなってしまいますよ。

当然ひんぱんに冷蔵庫から出して鑑賞していると、水温がどんどん上がってクリオネは弱ります。

冷蔵庫を開けた際に鑑賞するのがベターかもしれませんね。

クリオネを入れておく容器

クリオネを入れておく容器は、前述の専用水槽でも空のペットボトルでもかまいません。

水の容量を増やして環境を安定させたいなら、大き目のペットボトルのほうがおすすめかもしれませんね。

塩の入った海水は、水温が0℃になっても凍りませんから安心してください。

クリオネが冷凍になってしまうトラブルは、うまい具合に避けられるのです。

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水の交換作業・その①

海水の交換は、水の濁り具合を見て判断します。

「雑菌の繁殖を抑えてある上にクリオネには餌を与えていないんだから、水は濁らないんじゃないの?」

いいえ、クリオネが排泄行為をおこなうので、浮遊物が水を汚し始めますよ。

これをそのまま放置すると、クリオネの体表に付着して寿命を縮めてしまいますから注意してください。

水の濁りを確認したら交換でかまいませんが、2週間に1回ほど交換作業を実施していれば、問題はないでしょう。

水の交換作業・その②

水槽の水を交換する際は、全体の3分の1ずつくらいが目安です。

一気に全部交換してしまうと、環境の激変や水温の急上昇でクリオネが死んでしまいます。

水温が5℃を上回ってしまったら危険信号ですから、じゅうぶんに注意して作業をおこなってください。

作業時に空気と水が触れ合いますから、ポンプ類で酸素を送り込むような装置は必要ありません。

濾過装置を同居させると、クリオネがフィルターに吸い込まれてしまうかもしれませんね。

危険が伴なうような作業や装置などは、できる限り無くすように心がけたいものです。

海水は、人工で作れるキットも販売されていますよ。

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クリオネを飼育しながら癒されてみよう!

クリオネの特徴やおすすめの飼育方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?

見た目がカワイイと評判のクリオネですから、毎日眺めることができたら幸せな気分に浸れますよね。

でも低水温を維持し続けるために冷蔵庫で飼育しなければならなかったり、餓死するまで飼育することが最初から分かっていたりと、なかなかツライ現実が待ち受けています。

それでもクリオネと共に生きたいんだ!という人は、飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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