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湾内にカツオ来襲で急上昇! キハダもコマセヒットに期待

隔週刊つり情報編集部

8月に開幕を迎えた相模湾のコマセキハダ&カツオは、中旬以降に少し盛り上がりを見せたものの厳しい状況が続いた。

カツオは少なく、キハダはヒットしてもエビングのみという状態で、先行き不透明感があった。

釣り場も岸から遠い傾向にあったが、9月上旬から少なった。

「9月8日からカツオの大きな群れが見られるようになりました。だいぶ遅れている感じですね」とは相模湾小坪港・洋征丸の高木洋征船長。

その8日はカツオが絶好調だったという。

黒潮の流れの影響か、ようやく相模湾にカツオの群れが入ってきた模様だ。

乗船した翌9日も群れはすぐに捕捉でき、小移動を繰り返しながら連釣に次ぐ連釣でトップは10本を超える釣果。

タナは海面から5m前後のことが多く、2~3kgクラスのカツオがバンバン取り込まれた。

感覚的にはやはり例年よりも1カ月は遅れているといった印象だ。

通常、シーズン初期から中盤にかけてはエビングが優勢だが、今期はその傾向がとくに強く、この日も27kgのキハダ、13kgのキメジはいずれもエビングでキャッチ。

正直なところ、ずっとコマセでは釣りをさせてもらえなかった感があったが、カツオとの混成の群れがいい方向に作用しそうで、これからはコマセにも口を使ってくれるだろう。

9月に開幕したと考えれば、10月途中までは追っかけの釣り、後半からは流し釣りに移行するはず。

年末までのロングランもありうる話で、今後のシーズン本番に大いに期待したい。

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釣りたてのカツオは美しい

今期の相模湾のキハダ&カツオは開幕からしばらくの間は不調が続いた。

今年はシーズン前よりキハダの姿は確認されていたがカツオの群れは少なく、キハダ単独で高速で移動する群れをコマセ釣りで狙うのは至難の業で苦戦が続いた。

それでも8月中旬以降は、ほぼエビングに限ったがヒットが少しずつ増えていった。

9月に入るとカツオも相模湾内へと入り出し、10日前後から本格的に釣れ始めトップ10本を超える好日もあった。

群れを追いかける追っかけの釣りで始まったものの、20日ごろからは流し(込み)釣りでも釣れるようになり、コマセでもキハダのヒットが始まった。

カツオも船下に着いてヒットしっぱなしという日もあるなど、ここにきてようやく本格シーズンを迎えた。

今回はシーズン盛期を迎えるキハダの流し釣りについて解説していく。

まずは追っかけの釣りとの違いから。

追っかけの釣りは、文字のごとく「群れを追いかけて先回りして迎え撃つ」というもの。

一方、流し釣りは「船を流した状態でコマセをまき、それにつられて船下に入ってきた魚を食わせる」というものだ。

今後も群れによっては追っかけになることもあるし、日により両方の釣り方になることもある。

追っかけの群れは比較的浅い層を泳ぐことが多く、カツオ&キメジはタナ20mより上、ときに海面下5mほどの浅ダナで食うこともある。

キハダは40m前後のタナを回遊していることが多く、エビングでは60mよりも上のタナを探る。

流し釣りになるのはコマセに慣れて(エサとして認識)、水温が下がって遊泳層が深くなったとき。

タナは50~60mほどを狙うようになる。

カツオの群れがいれば高めのタナで狙い分けることができる。

流し釣りのハリスは長めが基本に

竿は全長1.7m前後のキハダ用、泳がせ用など。

リールは大型電動または大物用レバードラグ式の両軸だが、扱いやすさでは電動が勝る。

もちろん好みでいいが、手巻きリールは玄人向け。

電動はこれからの流し釣りではとくに活躍してくれる。

巻き上げ時に常に負荷をかけ続けられることが大きなメリットで、体力に自信がない人にもおすすめ。

ただし、手持ちで待つ場合はやや重たいというデメリットもある。

これらを理解して選ぼう。

よく使われる電動はダイワなら800番、シマノなら6000番で、道糸はPE10号500mが標準。

シーズン後半の50kgを超えるモンスターサイズ中心となったときは、ラインキャパに余裕があるワンサイズ大型の電動を使用するのもあり。

ただし、その分重量はアップするのを忘れずに。

流し釣りメインでキハダを狙う場合の仕掛けは追っかけとはやや異なる。

まずはテンビン。

固定式と遊動式があるが、遊動式が有利となるシーンが増えてくる。

遊動式はキハダがヒットして疾走すると、コマセカゴが分離してフリーの状態となりファーストランのハリス切れを軽減してくれる。

もちろん、固定式を使う人も多く、こちらは好みでいいだろう。

遊動式のテンビンを使用する場合、コマセカゴ上部にあるリングがスムーズに道糸に滑り出すように、道糸とテンビンの接続部はハワイフックなど突起物のないスナップを使用するのがおすすめ。

大型のトローリングスナップはリングが引っかかってしまうこともある。

コマセカゴはコマセの放出が調整できるプラカゴが扱いやすい。

オモリは120号前後。

追っかけの釣りでは一気にドバまきが基本だったが、流し釣りではポロポロと出続けるのが好ましい。

このため、上窓は上部は半分開放、下は1cmほど開けた状態から開始し、コマセの残り具合を見ながら調整する。

コマセの粒が小さい場合は閉め気味にする。

1投入3分を目安にする。

ハリスはフロロカーボン24~30号が標準的。

ハリはキハダ16~18号など。

①追っかけの場合=ハリス長4.5~6m

②流し釣りの場合=ハリス長6~10m

以上が一般的な仕掛けの長さだがシーズン終盤なら流し釣りオンリーも、この時期はどちらで狙うこともあるので幅広く用意しておきたい。

「追っかけで10mのハリスに食うこともあるし、流しで5mで食うこともあります」とは今回取材した相模湾小坪港・洋征丸の高木船長。

ハリスの長さはあくまで基本であって絶対ではないことを理解しよう。

流し釣りは、乗っ込み期の高ダナでのコマセダイの釣りとよく似たイメージだ。

付けエサをいかにして魚に届けるか。

ときにコマセカゴ付近までキハダが上がってくることがあり、こんなとき(高活性時)は短いハリスにしか食わないこともある。

逆に、シーズンが深まり警戒心が高まってくると、エサは食うもののコマセカゴの位置から一定の距離を置くことが多くなる。

こうなるとタナを下げないで食わせるには、ハリスを長くする必要が出てくる。

昨シーズンのシーズン終盤は12~13mで食わせる人が多かった。

タックルのほかには、エラを塞ぐことで動きを鈍らせる効果があるマグロリングも用意しておくと安心。

通常のリングの場合、22cm、25cm径の2タイプあると、サイズによって使い分けが可能。

リングが小さすぎるとうまくはまらず、逆に大きいとスカスカでリングの効用を得ることができなくなる。

キハダメインに狙う場合、グローブはなくてもいいが、カツオが食っているようなら長いハリスをたぐる必要が出てくるので指ゴムの装着がおすすめ。

ワームは2種類でOK!?

エビングに使うワームは「この2つだけ」とこの日乗り合わせた常連さん。

ダイワの「DRスティックR」と「エビングスティック」のケイムラ2つ付けが高実績とのことで、迷ったら参考に。

キハダの動きをイメージ 迷わず手返しを

流し釣りは、深場にある群れを見付けて投入する場合、ソナーで船の近くに反応を確認して投入する場合など様ざま。

一番のキモとなるのは、コマセをまいた後に、「船下に群れが来ること」と「エサが届く位置まで群れが上がってくること」。

この条件が満たされたとき、高確率でヒットする。

船長からは「船の下に群れが入ってきたよ」とか、「左後ろに群れがいる」とか、「仕掛けの場所まで上がってきたよ」などのアナウンスがある。

とくに、「くるよくるよ、食うよ!」といった激アツのアナウンスがあった場合は、まさに付けエサがある場所近くまでキハダが上がってきた状態。

このタイミングでコマセがラインを作り、付けエサがその中にあれば大チャンス。

この状態をいかに多く作れるかでヒットする確率が大きく変わってくる。

船長からは「タナ50m」などと投入の合図がある。

この場合、ハリスが10mだったら55mまで落としてから、ハリスが張るのをイメージして竿を大きく持ち上げ、コマセを2~3回まいて50mルまで上げる。

ドラグは素手で強めに引っ張って出るくらいの3~4kgに調整しておく。

最初に落とすタナは船や船長によって異なるのでアナウンスは聞き逃さないこと。

例えば、最初はハリス分の10m下からコマセをまいていたが、群れが船下に入ってきて、「タナ下5mより下げないで」とアナウンスが変わることもある。

せっかく近くに上がってきたのにコマセカゴが落ちてくることで群れを散らさないためだ。

これはまさに産卵を意識して臆病になった乗っ込み期のコマセダイの釣り方そのものだ。

探見丸を使用する人が多いが、反応が上がってきたのを確認することができ有利に働く。

指示ダナにセットしたら、竿先を海面に向けた状態で手持ちで待つのが基本。

アタリは竿先がコンコン、ブワブワなどと上下し、そこから一気に疾走が始まる。

手持ちで待っていれば、最初のコンコンで大合わせ。

口に入っていたハリを引き出しカンヌキ部分に掛けることができ、バラシを軽減してくれる。

2~3回バシッと竿を持ち上げてフッキングさせる。

最初の疾走をファーストランと呼び、走っているときは竿先を下げて泳ぐままに走らせる。

止まったらロッドエンドを腹に当て電動を入れてヤリトリ開始。

もし、置き竿で食ってそのまま走った場合は、止まったときに合わせを入れておく。

リングを入れる場合はここで入れ、電動で常に負荷をかけた状態にしておく。

リングがハマると暴れることがあるが、ここでおとなしくなったら竿を起こした状態で中高速で巻き上げる。

タナ40m前後にはこの釣りの鬼門となるサメが待ち構えていることが多い。

サメがいる場合はバラシ覚悟で、電動フルスピードで一気に巻き上げる。

キハダのサイズにもよるが、無傷で上げる人はほぼサメゾーンで「勝負」している。

面白みに欠けるかもしれないが、ポンピングせずに巻き上げることでサメに対するアピールも減らせ、価値ある1本を取り込める可能性がアップする。

キハダは50kgを超えてくると、ファーストラン後に止まってからなかなか動いてくれなかったり、逆に一気に浮上してくることもある。

とくに食い上げの動きを見せたときはバレたと思わずに電動のスピードを上げてテンションが回復するまで巻き上げる。

自分でよく分からないときは船長や仲乗りさんのアドバイスに従おう。

キハダの流し釣りは激アツ状態を生み出すまで、コマセを打ち直す手返しが重要になってくる。

そうなると迷うのが、「どこでやり直すか?」という問題。

船長は「だれかに食うよ」とリーチを告げるアナウンス。

竿を握る手にも力が入り竿先をガン見する。

でも自分には食わない、もうちょっと待つか上げるか?

今まで多くのキハダをヒットさせてきた人たちに聞くと、ほとんどの人が「通常どおりにやり直す」との答えが返ってきた。

つまり3分でやり直すなら、どんな状況でもそれを崩さないということ。

激アツアナウンスがあったら多少長めに待つことはあっても、それで食わなければすぐにやり直す。

いくら激アツ状態でも自分のコマセはすでに空でただ付けエサだけが漂っている。

だったら、やり直してコマセの帯の中に付けエサが入った状態を作ってやったほうが食う確率はアップする。

実質の開幕は9月中旬 下旬にはコマセ有利も

相模湾小坪港・洋征丸を訪れたのは9月9日のこと。

今期は開幕から不調とあって取材を控えてきた。

今回は実はプライベート乗船で、あわよくば取材にという目論見だった。

そもそも取り上げるに足りる内容になるのかも分からなかったし、その辺りを現場の空気で読み取りたいと思ったのだ。

前日はカツオが絶好調だったとのことで、まあ「カツオの取材にでもなればいいか」という気持ちで乗船。

好調時なら予約もなかなか取れない船だが、今期の状況が状況のためこの日の予約は少なかったようで、顔見知りの常連さんたちが急遽駆けつけてくれた。

コマセ釣り7人、エビング2人の9人で出船。

「昨日はカツオがよかったですよ。場所もだいぶ(相模)湾内に入ってきました」と高木船長。

キハダのヒットは相変わらずエビングが絶対的に有利だったが、少しずつコマセでのヒットも見られるようになったそう。

キハダはエビングの2人に任せるとして、まずはハリス16号2m、ハリはカンヌキ青物の13号を結んでセット。

船は感覚的には城ケ島沖周辺へ。

ここではすでに船団が形成されていて合流する。

「カツオは15から上、エビングは60から探って」のアナウンスでスタート。

するといきなりヒットで2kgクラスが上がる。

まずは1本取りたいと、15mで止めて、そのままコマセを巻きながら12mまで上げると竿先がフワッと吹き上がったかと思ったら一気に沈み込んだ。

すかさず合わせを入れて電動をONにしてそのまま竿をキーパーへ。

テンビンとコマセカゴをつかんで固定し、右手を伸ばして魚近くのハリスをつかんだところで船長がタモを差し出してくれて収まった。

ハリス2mだと取り込みがウンと容易でバラシも少ない。

追っかけの状況でアタリがないとすぐに移動。

投入のたびにほぼみんなにアタリがある。

バラシも多いが好調な食いだ。

そんなとき、エビングの外川さんが竿を曲げた。

一気に走ったが、あっという間に浮上させたのは13kgのキメジ。

食べてうまいサイズだ。

カツオは船団の下をグルグル回遊しているようで、少し移動するだけですぐにヒットしてくる状況だ。

この光景を待っていた。サイズは2kg前後が多いもののたまに3kg超えも上がっていた。

コマセ組は皆5本前後はあっという間にキープ。

開幕以来毎週のように通ってようやく訪れた爆釣劇に常連さんの顔がほころぶ。

そんなとき、ジーッというドラグ音が船内に響きわたった。

常連の房崎さんのエビングにヒット。

ファーストランで200m近く走られたようで緊張の表情を浮かべる。

「そろそろ取らないとヤバいです」と房崎さん。

聞けば今年からエビングに挑戦し、今期は3回ヒットしてすべてバラしたという。

慣れないスピニングのヤリトリに四苦八苦し、さらには海面ではサメが待機する状況ながら最後は船長のアシストもあって無傷でネットイン。

房崎さんの初物は27kgで皆で祝福。

その後もカツオは狙えば食ってくるという状況が続き、トップは10本以上だった。

筆者は6本釣ったところで早めの納竿。

帰宅してキハダをさばいた房崎さんから「胃の中はコマセは全く入っていませんでした」と連絡があった。

その後は一進一退があったようだが、20日ごろからはコマセへのヒットが増えて、さらに流し釣りも始まったとのこと。

いよいよ本番、今年はどんなドラマが生まれるのか?

カツオでお土産、流し釣りでじっくりキハダ狙いという理想的な展開で楽しめそうだ。

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常連の房崎さんは今シーズンからエビングに挑戦し、4回目のヒットでついにキハダをゲット

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カツオは2~3kg級がメインだった。カツオがいればより挑戦しやすくなる

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いっときは投入のたびにヒット

INFORMATION

相模湾・小坪港 洋征丸

0467・23・9517

▼備考=予約乗合、6時出船

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