釣り初心者さんからの質問&回答特集！エギングを始めたいけど何からすればいいの？

アオリイカやコウイカは、食べて美味しい釣りのターゲットとして知られています。

でも魚じゃない生き物なので、どんなふうに釣ればいいのか、釣り初心者さんには分かりにくいでしょう。

よくある質問の中から、エギングを始めようと考えている人に、実践してもらいたいことをご紹介します。

釣り初心者さんがイカを釣ろうと思ったら、まずは動画サイトをチェックするでしょう。

実際にエギングでイカを釣り上げているシーンを観れば、ワクワクはより一層高まります。

でも動画に出ているアングラーか使っているのは、生エサではなく、ルアー。

しかもあまり見たことないルアーで、リップの代わりにオモリが突き出しています。

腹部にはフックが無いですし、最後尾のフックもぶら下げタイプではなく、ウニのようにトゲトゲしていて、超違和感。

実はこのルアー、エギという名前で、このエギを使ってイカを狙うので、イカのルアー釣りのことをエギングと呼ぶのです。

エギングそのものは、四国や九州の漁師さんが、エギを用いてイカを獲り始めたことが起源になっています。

木切れを海に投げ入れても、イカがスーッと寄って来て抱き付く習性があるので、木切れにハリを付けて釣ってしまおう！という着想だったのかもしれません。

そんなにカンタンにイカって釣れるの？と感じるかもしれませんが、イカの居る場所にエギを投げ入れたら、高い確率で接近してくるのは間違いありません。

さまざまなエギを操るテクニックを覚える前に、イカがどんな場所に居付いているのか、探すところからスタートしてみましょう。

これがマスターできれば、エギングによるイカ釣りに、かなり踏み込んだことになります。

まずは、水温の高まる季節まで待ちます。

真冬でもイカは釣れるのですが、水温が低いと難しいので、釣り初心者さんなら5月以降がいいかもしれません。

足場のいい防波堤へ出かけてください。

足元まで結構深いところがおすすめで、防波堤からぐるりと周囲を見渡して、磯場が隣接しているところならベストです。

磯場には藻が生えていることが多いですし、防波堤近くの海の底にも、磯場の岩が存在している可能性が高いからです。

イカは、岩や藻に定着していて、そういう物陰から近くを通る小魚・甲殻類などをを襲う習性を持っています。

磯場にいきなり足を運ぶと、滑って落水する危険性が高いので、必ず隣接する防波堤へ出向くようにしてください。

滑りにくいシューズやライフジャケットは必須で、エギング用のロッドやリールは後回しでかまいません。

海岸に接近した防波堤に立って、水面を観察してみてください。

海底の状況を把握したいときは、偏光グラスの使用を推奨します。

岩場や藻の存在を見つけることができるでしょう。

藻が確認できた場合、次に自分の足元、つまりは防波堤を見てみてください。

焦げたような黒い跡が点在していたら、それは釣られたイカの墨、つまりイカスミの跡となります。

その周囲がイカの棲息地となっている可能性があります。

これにより、エギングを楽しむための釣り場の確保が可能となります。

自分自身で調査することで、釣り場に対する集中力が増し、必要なタックルも明確になります。

防波堤からのエギングでは、足場が高いことを考慮したタックルを揃える必要があります。

具体的には、伸縮可能なランディング用のネットです。

イカにはギャフのほうがいい！という人がいるかもしれませんが、ギャフは先の尖った針が付いていてとても危ないです。

イカが少々暴れてもランディング用ネットを伸ばして、すくい上げるようにしましょう。

ここまで準備できれば、あとはエギング用ロッドとリール・PEライン・ショックリーダーライン・エギを揃えれば、釣りをスタートできます。

価格的には、1万円前後のロッドとリールでじゅうぶん対応可能でしょう。

ロッドの長さは8.6ft前後で、硬さはMパワー程度。

リールは、2500番以上のスピニングリールでOKで、スプールに巻くPEラインは、0.6号がおすすめです。

PEラインの先端に結ぶショックリーダーラインは、2号前後のフロロカーボンラインで対応できます。

ショックリーダーラインの長さは、1mもあればじゅうぶんでしょう。

PEラインとショックリーダーラインの結び方は、10秒ノットを利用すると習得しやすいかもしれません。

釣り初心者さんが使うのに適している、おすすめのエギングタックルをご紹介しましょう。

防波堤からのアプローチなら、8.6ft前後の軽めのスピニングロッドがマッチします。

スイングはゆっくりでかまいませんから、防波堤から外海へ向けてエギをキャストします。

エギのサイズは、3.5号前後にすると、とても投げやすいでしょう。

エギのカラーはお好みで、どんな配色でもイカは興味を示してくれます。

キャストし、着底するまで沈めてください。

そのままステイさせておいても釣れますし、海底をズル引きしても釣れます。

でも根掛かりトラブルに陥りやすいですから、ロッドを立ててリールハンドルを回し、エギを回収してください。

その繰り返しで、イカが抱き付いてきます。

エギが水面から海底へ向かう姿＝フォールしていく姿をしっかりアピールすれば、着底までの間に抱き付いたり、着底の瞬間に抱き付いたりします。

リールは、2500番サイズ以上のスピニングリールがおすすめです。

メジャークラフトからリリースされているエギングゲーム用スピニングロッド・ファーストキャストエギングです。

全長は8.6ftで、2ピース仕様。

適合するエギサイズは、2.5号から3.5号まで。

適合するラインは、PEラインなら0.4号から1.2号までです。

ブランクスは、レギュラーファーストアクションになっているので、キャストしやすく感じます。

実際に継いで手に持ってみると、とても軽くてじゅうぶんな張りが備わっています。

キャストフィールも立てて構えたときの感度も、エギングを楽しめるレベルに仕上がっています。

実売価格は6千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

ダイワから発売中のエギングゲーム用スピニングリール・エメラルダスシリーズです。

ギア比は5.6対1なので、ハンドル1巻きにつき79cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

ウエイトは240gで、最大ドラグ力は10kg。

ラインキャパは、PEラインなら0.6号を200m巻けます。

ハンドルの長さは90mmで、ボールベアリングは7個搭載しています。

実際に触ってみると、ダブルハンドル仕様でシャクリの際にもハンドル空転が抑えられています。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

釣り初心者さんにおすすめのエギングに関する知識や釣り方、揃えたいタックルについてご紹介しましたが、いかがでしたか？

エギをキャストしてフォールさせるアプローチを徹底するなら、釣り場選び重視の釣りスタイルでイカに対峙できます。

そのほうが釣れる確率は上がりますし、釣ることでスキルアップにつながっていくでしょう。