魚のアップ写真

ムラソイってどうすれば釣れるの?手軽なルアー釣りでチャレンジ

FISHING JAPAN 編集部

海の磯場へ出向くと、ゴロゴロと岩が転がっている場所を見つけることがあります。

水深は超浅めで、満潮のときは水に浸るのに干潮になると干上がり気味になる、そんなところに棲んでいるのが、今回のターゲットのムラソイです。

いったいどんな特徴を持っていて、どういう釣り方をすればいいのか、詳しくご紹介しましょう。

ムラソイとは

ムラソイとは、スズキ目メバル科に属している海水魚のことです。

いわゆるロックフィッシュの仲間で、カサゴやアイナメなどを釣っていると、よく混じってくることがあります。

特にカサゴに似ているので、その違いを明確に見分けられる人は少ないかもしれません。

ムラソイの体長は15cmから30㎝ほどにまで育ちます。

頭が大きいのが特徴で、全体的に黒っぽい体色です。

ちなみに、カサゴは赤みがかかっていますから、違いはこの辺りにあるといえるでしょう。

尾ヒレが丸みを帯びているのがムラソイで、カサゴは角ばっているシルエットです。

とはいえムラソイは、生息している環境によって体色に変化が出るので、判別はなかなか難しいでしょう。

水深が比較的浅い岩礁帯エリアを好む習性があり、磯場やそれに連なるゴロタ石エリア・防波堤周り・テトラ帯をチェックしてみましょう。

硬い底質でなおかつ複雑な変化のある場所に、ムラソイは姿を見せてくれます。

捕食スタイルは、そういう場所のボトムや岩の間などに潜んで、目の前を通る小魚やエビ・カニなどの甲殻類に飛び付く感じ。

ムラソイはメバルと同じ卵胎生で、冬の寒い時期に受精した卵をメスが体内で保ち、春に体長5mmほどの幼魚の状態で産みます。

成長スピードは、他のロックフィッシュのように遅めで、30cmに達するには10年はかかってしまうでしょう。

もし小さなムラソイを釣り上げたら、持ち帰らずにそのままリリースしてあげてください。

積極的に移動を繰り返す魚ではないので、一定の場所のムラソイを釣り切ってしまうと、そこで再度釣れるようになるには時間がかかります。

魚は貴重な資源なので、乱獲は止めて将来的にも釣りが楽しめる環境を残すようにしましょう。

ムラソイの釣り方をマスターしよう!

ムラソイは、かなり浅い水深のゴロタ石エリアに、満潮とともに進入してきます。

水深10cmほどのところでも、その姿を見つけることができるでしょう。

釣行前に潮時表を確認して、干潮から満潮に切り換わっていく時間帯に釣り場に立ちたいものです。

用意したルアーは、そのゴロタ石の間を縫うように泳がせます。

岩の隙間に隠れていたムラソイが、飛び出して食い付いてくるので、アタリを感じた瞬間にアワセを入れるようにしましょう。

でなければ、ルアーを口にしたまま岩陰に逃げ込んでしまい、根掛かりトラブルの原因になります。

最悪の場合は、ルアーをロストしてしまうので、フッキングのタイミングを早めることを練習してください。

ロッドを立てるだけではなく、同時にリールハンドルを回して、いわゆる巻きアワセを実践します。

全体的にアップテンポな釣りにはなりますが、元々食い気のある魚なので、じっくり誘って食わせるような展開にはなりません。

どんどんルアーをキャストして、ブルッ!と来たらフッキング+リールハンドルゴリ巻きで対応できるでしょう。

ムラソイ釣りに用いるルアーって何?

ムラソイを釣るのに便利なルアーは、ズバリ!ワームのジグヘッドリグです。

ジグヘッドは、フックが上向きなので、リトリーブを続けていればボトムに根掛かる確率は抑えられます。

なおかつフックの先端が常時剥き出しになっていますから、バイトしてきた瞬間に貫通まで持っていくことが可能です。

ジグヘッドに装着するワームは、3cmから5cm程度のピンテール系・シャッドテール系ワームがおすすめ。

しっかりと波動を起こしたいなら、カーリーテール系ワームも用意しておくといいでしょう。

ジグヘッドのウエイトを1g前後にすれば、すぐに着底してしまうことはなく、リトリーブと同時に表層付近を泳がせやすいです。

アジングやメバリング用に作られたものを転用すれば、豊富な種類の中から選ぶことができます。

あまり長くなくて柔らかめのブランクスを持ったスピニングロッドに、小型のスピニングリールを装着します。

ラインは、PEラインやエステルラインを巻くようにして、0.4号前後の極細ラインで対応してください。

PEラインの先端には、フロロカーボン素材のショックリーダーラインを結ぶようにしましょう。

ムラソイを釣るのに使ってみたいおすすめタックルを選んでみた!

ムラソイを浅瀬のゴロタ石エリアで釣るのに向いている、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。

あまりに長いブランクスにせず、6ft以下のショートレングスなスピニングロッドのほうが、操りやすいかもしれません。

ULパワー程度の柔らかさを持つ、アジングやメバリング・トラウト用ロッドなどがマッチするでしょう。

リールは、2000番前後の小型スピニングリールにすれば、ラインキャパも丁度いい量になります。

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ダイワから発売中の月下美人シリーズの中から、5.5ftクラスのULパワーブランクスロッドを選んでみました。

全長は1.65mで、継数は2本。

仕舞寸法は86cmと、携行するのに便利な長さにまで縮まります。

ウエイトは55gと軽めで、先径/元径は0.7/7.4mmと細め。

適合するルアーウエイトは、0.3gから5gまで。

適合するPEラインは、0.1号から0.3号までです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、94%になっています。

実際に手に取って振ってみると、とても軽くてシャープな印象を持ちました。

軽めのジグヘッドリグなら、カンタンにキャストして操れるでしょう。

実売価格は1万円前後と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。

ムラソイが掛かったらロッドを立てて、ブランクスの曲がりが元通りに真っ直ぐにならないように維持すれば、バラシは抑えられるでしょう。

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月下美人シリーズには、スピニングリールもラインナップされています。

こちらは2000番サイズでノーマルギアモデルですから、ギア比は5.2対1。

ハンドルを1回転させると68cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

ウエイトは200gで、最大ドラグ力は5.0kgにセットされています。

ボールベアリングは5個装備、ラインキャパはPEラインなら0.4号を200m巻けます。

実際に手に取ってハンドルを回してみると、軽快な巻き心地を味わうことができます。

ローターも滑らかで、ドラグのレスポンスも良好そのもの。

0.4号クラスの細糸を使っても、ラインブレイクを気にしながら釣りを展開する必要はほとんどないでしょう。

実売価格は1万円前後と、とても低価格に設定されています。

PEラインの先端には、1号前後のショックリーダーラインを結ぶ必要があるので、結び方をしっかり習得しておきたいものです。

ムラソイの習性を把握してフッキングできるようになろう!

ムラソイの特徴や釣り方、おすすめの釣りタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

ゴロタ石エリア周辺は、よく滑る可能性があります。

履いていくシューズやブーツのソールにはこだわって、スパイクタイプのものにすると安全性は高まるでしょう。

当然ライフジャケットは身に着けるようにして、状況の変化を確認しながら釣りを楽しむようにしてください。

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