渓流釣りってどうすればいいの?初心者必見の装備やタックルを徹底チェック!
河川を上流に向かっていくと、目の前に広がる景色が一変します。 鳥のさえずりや涼しげな風の流れる様子が伝わってきて、自然のド真ん中に踏み入ったことを実感できます。 そんな環境で…
FISHING JAPAN 編集部河川の源流に向かって歩くと、目に映る景色がどんどん鮮明で美しいものに切り替わっていきます。
水自体もクリアなので、泳ぐ魚の様子も容易に観察できるでしょう。
そんな釣りに持ってこいのシチュエーションで活躍するのが渓流竿です。
ところが渓流竿にはいくつかのタイプがあり、各メーカーから様々な種類が発売されているため、初心者の方は特にどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、ダイワやシマノなど人気の釣具メーカーからおすすめの渓流竿をピックアップしてご紹介します。
渓流竿を選ぶ際のポイントもお伝えしますので、自分にぴったりの渓流竿を探す際にぜひ参考にしてくださいね!
渓流竿とは、谷川の渓流や河川の最上流部である源流での釣りに適した専用ロッドのことです。
一般的に延べ竿と呼ばれるタイプに分類され、ラインを通すガイドやリールを取り付けるシートパーツが装着されていないのが特徴です。
そのため、ラインは穂先に直結して使います。
最近は振り出し式の渓流竿がほとんどで、継ぎ式のものはあまり見かけないようになりました。
振り出し竿は、中空構造を利用して穂先から順に収納できるよう設計されたロッドのことを指し、特に渓流竿においては手軽に持ち歩ける携帯性が問われるため、小継ぎと呼ばれる仕舞寸法の短い仕様に作られているケースが多い印象です。
渓流竿は、使うシチュエーションによって大きく3種類のタイプに分けられます。
ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
源流とは河川の最上流部を指し、流木や岩が特に多い流域です。
周りの環境としても木々の枝葉が飛び出し足場が悪いフィールドになるため、コンパクトに仕舞える携帯性のある渓流竿が必須です。
源流用の渓流竿は全長短めで小継ぎ仕様のものが多く、取り回ししやすいのでそのような状況でも難なく使うことができます。
また、源流では岩の間を狙う必要があるため、ブレにくさやロッド自体の耐久性を配慮して作られているのも特徴です。
渓流用のロッドは飛距離を出しやすいよう、長めの作りになっています。
源流から少し下った渓流域は開けたフィールドで、ある程度足場が安定するため長さがある方が扱いやすいでしょう。
仕掛けを遠くまで飛ばせる爽快感も、渓流用ロッドならではの魅力です。
渓流よりもさらに下流域になる本流では、大型魚を狙える確率が上がります。
川中の石や水草が少なく川幅も広いため、長いロッドでも操作しやすいのが特徴です。
本流用の渓流竿は、大型魚とのファイトにも適したパワーがある分、重くなってしまう傾向にあります。
取り扱いにはコツが必要ですが、広いフィールドで大胆な釣りを展開したい方にはおすすめです。
さて、渓流竿について理解を深められたところで、実際に自分に合った渓流竿を選んでいきましょう!
とは言え渓流竿は各メーカーから様々なタイプのものが発売されているため、初めて購入を検討している方は特に、何を基準に選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこでまずは、渓流竿を選ぶうえでチェックしておきたい、3つのポイントについてご紹介します。
先ほど述べた通り、渓流竿のタイプには源流用、渓流用、本流用の3種類があります。
それぞれの特徴を踏まえ、フィールドに合わせて選ぶようにしましょう。
タイプ選びの際にチェックしておきたいのが、川幅と渓流竿の長さです。
基本的に川幅が広い場所では全長の長いロッドを、川幅が狭い場所では全長の短いロッドを選ぶと安心です。
源流では5m以下、渓流では5~7m前後、本流では7m以上を基準にすると良いでしょう。
初心者の方には、扱いやすい5~6mの渓流用ロッドがおすすめです。
渓流竿は、釣りたい魚や使いたいフィールドによって適する硬さが変わります。
硬いロッドほどパワーがあるため大型魚とのファイトに向き、安定するので足場が悪い源流での釣りにもおすすめです。
ただし、硬い分あまりしならず軽い仕掛けを扱いにくいので、初心者の方には操作が難しく感じるかもしれません。
一方、柔らかいロッドはアタリを取りやすく繊細な釣りに向いており、小さな魚でも引きを楽しめるのが魅力です。
柔らかすぎると大きな仕掛けは扱いづらく、また大型魚が掛かったときにもなかなか釣り上げられないでしょう。
初めの1本を探しているのであれば、様々な仕掛けに対応しやすく汎用性の高い、中硬調~硬調の渓流竿がおすすめです。
調子とは、ロッドがどこからどのように曲がるのかを表す用語です。
ロッドの曲がり方の違いによって、操作性や感度が変わってきます。
渓流竿の調子には大きく分けて2つのタイプがあるため、それぞれの特徴をご紹介します。
先調子タイプはバット部分に張りがあり、ロッドティップ付近でよく曲がる調子に仕上げられています。
投入した仕掛けを操りやすく、魚が食い付いてきた瞬間アワセを入れることも容易なので、アタリがあれば積極的に掛けにいけるロッドです。
しかし、ロッドの張りや硬さによって、せっかく食い付いてきた魚を弾いてしまう可能性があるので注意しましょう。
ロッドを握る手の小指をしっかり締め、それより上でロッドがある程度自由に動くようにしておくと、魚の急な食い付きにも柔軟に対処できます。
胴調子タイプは、ロッドの胴部分から全体的に柔らかくしなる調子に仕上げられています。
ロッドの曲がりを利用できるので、大型魚が掛かってもバラシを軽減することができます。
ただし、ピンポイントに仕掛けを送り込むためにはある程度の慣れが必要なので、初心者の方には扱いづらいでしょう。
ここからは、編集部が調査した使える渓流竿をピックアップしてご紹介します。
先に述べた渓流竿を選ぶうえでチェックしたいポイントを踏まえ、Amazonで評価やレビューが高いものを中心にまとめています。
今回は、シマノやダイワを始めとした人気釣具メーカーから、特におすすめのモデルを厳選しました。
ぜひ自分に合った渓流竿選びの参考にしてくださいね!
ダイワからリリースされている、源流釣行向きの渓流竿です。
仕舞寸法は39cmと、コンパクトにまとまるのが魅力です。
これならデイパックにも収納しやすく、渓流の岸辺を山奥へ向かって歩くときでも全く邪魔にならないでしょう。
1日中振り回しても疲れにくい軽量設計なのもポイントです。
【全長】4.2m
【硬さ】硬調
【調子】先調子
【自重】108g
こちらはダイワの最新技術を豊富に盛り込んだ、ベテランから初心者の方までどなたでも扱いやすい渓流竿です。
ブランクスにはHVFナノプラスカーボンを採用しており、高弾性化による剛性感、耐久性、手元感度の向上を叶えています。
穂先はどの方向からの引っ張りにも柔軟に対応でき、魚を掛けた際のブレもしっかり制御してくれるので、安定したやり取りを楽しめるでしょう。
【全長】6m
【硬さ】中硬硬
【調子】先調子
【自重】128g
ダイワ(DAIWA) 渓流竿 春渓・V 硬調 70M・V 釣り竿
ズーム機能の付いた、汎用性の高い渓流竿です。
縮めて使えるので、源流から渓流域はもちろんその他のエリアでも積極的に活用できるのがポイントです。
食い込みとフッキング性能に優れており、操作しやすいので初心者の方にも扱いやすいでしょう。
【全長】7.04m
【硬さ】硬調
【調子】先調子
【自重】200g
シマノ(SHIMANO) ロッド 渓流竿 七渓峰(しちけいほう) ZK 硬調53 源流 落ち込み 堰堤 ブッシュ 淵
シマノからリリースされている七渓峰は、機能性の高さが魅力の渓流竿です。
7WAY方式のズーム機能が搭載されているので、釣りながら瞬時に長さを変えることができます。
継ぎ目部分に施された固着防止対策や、濡れた手で握っても滑りにくいノンスリップコートのグリップなど、細かいこだわりがたっぷり詰まっています。
【全長】5.3m
【硬さ】硬調
【調子】先調子
【自重】152g
シマノ(SHIMANO) ロッド 渓流竿 天平(てんぴょう) テンカラNB LLS36 やや胴に乗る本調子 小継 エントリーロッド
シマノの天平シリーズは、多くの釣り人から長年に渡って支持されている渓流竿です。
穂先部分にはシマノ独自のタフテックが搭載されており、岩や木々の枝にぶつけても折れにくくなっています。
こちらはシンプルな構造で扱いやすい小継テンカラ竿で、キャストのタイミングが取りやすいのが特徴です。
【全長】3.64m
【調子】胴調子
【自重】73g
シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ルアーマチック 2本継ぎ S86ML オールラウンダー シーバス/エギング/タチウオ/トラウト
渓流竿を用いて本流釣りから始めたい方におすすめなのが、シマノの渓峰本流ZFシリーズです。
本流用の渓流竿といえば胴調子のものが多いのですが、このシマノのロッドは先調子に仕上げられています。
これなら仕掛けをピンポイントへ打ち込みやすく、初心者の方でも安心して使えるでしょう。
【全長】2.59m
【調子】先調子
【自重】145g
がまかつからリリースされているこちらの渓流竿は、操作性と感度に優れたモデルです。
小さなアタリも逃さず瞬時にフッキングできます。
狙ったポイントにダイレクトに振り込むことができるので、釣果を伸ばしたい方にもおすすめです。
【全長】5.0m
【硬さ】硬調
【自重】88g
こちらは即座に長さが変えられるマルチフレックス機能を搭載した、応用が効きやすい渓流竿です。
携帯性に優れているにも関わらず、源流だけでなく本流での使用にも適しているので、1本あると重宝するでしょう。
狙うポイントによって長さを自由に変えられるのも、粋我シリーズならではの魅力です。
【全長】6.0m
【硬さ】硬調
【自重】127g
TAKAMIYA(タカミヤ) H.B CONCEPT 白滝V 小継渓流 450 KP-2032
タカミヤからリリースされている、小継ぎの渓流竿です。
グラス穂先なので少し自重は重めですが、実際に使ってみると魚を弾く心配はなく、十分渓流釣りに活用できると感じました。
低価格帯で手に入れやすいので、予備用の渓流竿としてストックしておくのもおすすめです。
【全長】4.5m
【自重】324g
コスパ優秀なアイテムを取り揃えるジンキングの渓流竿です。
仕舞寸法43cmで、持ち運びや移動にも便利なコンパクト設計です。
軽量ながらも張りが高く、折れにくい仕様なので渓流釣りにも安心して使うことができます。
【全長】4.35m
【硬さ】硬調
【自重】140g
美しい自然の中で楽しめる渓流釣りは、場所によって釣りの面白さが変わり、さらには気分転換にもなると様々な釣り人から人気です。
初心者の方でも手軽に始められるからこそ、渓流竿選びにはこだわりたいものです。
渓流竿はメーカーごとに強みが異なるため、比較して自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
渓流竿とは、谷川の渓流や河川の最上流部である源流での釣りに適した専用ロッドのことです。一般的に延べ竿と呼ばれるタイプに分類され、ラインを通すガイドやリールを取り付けるシートパーツが装着されていないのが特徴です。また、最近主流の振り出し竿には手軽に持ち歩ける携帯性が備わっており、小継ぎと呼ばれる仕舞寸法の短い仕様に作られています。
渓流竿を選ぶ際は、タイプ、長さ、硬さなど様々な要素を考慮する必要があります。渓流竿には大きく分けて源流用、渓流用、本流用の3タイプがあるため、使いたいフィールドに合わせて選ぶようにしましょう。また、長さは基本的に川幅が広い場所では全長の長いロッドを、川幅が狭い場所では全長の短いロッドを選ぶと安心です。硬さに関しては、初心者の方には様々な仕掛けに対応しやすく汎用性の高い、中硬調~硬調の渓流竿をおすすめします。
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