シーバスが掛かってロッドが折れた！どう対処したらいいの？【初心者必見】

釣り初心者さんからの質問の中には、シーバスゲームに関するものが多く含まれています。

特に切実なのが、ロッドを折ってしまった！どんなふうにシーバスの強い引きに対処したらいいの？というもの。

ここでは、シーバスが掛かった場合の対処法について、分かりやすくご紹介しましょう。

シーバスゲームをやりたくて釣りを始める初心者さんは、かなり多いです。

釣り場情報を集めてみると、河川の河口エリアがよく釣れるとのこと。

早速出向いて、ミノーをラインに結んでキャストしてみます。

まさかいきなりシーバスが食い付いてくることはないだろう！と油断していると、ゴツッ！という重いアタリが手元に伝わってきて・・・。

強烈に引っ張られますから、ロッドを立てようとしますが、初めてのことで立てることができません。

そのうちに下方向へ走られて、それまでと違う曲がりにロッドがなった！と思った瞬間、ポキリ。

ロッドの継目のすぐ上辺りから、へし曲がるように折れてしまっています。

当然シーバスはバレて、遠くへ泳ぎ去ってしまいました。

こういう経験、誰しもが味わうことです。

しばらくは茫然としていますが、時間が経って冷静になってくると、何故ロッドが折れたのか、その理由を知りたくなります。

ロッドが粗悪品だったの？

ロッドにヒビが入っていたの？

いろいろと原因を挙げたくなるのですが、ロッドが折れたことをロッドのせいにしていては、いつまで経ってもシーバスを手にすることはできないでしょう。

省みなければならないのは、自分があのときやってしまった行為そのものです。

シーバスは他の魚と違って、サイズが大きいのが特徴です。

したがって、ルアーに食い付いたときの衝撃は、想像をはるかに超えてくるでしょう。

一瞬でロッドが曲がります。

復元することなく、への字に近いカタチで引っ張られ続けます。

このとき、アングラーは絶対に慌ててはいけません。

シーバスゲームをしていたら、ロッドはへし曲げられるものだ！こういう姿になるんだ！と、自分に言い聞かせてください。

そして次にやるべきことは、シーバスとケンカしないことです。

ロッドがへの字に曲がっている状態から、別の角度にロッドを倒そうとすると、ブランクスのネジレが発生します。

ロッドは、このネジレを解消するのが、とても苦手なのです。

しかもシーバスはグイグイ引っ張り続けていますから、アングラーが後発で起こしたネジレに対応し切れず、ポキリと折れてしまうのです。

なので絶対に、グリップの位置は固定したままにしてください。

引っ張られても、引っ張り返そうとしないでください。

冷静にロッドの曲がりを観察し、ガイドにラインが絡まっていないか確認しましょう。

もし絡まっていれば、そこでも折れます。

ネジレ対応とラインの絡まりチェック、この2点を実践できれば、後はシーバスが水面に浮いてくるまで待てばいいのです。

シーバスが浮いてくるのを待っている間は、とてもドキドキします。

不安に感じてしまう人もいるでしょうが、平常心を保つようにしてください。

そして手に持っているロッドの角度・位置を、できるだけ動かさないように安定させてください。

それが、ブランクスのネジレを防いでくれます。

余裕が出てくると、ロッドを高い位置にかまえ、ブランクスの曲がりが一定になるように努めましょう。

曲がりが一定だと、ロッドの柔軟性を上手く活用できていることになります。

シーバスはどんどん疲れてきて、最終的には水面にプカリと浮いてくれるでしょう。

あとは用意したネットでランディングすればいいのですが、ネットの準備ができていない人が多いです。

シャフトは足場の高さに合わせて、水面までネットが届くものが必要になります。

上手くすくえたら、シャフトは持ち上げずに角度はそのまま。

伸びているシャフトを、角度を変えずに縮めてくることで、シーバスを水揚げできるでしょう。

シーバスゲームを実践するのに向いている、コスパ優秀なおすすめタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、オールラウンドに使えるスピニングロッドがマッチします。

長過ぎたり、短過ぎたりしないほうがいいでしょう。

リールは、3000番前後のサイズのスピニングリールなら、さまざまなシチュエーションで活躍してくれます。

ダイワからリリースされているシーバスゲーム用スピニングロッド・リバティ―クラブシーバスシリーズの中から、86MLを選んでみました。

全長は2.59mと、取り回ししやすい長さに設計されています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は134cmです。

これならクルマに積み込む際に、ロッドティップやガイドがドア・天井などに干渉しにくいでしょう。

ウエイトは155gで、先径1.7mm・元径12.6mmです。

適合するルアーウエイトは、7gから35gまでですから、幅広いシーバスゲーム用ルアーを使うことができます。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、67%に設計されています。

ということは、グラス素材の比率が高めで、しなやかに曲がりやすい特徴を持っていることになります。

実際に手に取って継いでみると、張りはあるものの、とても柔軟に曲がろうとします。

シーバスからの強い衝撃を食らっても、カンタンに折れてしまう展開にはなりにくいでしょう。

グリップ周りは細身シェイプで握りやすく、しっかりと支え続けるのに適しています。

実売価格は7千円台と、とても低価格な設定に抑えられているのも、初心者アングラーにとって嬉しいです。

シーバス釣りを楽しむのに必要な道具を、全部一緒に購入しやすいのではないでしょうか。

ダイワのスピニングリール・フリームスLTシリーズなら、シーバスゲームを楽しめる機能が詰まっています。

3000番サイズのエクストラハイギアモデルを選んだので、じゅうぶん役立ってくれるでしょう。

ギア比は6.2対1ですから、ハンドル1巻きにつき93cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

最大ドラグ力は10.0kgで、ウエイトは210gです。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら12lbを100m、PEラインなら1.5号を170m巻けます。

ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際にフィールドで手に取ってみると、とても軽くて滑らかな巻き心地を体感できました。

ドラグレスポンスもスムーズなので、シーバスに走られても対処しやすいでしょう。

あまりキツく締め込まないほうが、ドラグを有効に使えるはずです。

実売価格は1万円台と、コスパ優秀な価格帯に設定されています。

ラインローラーの隙間に浮きゴミなどが溜まりやすいですから、常に拭き取るようにしてください。

シーバスゲームにおけるロッドの操り方や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

折れないロッドはこの世に存在しないので、折れてしまったことを悔やむ必要はありません。

高価なロッドで自らのスキルアップの練習をするよりも、低価格で柔軟性のあるロッドで実践することをおすすめします。