フロリダバスとノーザンラージマウスバスの違いって知ってる?秋バス攻略法もチェック
奈良県の池原ダムに、放流事業の一環として1988年(一説には1987年)に放たれたフロリダバス。
元々定着していたノーザンラージマウスバスとの交配で、現在では混血種のバスが釣れるようになっています。
やはり大きなサイズに育つ遺伝子を持っているようで、60cmを超えるロクマルサイズを狙えるのが魅力です。
ここでは、フロリダバスやノーザンラージマウスバスの違いや、それらを含めた秋バスの釣り方をご紹介しましょう。
目次
フロリダバスとノーザンラージマウスバスの違いって知ってる?
池原ダムに放たれたフロリダバスは、その名の通り、アメリカのフロリダ半島に生息しているバスでしたか、移植は北米エリアやメキシコに向けておこなわれました。
日本にも放流事業の一環として、奈良県下北山村の池原ダムに移植された歴史があります。
体格が大型になることで知られていて、70cmクラスが釣れたという事例も。
そうなると、大物釣り師たちの血が騒ぎます。
全国各地から池原ダムへ通う人が増え始めたのか、1990年代。
ボートの昇降場も複数設置されて、大変な賑わいを見せています。
池原ダムには元々ノーザンラージマウスバスが定着していましたから、フロリダバスとの交配が進み、混血バスが釣れるようになりました。
この2種類、同時に並べてみるとその違いを目で確認できます。
バスには、身体の中央付近に帯状の黒い模様があるのですが、それが尾ヒレに近づくほどバラバラな感じになっているのが、フロリダバス。
ノーザンラージマウスバスのほうは、写真のように帯が密になっていて、まるで直線に収束しているような模様になりがちです。
もっと詳しくみれば、側線の上に並ぶウロコの数が70枚以上ならフロリダバス、68枚以下ならノーザンラージマウスバスだとされています。
でも釣り場で数えるのは、ちょっと困難かもしれませんから、前述の尾ヒレ周りチェックで、ああ、こいつはフロリダバスかも!と判断するのがベターでしょう。
実際にどちらも釣ったことがありますが、フロリダバスのほうがラクビーボールのような体型をしていた印象があります。
ただし、釣れたバスが、しっかり捕食していただけかもしれないので、体型では判断しづらいでしょう。
生息エリアや釣れっぷりに差は感じなかったので、もしかすると混血バスを釣り上げていたのかもしれません。
秋バスを実際に釣ってみよう!
フロリダバスとノーザンラージマウスバスの見分け方が理解できたら、次は秋バスの攻略です。
気温はどんどん下がってくるのですが、水温は比較的ゆっくりと下がります。
ずいぶん冷たい北風が吹くようなシチュエーションでも、池の水に手を浸けてみると、とても温かく感じるでしょう。
そんな水中で、バスは捕食活動を活発に繰り広げています。
来たる冬に備えて、しっかりと体力を蓄えるのが目的でしょうか。
小魚を襲う姿をよく見ますし、岸際にエビなどの甲殻類やカエルを追い込んでいます。
基本的に、岸際より沖合いに位置しながら、捕食対象を捕食しやすい場所へ押し込むような動きをしますから、それにマッチした釣り方が求められるでしょう。
広範囲に散って捕食活動を展開する秋バス!
フロリダバスもノーザンラージマウスバスも、広範囲に散って捕食活動を展開します。
まずはどこにいるのか、ルアーをキャストする前に釣り場である池・湖などの水面を観察してください。
バスが捕食すると、独特の波が発生します。
カメやコイが起こすような緩やかなものではなく、小刻みな波紋が水面に刻まれるのです。
小刻みなので消え去るのも早いですから、ピチャッ!バシュッ!という音が耳に入ってきたら、必ず音のほうを向くクセを付けてください。
視野に波紋をとらえたら、その円の中心部分へ視線を移します。
もう一度捕食する可能性が高いので、より一層バスの居場所を絞り込めるでしょう。
波紋の円の中心にルアーを送り込む際、できるだけ移動距離が短くなるルアーを選択します。
ハードルアーならポッパーやダーターが適していて、ワームならダウンショットリグにセットして移動距離を抑えましょう。
しばらく観察を続けて波紋が発生しないときは、沖合いに向けてバイブレーションルアーを投入します。
巻き取ってくる先を、岸際のカバーに設定してください。
バスが追い込みの終点にしそうな岸際カバーを見つけて、バイブレーションルアーを引っ張ってくる感じでしょうか。
もし岸際で引っ掛かりやすい場所なら、リップの付いたクランクベイトに結び換えると、引っ掛かりトラブルを防ぎやすくなります。
そのアプローチをしている最中でも、捕食波紋が発生したら、前述のアプローチに素早く切り換えてルアーを投入するようにします。
フロリダバスやノーザンラージマウスバスを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!
フロリダバスやノーザンラージマウスバスを釣り上げるのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
バイブレーションルアーをロングキャストしながら広範囲をチェックするのであれば、Mパワー前後のブランクスを持ったベイトロッドがマッチします。
カーボン素材をベースにしたグラスコンポジットブランクスにすると、軽くて感度の高いもの+バイトを乗せやすいものを選べるでしょう。
ダイワ(DAIWA) 21 ブレイゾン C610M-2 2ピース ベイトキャスティングモデル
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ダイワから発売中のブレイゾンシリーズの中から、2ピース仕様のMパワーブランクスベイトロッドを選んでみました。
全長は2.08mで仕舞寸法は107cmですから、さまざまなシチュエーションの釣り場へ持ち込みやすいでしょう。
ウエイトは110gと軽めで、先径/元径は2.0/10.7mmです。
適合するルアーウエイトは、5gから21gまで。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、88%になっています。
実際に手に取ってみると、長さの割りにシャープで扱いやすい印象です。
継目の曲がり込みもスムーズで、バイブレーションルアーに当たってきたバスを弾きにくいでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 22 タトゥーラ TW 80L(2022モデル)
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- ¥15,846(amazon)
2022年に新登場した、80番サイズのタトゥーラTWです。
ギア比は6.3対1なので、ハンドルを1回転させると、63cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は4.5kgで、ウエイトは180g。
スプール寸法は、直径32mmで、幅21mmです。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら12lbを100m巻けます。
ハンドルの長さは85mmで、ボールベアリングは7個搭載しています。
実際に釣り場で使ってみると、とてもコンパクトで手のひらに馴染みやすいデザインでした。
軽くホールドできることで、各種ロッドワークがやりやすいのがメリットになっています。
ダイワ独自のTWSによって、バックラッシュトラブルをほぼ未然に防げるのも強みでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
もっと太いラインを巻きたいときは、100番モデルや300番モデルを選択するのもいいかもしれません。
フロリダバスやノーザンラージマウスバスの習性を理解して釣りを楽しもう!
フロリダバスとノーザンラージマウスバスの見分け方や釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
最初から岸際に定着しているケースが極端に少なくなるのが、秋。
まずはしっかり釣り場を観察して、波紋の存在を見つけ出しましょう。
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