鯛の口の中でうごめく白い生き物

タイノエって何者?鯛の口から顔を覗かせる奇妙な生物を見つけた

FISHING JAPAN 編集部

タイラバや鯛ジギングをしていて、釣り上げた鯛からフックを外そうと口の中を見ると・・・あれ、誰かと目が合った気がします。

一瞬凍り付くような恐怖に襲われ、まじまじと口の中を見つめ直してみると、白い生き物がいますよ、そしてこっちを見ています。

この生き物の正体、何かご存知ですか?

鯛の口の中にいた白い生き物はタイノエ

鯛の口の中に潜んでいたのは、タイノエという名前の生き物です。

無理矢理引き剥がして、口の中から取り出してみると、なんとも気味の悪いカタチをしています。

まるでダンゴムシやフナムシにそっくりだなぁ~と思ったら、どうやら同属の節足動物とのこと。

でもどうして鯛の口の中に潜んでいたのでしょうか?

結構狭いですし、しょっちゅう水に晒されますし、鯛が食べたエサが顔にぶつかるでしょうし。

あっ!鯛が食べたエサが目当てなのでしょうか?

タイノエとは

タイノエとは、ワラジムシ目ウオノエ科に属している寄生動物です。

泳いでいる鯛に寄生して、口の中やエラの内側にへばり付きます。

そこから鯛の皮膚にがっちり齧り付いて、栄養分を吸い取っているらしいのです。

鯛を寄生対象に選んだ理由は、まだ定かではありませんが、アジの口の中にも同じような寄生虫がいますから、魚はそういう寄生被害に遭う宿命なのかもしれませんね。

それにしても気味の悪い生き物です。

虫がダメな人が見たら気を失ってしまいそうなくらい、グロテスクな雰囲気を持っていますよね。

タイノエに毒はないの?

実際に鯛を釣ってさばいてみると、口の中から何匹ものタイノエが出てくることがあります。

「おいおい、それってだいじょうぶなのかよ?」

「毒とか病気とか持っていたら、せっかくの鯛が食べれないじゃないかっ!」

「不衛生じゃないのかな?」

こんなふうに疑ってしまうのは、仕方のないことです。

実のところ、タイノエは鯛に寄生しているだけで、人体に害を及ぼすような毒類は持っていません。

ほんの少しだけ安心しましたが、持ち帰ったクーラーボックスの中で歩いていたりしたら、もう大ショックです・・。

【恐怖】釣れた鯛をチェックしてみたらタイノエが見つかった動画はこちら

タイノエで鯛を釣る!

タイノエは、鯛の口の中にいる寄生生物です。

ということは鯛にとって、口の中に入れても違和感のない存在のはず。

エサに使ったら鯛が食い付いてくるんじゃないか?と考えても、おかしくはないですよね。

なんと、釣れた鯛から取り出したタイノエをエサにして、釣りを実行した猛者がいますよ。

その動画がアップされているので見てみたら、驚くべき釣果が出ています。

“エビで鯛を釣る”という故事ことわざがありますが、まさか“タイノエで鯛を釣る”なんて・・。

エサとしては、かなり身近に存在するものを利用したことになりますね。

鯛の口から取り出したタイノエで別の鯛を釣る動画はこちら

タイノエは性転換する!

タイノエは、鯛の口の中で性転換をおこない、オスとメスが存在する状況を作り出します。

そして子孫を増やしながら、同じ鯛に棲み付いて寄生生活を続けていくようです。

寄生された鯛は、通常のものより元気がなくなり痩せてしまうそうですから、美味しい鯛を食べたい釣り人にとっては、かなり迷惑な生き物といえそうですね。

タイノエ以外にも寄生する生き物がいた!イカに棲み付く寄生生物とは

生で食べられるイカって、鮮魚店やスーパーで販売されていますよね。

エギングなどで釣り上げたものも含め、実は生のイカには、結構な数の寄生生物が棲み付いていることがあります。

顕微鏡やルーペで見なくても、じゅうぶん視認できるサイズですから、一度自分でイカを手に入れて、さばいてみることをおすすめします。

いったいどんな寄生生物なのか、動画でチェックしてみましょう。

【閲覧注意】生のイカに棲み付いている寄生生物の正体

生のイカには、ニベリニアという白い軟体生物が寄生していることがあります。

1匹や2匹でないことは、動画を見ても分かりますよね。

イカをさばいていくと、筋肉の部分と内臓の部分に分けられますが、特に内臓の部分で数多く発見することができますよ。

まるでナメクジのような動きをするので、気味悪さが凄まじいレベルなのですが、実はこのニベリニア、人体には全く悪い影響を及ぼさないことが分かっています。

冷凍されたイカなら死滅していますし、イカを熱湯でボイルしてしまっても処分できるとのこと。

見た目がグロテスク過ぎるので、あまり出会いたくはないのですが、さほど気にしなくてもよさそうですね。

ただし、イカに付く寄生生物のアニサキスは、人体に悪影響を与えます。

生の状態で誤って口にしてしまうと、胃の内壁などに刺さり食中毒を発症(=アニサキス症)してしまうかもしれませんから注意してください。

冷凍保存したイカを食べるようにするか、熱処理してから食べるようにすれば、この症状につながることを防げます。

詳しくは、厚生労働省のホームページで確認してください。

タイノエを含む魚の寄生生物をよく理解して対応するようにしよう!

タイノエもニベリニアもアニサキスも、釣った魚に寄生している生き物です。

ということは、自然界に生きるものに触れると、我々が望まないことにも関わる可能性が高まるのです。

釣りという趣味を選んだからには、気味が悪いからと避けては通れないのだと自覚する他はないでしょう。

また、こういう経験の積み重ねが、正しく物事を認識し判断することにつながっていくはずです。

釣り場で奇妙な生き物を見つけたら、自分できっちり調べてみるようにしましょう。

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