ベントミノーで釣りたい！バス・シーバス・トラウト・シイラなどに効くO.S.P定番ミノー

並木敏成プロが主宰するO.S.Pから、リップのないミノーがリリースされています。

その名は、ベントミノー。

発売以来バスはもちろん、シーバスやトラウト・シイラなどのフィッシュイーターを虜にしています。

キャストして着水、即バイトという驚きの展開を体験した人も多いでしょうし、連続トゥイッチやただ巻きでもよく釣れると評判です。

そんなベントミノーを実際に使ってみたインプレや、ベストマッチなおすすめタックルをご紹介しましょう。

ベントミノーとは、O.S.Pからリリースされているミノープラグのことです。

リップがないので、リップレスミノーということになりますが、最大の特徴はボディが曲がっていること。

お腹のフックが凹部分に付いていて、ウエイトバランスもそちらが下を向くように設定されています。

ということは、リップに当たるはずの水が、ボディ前半の上部分に広範囲に渡って当たり、当たった水は任意に後方へ流れのことに。

そしてそこには、ボディ後半の下部分が待ち構えているので、再度水がぶち当たることになります。

1つの水の流れが、2度ボディに当たることで、しかもランダムな当たり方をすることで、不規則で生命感に溢れた小魚アクションを表現できるようになっているのです。

その勢いで回転しかけるのですが元の姿勢に戻され、戻った瞬間に次の水の流れが当たってくるという、何ともスキのない動力源が、このルアーには搭載されていることになります。

ベントミノーには、4種類のサイズが用意されています。

最も小さいのが、76ミリ・4.3グラム。

次いで86ミリ・5.6グラム、106ミリ・10グラム、130ミリ・20グラムです。

ソルトウォーターバージョンは、この中の106ミリと130ミリを活用したもので、海で効果的な専用カラーが配色されていますよ。

小型サイズはトラウトに、中型から大型サイズは、バスやソルトウォーターゲームの対象魚に使ってみましょう。

ベントミノーを実際に使ってみましたので、そのインプレを記載してみます。

まずラインに結んだ第一印象は、ボディの曲がりから空気抵抗強めで、飛行中に回転してしまうのでは？ということ。

早速キャストしてみると、さほど失速感はなく、ラインが撚れてしまうような回転にもつながりませんでした。

何より、着水音が静かで、着水と同時に魚が近寄ってくるのが見えるほど。

しかも着水からのレスポンスが素晴らしく、ロッドティップを少しあおるだけで、不規則なダートアクションを繰り出してくれます。

メーカーが推奨するデッドスティック=放置ですが、長い時間放置しなくても魚がバイトしてきますよ。

もし接近するだけでバイトにつながらない場合でも、トゥイッチを加えながらリトリーブを始めると、カンタンにバイトに持ち込むことができます。

ベントミノーを操るために使いたい、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

まずは、バス釣り用から。

ベイトフィネスタックルが凄まじく進化していますから、最も小型サイズのベントミノーでもキャストすることが可能です。

どのサイズのベントミノーも、アクションの立ち上がりが素晴らしく、いきなりバイトにつながるシーンが多く見られます。

瀕死の小魚の様子を、静止状態ですら表現できている証しでしょう。

タフコンディションでワームを付けたスピニングタックルに手を伸ばす前に、ぜひベントミノーによる広範囲アプローチを実践してください。

先ほどは無反応だったポイントからも、バスを引き出せるかもしれませんよ。

新しくリリースされたダイワのバスロッド・リベリオンです。

631MLFBは、ベイトフィネスを楽しむためのロッドで、全長1.91メートル・自重95グラムに作られています。

ショートレングスですから、木の枝が覆い被さっているようなオカッパリシーンでも、安心してロッドを振り抜くことができますよ。

フォアハンドでもバックハンドでもキャストしやすく、狙ったピンポイントへベントミノーを送り込むことが可能です。

着水後のトゥイッチや連続ジャークもお手のもの、ふわりと水面に浮かせてそのまま放置する展開も効果的でしょう。

ダイワのブラックレーベルにも、ベントミノーをキャストするのに向いているベイトロッドがあります。

全長1.98メートルで自重99グラム、空気抵抗を気にせずにロングキャストを決められるのがいいですね。

背負えるルアーウエイトが、2.7グラムから18グラムととても幅広いのが特徴で、ベントミノーのサイズをローテーションしながらのアプローチもこなすことができます。

オカッパリはもちろん、カヤックやボートからのキャストにも適していますから、アングラー個々の使いたいシーンで活用できる逸品といえそうですね。

28ミリ直径の超小型AIRスプールを搭載した、ダイワのベイトフィネス特化リールです。

ラインキャパは、8ポンド45メートルを確保していますから、ベントミノーでピンポイント撃ちを繰り返すならじゅうぶん対応できますよね。

特に76ミリ・4.3グラムタイプでも、安心してキャスト可能なのが強みです。

スピニングタックルよりも太いラインを組めるので、バスがバイトしてきてカバーなどにラインを擦っても慌てずに対処しましょう。

実際にキャストしてみて、バックラッシュトラブルにはつながりませんでした。

ピーキーな使用感はなく、小さくて軽いルアーを使いこなせるメリットを体感できますよ。

新しく発売になった、ダイワのアルファスAIR・ベイトフィネスリールです。

特徴は実売価格がスティーズAIRより安いことと、ボディをアルミ素材で構築している点。

直径28ミリの超小型AIRスプールも搭載していますから、今までキャストしづらかったルアーもしっかり飛ばすことができますよ。

ラインキャパが気になる人は、CTシリーズを選ぶとより太いラインが使えるようになっています。

充実のダイワベイトリールラインナップを、うまく活用してみましょう。

スプールが30ミリ直径のダイワスティーズCTシリーズです。

ベイトフィネス専用機ではありませんが、軽いルアーを遠くへキャストするのに適したモデルですよ。

しかも太いラインをしっかり巻けるので、カバーやストラクチャー周りを果敢に攻めるのに心強い味方となってくれるでしょう。

ラインキャパは、14ポンドラインで60メートル。

12ポンドラインなら、70メートルも巻けますから、安心してキャストを繰り出すことができますよね。

自重150グラムと軽めなので、長時間の釣行にも疲れ知らずで臨めるでしょう。

ソルトウォーターにも対応しているので、シーバスゲームやロックフィッシュゲームにも転用できるのが嬉しいですね。

海で使った後は、しっかりと真水で洗浄して拭き取り・乾燥をおこなうようにしてください。

ベイトリールは構造的に水を内部に引き込んでしまうことが多いですから、アフターメンテナンスは丁寧に実践するようにしたいものです。

ベイトフィネスリールにマッチした、80メートル巻きのフロロカーボンラインです。

8ポンドよりちょっと太目の10ポンドですから、28ミリAIRスプールなら40メートルに満たない程度を巻くことができるでしょう。

根ズレに強いので、倒木やハードストラクチャーの周りを丁寧に攻めるのに向いています。

少々擦っても大胆に操って、魚を手元に引き寄せましょう。

魚をフックから外したら、ラインチェックは必ずおこなうようにしてください。

表面がザラついたままの連続使用は、避けるようにしたいものです。

ベントミノーの特徴やインプレ、おすすめのタックルをピックアップしてみましたが、いかがでしたか？

カバーやストラクチャーを攻めるのもいいですが、ライズを発見した沖合いや、ウィードがびっしり生えて沈んでいるシャローエリアの攻略にも適していますよ。

潜んでいる魚に火を着ける役割、それがベントミノーの真骨頂といえるでしょう。

もっと幅広のボディシェイプや、2匹の小魚を模したデザインのものがあっても面白いかもしれませんね。