チューブワームで釣りたい！カバー攻略の定番アイテムを使いこなすにはどうすればいいの？

ぷりっとしたひと口サイズのボリューム、まるでミニウインナーのような丸みを帯びたフォルム。

最近ではあまり注目されなくなった、チューブワームです。

シンプルなデザインがインパクトを薄めているのか、バスアングラーのタックルボックスを覗いても、入っているのを見かけませんね。

でも、その効力が衰えているわけではありません。

ここでは、チューブワームの特徴や釣り方・使い方について、詳しくご紹介しましょう。

チューブワームとは、中身が空洞になったチューブのような形をしたワームのことです。

頭部から胴体にかけて、つるんとした丸み・円筒型になっているのか特徴で、最後尾はフラダンサーのスカートのように複数に分かれていますよ。

スカートの中心部から頭部へ向けて、空洞になっています。

本来はワーム素材が詰まっているはずのところが中空なのですから、メリットが2つ生まれますよ。

ひとつは、軽くなって浮力がアップします。

水面に浮き上がるほどではなくとも、着底するまでの時間がスローになりますから、バイトチャンスの確率が上がるでしょう。

時にはスパイラルに弧を描きながら、フォールしていくことも。

それを見上げているバスがいれば、興味を持って近づいてきても不思議ではありません。

もうひとつのメリットは、バスが食い付いた瞬間に、グシャリと変形しやすくなります。

中身が無いのだから、くの字型に潰れてしまうかも。

オフセットフックを装着しておけば、グシャリのタイミングでハリ先が飛び出すことになり、フッキングの効率が飛躍的に向上するでしょう。

特にテキサスリグやフリーリグなどで、しっかりとフッキングできるようになれば、大物ゲットも夢ではありません。

ちなみにこちらのチューブワーム、ケイテック・ソルティーコアチューブは、中空構造ではありません。

空洞の部分には、比重の高い素材がびっしり詰まっており、シンカーを装着せずにロングキャストすることが可能です。

開いているところに具を詰めてみよう！という発想、とても面白いですよね。

ノーシンカーリグにセットして、流行りのバックスライドフォールなどを試みることができます。

チューブワームの釣り方・使い方について取り上げてみましょう。

ボディの形状からして、障害物などに引っ掛かりにくいのが見てとれます。

つるんとした頭部から接触すれば、ツルリとすり抜けてくれそうですからね。

なので濃いカバーやオーバーハング・ブッシュなどを見つけたら、チューブワームでアプローチしましょう。

リグは、オフセットフックを使ったものが、スナッグレス性能が高いので向いています。

チューブワームのスカート以外の部分に相当するサイズが、オフセットフックの長さに合致するように組み合わせてください。

シンカーは、カバーの濃さに合わせると、突き抜けやすくなりますよ。

チューブワームを用いるリグとして、忘れてはならないのは、ジグヘッドリグです。

スカートの真ん中からヘッド部分を突き入れて頭部の真下まで持ってきます。

そこで上から親指を強く押し当てれば、ジグヘッドのラインアイ部分がワームの頭部を突き破って露わになるでしょう。

そこにラインを結べば、非常に一体感のあるジグヘッドリグの完成です。

水中で自在にスイミングやフォールを繰り出しながら、バスの食性を刺激してください。

チューブワームをテキサスリグやフリーリグにセットして、カバー周りを攻めるのにおすすめのタックルを取り上げましょう。

太いラインが使えるので、硬めのベイトロッドとのマッチングが良好です。

ベイトリールは、手返しよく撃っては巻き取れるタイプが、釣果を上げてくれるでしょう。

ダイワのブラックレーベルSGシリーズのベイトロッドです。

全長2.01メートルで、グリップジョイント式を採用していますから、仕舞寸法は173センチになります。

ブランクはMHパワーでファーストテーパー、曲がりを抑えつつ張りを出しているので、例えばカバーにスタックしたチューブワームを、カンタンに取り外すことが可能です。

自重は110グラムと軽め、高い感度が引っ掛かりをすぐに伝えてくれるでしょう。

適合ルアーウエイトは、7グラムから28グラムと広めに対応できるのがいいですね。

実際に手にしてみると、ロッドティップを持ち上げやすいバランスになっていて、ラインスラックを張って緩めて微細にチューブワームを動かしてくることが可能に。

もしバスがくわえても、瞬時にフッキングに持ち込めますし、そのままあえて持ち去るのを待つこともできます。

ラインが走り出してから対応するのに、じゅうぶんなブランクの長さを持っていますから、全てのアプローチに対して余裕を持って対処できるのが嬉しいですね。

実売価格は3万円台と、やや高めな価格設定になっています。

ダイワの人気アイテムであり、さまざまなスペックと高感度を作り出すブランクが同居しているので、この価格に納得しているユーザーは多いのではないでしょうか。

毎年ニューアイテムを追加しているブラックレーベルシリーズですから、選択肢の豊富さは他の追従を許しません。

新しく発売された、ジリオンSV TWです。

こちらは、ギア比6.3対1で、ハンドル1巻き67センチのラインを巻き取れるようになっています。

自重は175グラムと軽め、ラインキャパは14ポンドラインで90メートルまで巻くことができますよ。

手にしてみた感じは、丁寧に作り込みと巻き取り時のカチャカチャしたおもちゃ感が廃除されているのがいいですね。

握りやすいですし、キャストフィールもこれまでのSVとは異なるものでした。

実売価格は3万円台と、シマノの20メタニウムよりやや安いか同じ程度でしょう。

チューブワームのテキサスリグで、カバー撃ちを繰り返していくなら問題なく使えるはずです。

ハイパードライブデザインと称して、剛性感と精密感が如実にシマノ寄りに振っています。

それが2ヵ月後も半年後も高評価であり続けることが、問われるのは間違いないでしょう。

バスが掛かって負荷が乗ると、果たしてこのボディはどうなるのか、使用感は変わるのか、注目してみたいですね。

TWSの熟成は見事なもので、壊れてしまうようなヤワさは感じません。

SVブーストによる後半の伸びが、もっと伸びてもいいような気がしますが、この辺は好みの分かれるところでしょう。

SV仕様以外のスプールを搭載して、キャストしてみたいですね。

サンラインから発売中の、ボビン巻きフロローカーボンラインです。

こちらは、14ポンドで300メートルも巻き量がありますから、ひんぱんに巻き換えながら使うことができます。

75メートルごとにマークシールが付いていて、使用残量が分かるようになっていますよ。

実際にリールに巻いてみた感じは、ゴワゴワした硬さやクセはありませんでした。

スプールによく馴染み、放出の際の引っ掛かりトラブルもほとんど発生しないのがいいですね。

硬さが際立つほどでないので、ラインを太くしてその部分をカバーすれば、感度も申し分なくなります。

結び目でアワセ切れすることもないですし、通常の撃ちモノ系でアプローチするのに問題はないでしょう。

実売価格は千円台と、かなりリーズナブルな低価格に抑えられています。

クレハのフロロマイスターとよく比較されますが、どちらも同じぐらい扱いやすいラインといえそうですね。

チューブワームの特徴や使い方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

シンプルなデザインで、小魚にも甲殻類にも似ていないところが、ユーザーを遠退けているのかもしれません。

その効果は、今でも他のワームと遜色はなく、ぜひ使いこなしてもらいたいワームです。

ダウンショットリグにセットすると、中層で浮いた感じに、すなわち漂っている状態を作り出せますよ。

食い渋るバスに遭遇したら、一度チューブワームのダウンショットリグを試してみるといいでしょう。