リールのアップ写真

カルカッタコンクエストシリーズの実釣インプレ特集!シマノ円形ベイトリールをじっくり使ってみた

FISHING JAPAN 編集部

シマノからリリースされているベイトリールには、豊富な機種が揃っています。

円形タイプなら、カルカッタコンクエストシリーズが、真っ先に思い浮かぶでしょう。

このカルカッタコンクエストを実際に釣り場へ持ち出して、使ってみたインプレを詳しくご紹介します。

カルカッタコンクエストとは

カルカッタコンクエストとは、シマノから発売中のベイトリールのことです。

ルアーやメタルジグをキャスティングできるのはもちろん、ボートデッキからのバーチカルジギングにも適しています。

さまざま種類が用意されていますが、金色でコンパクトなカルカッタコンクエストの100番サイズ・200番サイズが最も有名でしょうか。

過去には50番サイズという、とても小さなカルカッタコンクエストもラインナップされていたのですが、100番サイズがとても小さくなったので、集約されたのかもしれません。

2024年には、浅溝スプールを搭載した、カルカッタコンクエスト・シャローエディションが登場。

これはなんと、金色ボディではなく、ブラック基調の配色になっていて、とても印象深いモデルとなっています。

実機を手にしてみたのですが、既存の100番サイズと同じボリューム感に仕上がっていました。

ラインキャパのみ絞られているので、ライトラインで近距離キャストを繰り返す人に、ベストマッチのベイトリールでしょう。

ちょっぴり脱線しますが、この近距離キャスト。

実はとても需要が多いことで知られています。

とんでもない飛距離を叩き出すベイトリールのほうが、優れているかのような意見もありますが、実際の釣りではあまり出番がないように感じます。

ずいぶん遠方に着水したルアーに魚が食い付いても、上手くフッキングできるか?といえば、かなり困難だからです。

10mから20m程度の近距離なら、魚が食い付いてきた瞬間を目視できますし、フッキング動作にも移行しやすいでしょう。

となれば、さほどラインキャパが無くてもかまわない!という意見が、自ずと増えます。

カルカッタコンクエスト100番・200番のユーザーから、このような声が出てメーカーに届くようになれば、具体的にそういう機能を持ったモデルをリリースすることにつながっていくわけです。

まさにそれが、ブラック基調カラーのカルカッタコンクエスト・シャローエディションといえるでしょう。

このベイトリールは、ベースとなったカルカッタコンクエストと同じ金属のボディフレーム。

なので、剛性がとても高く、大きな負荷が魚から掛けられても、リールフット側に沈んでしまうような、撓(たわ)む・歪(ひず)む状態を防いでくれます。

そして大径のメインギアが、チカラ強く巻き上げ作業をおこなえることにつながり、安定した使用感を生み出してくれます。

カチッと切れるクラッチの剛性も、本家譲りでとても高いものです。

何度キャストを繰り返しても、同じフィールで巻き取りができてしまう。

当たり前のようにこのシンプルな作業が続けられることが、カルカッタコンクエストシリーズの真髄といえるかもしれません。

カルカッタコンクエスト100を実釣インプレ!

カルカッタコンクエストの100番サイズを、3年ほど実釣で使ってみました。

ボートやカヤックからのキャスティングゲームがほとんどですが、たまにショアから、つまりオカッパリゲームも楽しみました。

スプールに巻いたラインは、モノフィラメントラインの14LB。

90mほど巻けるので、ワンキャストでスプールのラインが全て放出されることはありませんでした。

放出の際に、レベルワインドにラインが激しく当たりますが、それで飛距離が落ちているようには感じません。

低弾道でスムーズに伸びていくようなキャストをおこなうには、ルアーウエイトは8g以上は要りそうです。

試しに、8gのクランクベイトをラインに結んでキャスト。

空気抵抗によって失速しがちな状態でしたが、バックラッシュトラブルにはなりませんでした。

スプールの上で少しラインが浮く=膨らむので、側面に設置されているメカニカルブレーキを少し締めました。

このメカニカルブレーキノブが秀逸で、ボディの割りにかなり大きなサイズに作られています。

そのおかげで、ノブを回す際にほんの少しずつ動かせる、微調整が可能になっています。

遠心ブレーキシステムを調整するよりも、こちらのほうが微調整しやすくて、素早く調整作業が完了するのも魅力的です。

ノーマルギア仕様の100と、ハイギア仕様の100HGをどちらも使ってみました。

100のほうは、ギア比が5.6対1なので、ハンドル1回転につき58cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

これなら、スローリトリーブを実践したいときに、ちょうどいい巻き取りスピードを現出できるでしょう。

クランクベイトの引き抵抗にもじゅうぶん対処できますし、ダブルスイッシャーのようなトップウォータールアーをスローに等速で引っ張るのにも向いています。

100HGのほうは、ギア比が7.4対1ですから、ハンドル1回転につき77cmのラインを回収することができます。

ワームリグなどをピン撃ちして、素早く回収し次のキャストへ移るのに適しているでしょう。

ベイトフィネス対応モデルやDCブレーキ搭載モデルも存在するカルカッタコンクエストシリーズ!

カルカッタコンクエストは、円形のベイトリールです。

円形といえば、アブ社のアンバサダー5000や2500を思い起こしますが、クラシックなデザインを好む人なら、やはりこの円形に惹かれてしまうかもしれません。

クラシックな雰囲気を醸しながらも、最新のテクノロジーが詰め込まれているわけですから、現代のルアーフィッシング全般に、しっかり対応できるわけです。

ベイトフィネス仕様のカルカッタコンクエストBFSなら、流行りの渓流ベイトフィネススタイルにマッチします。

シマノオリジナルのDCブレーキ搭載モデル・カルカッタコンクエストDCなら、バックラッシュトラブルを抑え込んだ連続キャスト+アプローチを楽しめます。

カルカッタコンクエストシリーズからおすすめの1台を選んでみた!

カルカッタコンクエストシリーズの中から、太糸で大物釣りを楽しめる、カルカッタコンクエストMDシリーズをご紹介しましょう。

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 23 カルカッタコンクエスト MD 300XG (右ハンドル) ルアーキャスティング

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 23 カルカッタコンクエスト MD 300XG (右ハンドル) ルアーキャスティング

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シマノから発売中の円形ベイトリール・カルカッタコンクエストMD300XGです。

ギア比は7.5対1なので、ハンドル1巻きにつき101cmものラインを巻き取ることができるようになっています。

最大ドラグ力は余裕の8.0kgで、ハンドルの長さは45mm。

ウエイトは335gと、やや重めの設定になっています。

スプール寸法は、直径が43mmと大きめで、幅は22mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら25lbを135m、PEラインなら5.0号を140m巻けます。

ボールベアリングは、11個搭載しています。

実際に手に取ってみると、意外とコンパクトでパーミングしやすく、安定した巻き心地を体感することができました。

2つのブレーキシステムが採用されているので、バックラッシュトラブルがほとんど無いのも嬉しいです。

実売価格は4万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。

カルカッタコンクエストシリーズを使いこなしてビッグフィッシュを釣り上げよう!

カルカッタコンクエストシリーズの特徴や実釣インプレ、おすすめの1台をご紹介しましたが、いかがでしたか?

円形のベイトリールをまだ使ったことがないなら、ぜひ手に取ってその質感を確かめてみてください。

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