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キャッチアンドリリースって意味ないの?釣り人なら知っておきたい魚を取り巻く事情
釣りをしている人なら、キャッチアンドリリースというフレーズを聞いたことがあるはず。
その意味は、釣り上げた魚を元の居場所へ逃がしてあげることです。
「なにそれ、バカじゃないの?意味ないじゃん!」
「だったらハリなんか付けずに釣りをすればいいんだよ!」
「釣った魚を持って帰って食べないなら、釣りをする意味が分からない!」
かなり批判的な意見が、巷では飛び交っていますよ。
特に釣りをしない人たちから見れば、ハリで魚に穴を開けたり傷つけておきながらそのまま逃がすなんて、偽善行為もはなはだしい!と映るようです。
確かに、その通りでしょう。
目次
キャッチアンドリリースとは?
キャッチアンドリリースとは、減り続ける魚を資源と考え、その減少を抑えるために提案された手段です。
我が国日本でも、ジャパンゲームフィッシュ協会が、キャッチアンドリリースの必要性を解き、実践することを促進しています。
魚資源を守ろうという姿勢は評価できるものの・・・
釣りを将来も楽しめるように、今から魚資源を大切にしようという姿勢は、評価されていいはずです。
安易に殺していい命はありませんし、自分たちの趣味=釣りのために傷つけていい生き物も、この世には存在しないからです。
でもちょっとだけ立ち止まって考えてください。
それって釣り人目線の、釣りをする人側の理屈ではないでしょうか。
釣った魚を食べる=キャッチアンドイートという考え方
釣りをしない人から見れば、ハリで魚に穴を空ける行為すら野蛮で無意味なものかもしれません。
せめて釣った魚を持ち帰って「食べる」ことで、命を粗末にしない!というスタンスが理解されるかもしれないのです。
釣りをしない人を説得するために
釣り人は、「逃がす」という行為と「食べる」という行為で、釣りをしない人を説得しなければなりません。
どちらも釣りを実践するからこそ可能になる、必然的な行為です。
胸を張り自信を持って行為し続けることで、偽善と揶揄されることや批判そのものが立ち枯れていくでしょう。
キャッチアンドリリースを今から続けておくことで得られるもの
キャッチアンドリリースは、釣り人の総意ではありません。
ということは、魚は減り続ける一方です。
将来的にその事実に気づいて「食べる」のを止めたところで、すでに手遅れになっている可能性があります。
そんな最悪の事態を防ぐために、釣り人の一部でかまわないから、キャッチアンドリリースを続けておくことが、実はとても大切なことなのです。