子供に釣りを体験させたい！どんなことに注意すればいいの？

水辺には危険が隣り合わせなので、子供だけで自由に遊ばせることは安全とはいえません。

夏休みに魚を釣らせてあげたい！と考えたとき、大人はどんなことを子供に伝え、実践しなければならないのでしょうか。

ここでは、子供と一緒に釣りを楽しむ際の注意点を、分かりやすくご紹介しましょう。

子供から「魚を釣ってみたい！」と言われたら、あなたならどうしますか？

水辺は危険であることを、真っ先に伝えなければならないでしょう。

尊い命を失う水の事故は、今年も全国各地で発生しています。

それを理由に、水辺には近寄らない！というのも、良い判断なのかもしれません。

しかしながら、魚を釣りたい！という欲求は、満たされないままになってしまいます。

そこでここでは、大人が子供を釣りに連れて行く際に、注意したいポイントを取り上げてみましょう。

まず最初におこないたいのは、釣り場で着用する服装を揃えることです。

夏は陽射しが強く、紫外線の量がハンパではありません。

半袖・半ズボンといったいつも過ごしている服装だと、あっという間に日焼けしてしまいます。

昔と違って、まるで火傷を負ったような肌の状態になる子供もいるので、服装は風通しのいい長袖・長ズボンが必須でしょう。

ラッシュガードなら、効率よく陽射しを防いでくれます。

子供の体格に合ったものを選んで、きっちり着込むようにしてください。

そしてその上からは、帽子とライフジャケットを着用しましょう。

通気性の高い帽子なら、長時間かぶっていても、本人の負担にはなりにくいでしょう。

直射日光が、そのまま頭皮に当たるのだけは避けたほうがいいです。

ライフジャケットは、浮力体の入ったものと、空気室が膨らんで浮力が発生するものがあります。

浮力体の入ったタイプは、重量がやや重くなり、子供にはつらいかもしれません。

かなり軽量なものも市販されていますから、よく吟味して購入しましょう。

空気室が膨らむタイプは、腰回りに装着する仕組みになっていて、通気はバッチリ。

とても軽いですから、子供には楽かもしれません。

ただし、落水時に空気室を満たすガスは、設置しているガスカートリッジに注入されています。

これが起動しなければ、浮力の無い状態となり危険です。

定期的にガスカートリッジは交換するように、期限が定められているので、しっかり確認して早めの交換作業をおこなうようにしましょう。

釣具店でライフジャケットを購入すれば、ガスカートリッジの交換作業を引き受けてくれる店舗もあります。

子供の足元にも、じゅうぶん配慮してください。

滑りにくいソールの付いた、長靴やフィッシングシューズは必須です。

水辺はもちろん、そこへ到着するまでの草むらにも、危険は潜んでいます。

特に夏場は、ヘビを踏んでしまうことがありますから、足首やふくらはぎを露出した状態で釣り場へ向かうのは厳禁です。

草むらを棒で突きながら進むぐらいの用心深さが、危険を回避することにつながるでしょう。

子供と一緒に水辺に到着したら、いきなり足場の高いところへ行くのはやめてください。

なだらかで遠浅になっているのが分かる水辺を選び、そこにゴロタ石が転がっている状態なら、足を踏み入れていいでしょう。

泥や砂なら、足がめり込んでしまう危険性があるので避けてください。

そして水辺に着いたら、ゆっくりかがんで水を触らせましょう。

子供は、海や河川・池の水に、初めて触れることになります。

それが冷たいのか、温く感じるのか、そういうところから釣りをスタートするのがベターでしょう。

持参したロッドやリールを触る前に、水辺の観察にじっくり時間をかけることで、慌てることなく魚に対峙できるはずです。

水を汲める小さな簡易水槽やバケツを持ち込むと、生き物を中に入れて観察することかできます。

釣れた魚を入れて目の前で観察することも、子供にとっては貴重な体験となるでしょう。

いよいよ釣りを始めますが、リールを装着できるロッドにすれば、立ち位置をあまり変えずに広範囲を探ることができます。

子供が振り切れる程度の、軽いスピニングロッドを用意すれば、集中力を切らさずに釣りを続けられるでしょう。

リールは、コンパクトな2000番サイズのスピニングリールに、モノフィラメントラインを巻いてロッドに装着します。

プロマリンブランドからリリースされている、ショートレングスなルアーキャスティングロッド・ワンダーバスDXシリーズの中から、602S-MLを選んでみました。

全長は1.80mと、とても振り回しやすい長さに設計されています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は94cmにまで縮まります。

これならあちこちの釣り場へ持ち込みやすく、クルマへの積み込みも楽におこなえるでしょう。

ウエイトは約89gですから、とても軽くて子供の腕力でも支えやすくなっています。

ブランクスの先径/元径は、約1.5/10.7mm。

適合するルアーウエイトは、3/16ozから1/2ozまでなので、約14gまでのルアー・仕掛けをキャストすることが可能です。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら6lbから12lbまで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、50%になっています。

実際に手に取ってみると、とても軽くてしなやかに曲がり込んでくれる印象を持ちました。

ブランクス素材の約半分が、グラス素材なので柔らかく仕上がっているのでしょう。

実売価格は2千円台と、とても低価格な設定に抑えられています。

これなら子供と大人が一緒に同じロッドを揃えやすいですし、積極的に大胆に振ることもできるでしょう。

ダイワから発売中のコンパクトなスピニングリール・フリームスシリーズの中から、2000番サイズのエクストラハイギア仕様を選んでみました。

ギア比は6.2対1なので、ハンドル1回転につき81cmのラインを回収することができるようになっています。

最大ドラグ力は5.0kgで、ウエイトは185gと軽めに作られています。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら4lbを100m巻くことができます。

ハンドルの長さは40mmで、ボールベアリングは5個採用されています。

実際に釣り場で使ってみると、とても軽いことが体感できて、ハンドルの巻き心地が滑らかです。

ローター回転もスムーズですし、ドラグの利きもバッチリ。

細いモノフィラメントラインをスプールに巻いて、さまざまな釣り場でロングキャストを敢行できるはずです。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

仕掛けやルアーをキャストして、魚が食い付いてきたのが手元で分かったら、リールハンドルを回し続けてください。

止めてしまうと、ロッドの曲がりも伸びてしまい、バラシにつながることが多々あります。

徹底してリールハンドルを回し続けることが、掛けた魚をバラさない秘訣です。

子供と一緒に釣りをする際の注意点や、おすすめアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

水の流れの緩やかなところや、水深の浅いところを釣り場に選んでください。

じっくり観察すれば、釣れる魚は必ず潜んでいるものです。

釣果優先ではなく、自然に解け込むことを優先するための手段として、釣りを活用しましょう。